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相棒15 第16話『ギフト』ネタバレ感想 北一幸は前より厄介になって帰ってきた

この回、表向きは脱走した殺人鬼を追う話だ。けど本当に気味が悪いのはそこじゃない。北一幸が“何に快楽を感じる怪物なのか”が、前回よりもっとねじれて、もっと始末の悪い形でむき出しになるところにある。 しかも「猟奇的だった、怖かった」で終わらない...
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相棒18 第6話『右京の目』ネタバレ感想 見えない右京のほうが、よく見えていた

『右京の目』は、右京から視力を奪うことで、逆にこの男の異常な解像度をむき出しにした回だった。 ただの変化球回じゃない。匂い、音、沈黙、足音。その全部が手がかりになり、その先であぶり出されるのは生活保護搾取という、見て見ぬふりの上に立つ腐り方...
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相棒12 第4話『別れのダンス』ネタバレ感想 踊りが暴いたのは未練より深い絆

相棒12第4話「別れのダンス」は、見終わった直後より、少し時間がたってからじわじわ効いてくる回だ。 表向きは社交ダンス大会の会場で起きた殺人事件。けれど本当に胸に残るのは、誰が殺したかより、別れたはずの二人が最後まで同じ痛みを抱えていたとい...
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相棒10 第14話『悪友』ネタバレ感想 田中晶の正体と三人組の切なさ

相棒10 第14話「悪友」は、最初の入口こそ地味だ。返せないボトルが1本ある。ただそれだけの話に見える。なのに、そこから保釈金詐欺、3億円、再登場した三人組、そして“田中晶は誰なのか”という顔の見えない不気味さまで、一気に話がふくらんでいく...
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相棒15 第11話『アンタッチャブル』ネタバレ感想 守られた娘がいちばん孤独だ

相棒15 第11話「アンタッチャブル」は、刺殺事件の犯人探しを見せかけにして、もっと厄介なものをえぐる回だ。捜査の前に立ちはだかるのは証拠不足じゃない。触れるな、聞くな、近づくなという組織の空気だ。 しかも厄介なのは、その“触れてはいけない...
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相棒18 第18話『薔薇と髭との間に』ネタバレ感想 奪われたのは1億円だけじゃない

ヒロコママが帰ってきた。その一言だけでうれしくなる回なのは間違いない。 でも、この一話の強さはそこで終わらない。1億円強奪事件の裏で描かれているのは、店の看板でも、旅館の歴史でも、家族の人生でも、弱った瞬間に値踏みして奪っていく人間のいやら...
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相棒11 第7話『幽霊屋敷』ネタバレ感想 怪談の顔をした人間ドラマ

相棒11 第7話「幽霊屋敷」は、幽霊の話に見せかけて、人間の弱さと寂しさをじわじわ暴いてくる回だ。 白骨死体、消えた子ども、広がりすぎた噂。バラバラに見える不気味さが、最後にはひとつの“人間くささ”へ収束していく。 怖いのは怪異そのものじゃ...
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相棒9 第5話『運命の女性』ネタバレ感想 なぜこんなに苦いのか

タイトルは甘い。だが中身は甘くない。 『運命の女性』は、陣川がまた恋に落ちてまた痛い目を見る回、そんな雑な一言では片付かない。笑いの温度で見せかけながら、鍵も、引き出物袋も、札入れも、全部がきっちり事件の芯につながっている。 いちばん厄介な...
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相棒14 第16話『右京の同級生』ネタバレ感想 助けたかった、その善意が罪になる

「右京の同級生」は、再会のぬくもりで始まるくせに、最後にはきっちり胸の奥を冷やしてくる。 見せ場は犯人当てじゃない。追い詰められた善人が、誰かを救いたい一心で線を越えてしまう、その痛みだ。 しかも腹が立つのは、手を汚した者だけが裁かれ、搾取...
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相棒19 第15話『薔薇と髭の不運』ネタバレ感想 黄色い薔薇まで含めて、ヒロコママの勝ち

殺人事件の回なのに、見終わったあと胸に残るのは死体じゃない。あの人の声であり、あの人の歩き方であり、最後に差し出された花束だ。 『薔薇と髭の不運』は、犯人当ての精度より、場の空気を誰がさらったかで読むと一気に面白くなる。だからこの記事は、ト...