しあわせな結婚 本格ロケ地ガイド 松たか子主演ドラマ

しあわせな結婚
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「しあわせな結婚」のロケ地を巡るなら、まず知っておきたいのは松たか子さん演じる鈴木ネルラが立つ風景の数々。

ひらがなのタイトル“しあわせな結婚”に込められた温かさを感じつつ、作品の背景を支えるリアルな舞台をしっかりチェック。

この記事では、感情に触れる表現はほどほどに、正確なロケ地情報を丁寧にお届けします。

この記事を読むとわかること

  • ドラマ「しあわせな結婚」の正確なロケ地情報
  • 登場人物の心情に呼応する舞台背景の魅力
  • ロケ地から読み解くふたりの関係性の変化

東京・学校&病院ロケ地:松たか子演・ネルラの日常

ドラマ「しあわせな結婚」で描かれるのは、決して劇的な出来事ばかりではない。

日々の教室、病室の静かなやりとり、すれ違いの足音——それらはすべて、物語に静かな説得力を与える舞台である。

ここでは、主人公・鈴木ネルラ(松たか子)が働く学校や、重要な場面が展開される病院のロケ地について、正確な情報を元にご紹介する。

光英VERITAS中学校・高等学校(千葉県松戸市)

ネルラが勤務する“白凰女子大学附属高校”として登場するのが、千葉県松戸市にある光英VERITAS中学校・高等学校

この学校は、広大な敷地とモダンな校舎が特徴で、ドラマの中でもその空間美が生かされている。

撮影では校門から続く並木道、職員室へ向かう廊下、また校庭を望む中庭などが多用されており、「学校」という空間の中にある距離感を丁寧に描き出している。

ロケは2023年の初夏に数週間かけて行われ、撮影時の雰囲気は、公式HPや制作陣のインタビューでも「静かで緊張感のある空間が現場にあった」と語られている。

この学校はドラマ以外にもCMや映画で使用された実績があり、一般の立ち入りはできないが、校舎外観は道路沿いから一部確認できる。

アクセスは、JR武蔵野線「新八柱駅」または新京成線「八柱駅」からバスで約10分

制服を着た生徒たちの自然な演技と、リアルな背景が混ざり合うことで、ネルラの職場が現実に存在しているかのような印象を与えてくれる。

東京都立広尾病院・済生会中央病院(東京都渋谷区・港区)

一方、物語の中盤以降に登場する“関東医科大学附属病院”として使用されたのが、東京都立広尾病院(渋谷区)と済生会中央病院(港区)である。

幸太郎(阿部サダヲ)が入院するシーンをはじめ、ネルラが面会に訪れる場面、また病院スタッフとのやり取りなど、作品の核心に触れる会話が交わされる場として重要な役割を果たしている。

東京都立広尾病院は、都内でも有数の総合病院であり、撮影が行われたのは外来棟前のロータリーおよび病棟内部の一部である。

一方の済生会中央病院では、ロビーや廊下、診察室のシーンが収録されており、リアルで清潔感のある医療空間が映像にしっかりと映し出されていた。

撮影時には一般患者の導線と完全に分けられ、病院側の全面的な協力によりスムーズに進められたという。

東京都立広尾病院へは、東京メトロ日比谷線「広尾駅」から徒歩7分

済生会中央病院は、都営地下鉄三田線「三田駅」またはJR田町駅から徒歩10分

日常と非日常の境界線を描き出す病院シーンに、リアリティと重みを与えているロケ地である。

一見、淡々とした空間に見える病院も、物語の行方を左右する重要な舞台装置として、確かな存在感を放っていた。

このように「しあわせな結婚」では、日常の延長にあるリアルな学校や病院を舞台としつつ、その中で紡がれる人間模様に繊細な演出が施されている。

観る者がふと「ここ、自分も通ったことがあるかも」と思える距離感が、この作品の魅力の一部となっているのかもしれない。

都内ロケ地:ネルラの家庭と職場のリアル

“しあわせな結婚”というひらがなのやわらかい響きに反して、このドラマには現実的で硬質な背景がある。

そのひとつが、主人公・ネルラの住まいや職場をめぐるロケーション。

視覚情報として説得力のある空間が、彼女の静かな心の動きを包み込むように映し出されている。

ガーデンテラス池尻(東京・世田谷区)

松たか子さん演じる鈴木ネルラの住居として登場するのが、東京・世田谷区にある「ガーデンテラス池尻」である。

白い外壁に、整えられた植栽、そして程よく高低差のある階段やアプローチ。

都心の住宅街にある一軒家ながら、どこか郊外の別荘のような静けさを持つこの建物は、物語の中でもネルラの“自立した生活”の象徴として使われている。

撮影では、リビングルームの中のシーンだけでなく、夜に帰宅する場面や雨の中で玄関先に立つ描写など、情緒を支える演出が随所に行われていた。

この建物は実在の住宅で、残念ながら一般公開や見学は不可

ただし、周囲は静かな住宅地であり、物語の中で感じられる“都会の中の小さな静けさ”を実感することはできる。

アクセスは、東急田園都市線「池尻大橋駅」から徒歩約12分

訪れる際には、周辺住民の迷惑にならないよう静かに散策するのが基本マナーだ。

47ホールディングス株式会社オフィス(東京・広尾)

阿部サダヲさん演じる弁護士・幸太郎が勤務する法律事務所のシーンでは、実在する企業「47ホールディングス株式会社」の広尾オフィスが使用されている。

このオフィスは、天井が高く自然光が差し込む設計で、ドラマでは重苦しい法的議論の空気を中和するような、柔らかな印象を与えていた。

実際のオフィス内には、アートや植物が配置され、“働く空間”でありながらもどこかプライベートな温度を感じる雰囲気がある。

ドラマの中では、ネルラが訪問する場面や、幸太郎が書類を抱えて佇む姿が印象的に描かれた。

所在地は東京都渋谷区広尾、最寄りは東京メトロ日比谷線「広尾駅」徒歩5分ほど。

こちらも一般公開はされていないが、外観は公道から確認可能。

撮影当日は実際の営業と並行して行われたため、時間帯や人の流れを調整しながらの撮影だったとされている。

ガラス越しに映る木漏れ日、静かに重なる足音、そして“言葉にならない空気”を描くには、こうしたリアルな職場が必要だったのだろう。

住宅とオフィス。

どちらも私たちの日常に存在する空間でありながら、ドラマの中では登場人物の“背景”として特別な意味を持っていた。

「しあわせな結婚」は、華美な装飾や非現実的な舞台に頼らず、リアルな東京の空間に感情を染み込ませるようにして物語を進めている

だからこそ、視聴者は画面越しに「これは私の知っている東京かもしれない」と感じるのだ。

東京・追加背景ロケ地:裁判所や駅前シーン

「しあわせな結婚」の物語を支えているのは、主人公たちが暮らす家や職場だけではない。

裁判所、テレビ局、駅前、歩道橋——東京という都市に点在する場所が、彼らの人生の節目をさりげなく彩っている。

このセクションでは、そうした背景のロケ地について、情感を添えながらも正確な情報をもとにご紹介していく。

日本文化大学 楽工舎2階(東京都八王子市)

幸太郎(阿部サダヲ)が法廷に立つ場面は、東京都八王子市にある日本文化大学 楽工舎の模擬法廷で撮影された。

大学の法学部が利用する本格的な法廷セットは、実際の裁判所に近い構造を持ち、撮影にも耐えうるクオリティを備えている。

作品中では、法廷シーンの緊張感とリアリティを高めるために、照明のトーンや音の響きにまでこだわりが見られた

このロケ地は大学の教育施設の一部であるため、一般公開はされていないが、校舎の外観は道路沿いから見学可能である。

アクセスは京王線「京王八王子駅」またはJR中央線「八王子駅」からバスで約10分

まるで実在の裁判所を覗き見るような臨場感に、「ここは実際に事件が争われた場所ではないか」と錯覚してしまうほどだ。

テレビ朝日本社・天現寺橋・その他(港区・大田区ほか)

ネルラや幸太郎がメディア出演する場面では、東京都港区・六本木にあるテレビ朝日本社ビルがロケ地として使用されている。

特にバラエティ番組『Qさま!!』の収録現場を背景にしたシーンでは、現役の収録スタジオの緊張感や空気感がリアルに伝わってきた。

テレビの中の世界と現実の世界が交錯するような演出に、場所が持つ力が際立っていた。

最寄り駅は都営大江戸線・東京メトロ日比谷線「六本木駅」徒歩5分

施設の外観は一般の人も撮影可能で、週末には多くの観光客が訪れる場所でもある。

また、港区の天現寺橋歩道橋では、ネルラと夕人が言葉を交わす印象的な場面が撮影された。

この歩道橋は日比谷線「広尾駅」から徒歩10分ほどの場所にあり、都会の雑踏の中で“ふたりきり”になれるような不思議な静けさがある。

ドラマの中でも、夜景と車の流れ、信号の音といった都市のディテールが、セリフを持たない“会話”を演出していた。

さらに、大田区蒲田周辺でもいくつかのシーンが撮影されており、市役所の建物や住宅街の交差点などがドラマの背景として使われている。

どの場所も“非日常ではなく、私たちのすぐそばにある東京”というロケーションの選定がなされているのが特徴だ。

このように、「しあわせな結婚」のロケ地は派手さを避け、東京という都市の中にある“余白”を巧みにすくい取ることで、登場人物たちの感情の動きを引き立てている。

見慣れた風景の中に物語を染み込ませるようなロケ地の選び方は、このドラマのリアリティと温度感を支えているといえるだろう。

ロケ地から見えてくる“ふたり”の距離感

「しあわせな結婚」のロケ地を振り返っていると、不思議と気づかされることがあります。

それは、ネルラと幸太郎の“心の距離”と、ふたりが立っている“場所の距離”が、静かに呼応しているということ。

一緒にいない場面ほど、ふたりの絆が浮かび上がる

たとえば、ネルラの住む家と、幸太郎が働く事務所。

どちらも都内ではあるけれど、生活圏も空気感もまったく違う場所にあります。

ネルラの家は閑静な住宅街の中にあって、外界と適度な距離があるような静けさ。

一方、幸太郎のオフィスは大通りに面したビルの一室で、仕事のスピード感と社会との接点を象徴するような場所。

物理的に近くても、「交わらない生活」がずっと続いていたふたりの関係性が、ロケ地からもじわじわと伝わってきます。

“歩道橋”という選択ににじむ、ふたりの再出発

そして印象的だったのが、天現寺橋の歩道橋のシーン。

大きな道路の上に浮かぶように存在するその場所で、ネルラと夕人、そしてのちに幸太郎との距離が語られます。

地面ではなく、高いところでふたりが出会うという演出

それは、地続きの感情ではなく、いったん離れてしまった心が「もう一度、目線を合わせてみる」という選択のようにも見えました。

「しあわせな結婚」は、“結婚”という言葉のイメージを裏切るように、近くて遠い、遠くて近い——そんな微妙な人間関係を丁寧に描いた作品です。

だからこそ、ロケ地という視点から作品を見直してみると、ふたりがすれ違い、探し合い、そして少しずつ寄り添っていく過程がより鮮やかに浮かび上がってきます。

このドラマに出てくる場所たちは、ただの背景ではなく、“ふたりの物語を記憶している風景”なのかもしれません。

まとめ:「しあわせな結婚」ロケ地まとめ

松たか子さん演じるネルラと、阿部サダヲさん演じる幸太郎。

ふたりの人生がすれ違い、交差し、また歩み寄るまでの物語は、千葉から東京にかけての現実の街並みの中で静かに紡がれていました

選ばれたロケ地には、派手な美術や虚構の装飾はほとんどありません。

“現実そのまま”に見える空間が、物語の芯を支えていたからこそ、私たちは彼らの言葉を疑うことなく受け止めることができたのかもしれません。

学校の廊下、玄関前のアプローチ、裁判所の一室、そして歩道橋の上。

どの場所にも派手な演出はありませんが、キャラクターたちの表情や沈黙がリアルに息づくために、選び抜かれた空間ばかりです。

そこに映る東京は、私たちの知っている“いつもの東京”でありながら、ふと胸がざわつくような、“まだ知らなかった東京”でもありました。

そして、そんな空間が舞台だったからこそ、「しあわせな結婚」という一見ベーシックなタイトルが、皮肉でも、理想でもない、“選び取るものとしての幸せ”を感じさせてくれるのだと思います。

ロケ地をめぐることは、ドラマの舞台裏をなぞる行為ではなく、ふたりの“心の軌跡”にそっと触れる旅なのかもしれません。

この記事のまとめ

  • ドラマ「しあわせな結婚」の主要ロケ地を千葉・東京から紹介
  • 学校、病院、職場、裁判所など日常に近いリアルな舞台設定
  • ガーデンテラス池尻など住宅ロケ地が静けさを演出
  • 歩道橋やテレビ局のシーンに都市の余白を感じる
  • ロケ地選定がキャラクター同士の距離感を表現
  • “ふたりの心の軌跡”を感じる聖地巡礼の視点を提示

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