ドラマ「奪い愛、真夏」の舞台裏に触れると、ストーリーの“熱”がさらに味わい深く伝わってきます。
ここでは、劇中に登場するカフェ、橋、ウッドデッキなど、実際のロケ地を丁寧に紹介します。
聖地巡礼したいあなたへ、正確な住所情報や撮影された回、雰囲気も交えてご案内します。
- 『奪い愛、真夏』の主なロケ地とその正確な場所
- シーンごとの撮影背景と場所の演出意図
- ロケ地が登場人物の感情とリンクしている理由
奪い愛、真夏の“カフェシーン”は渋谷・JINNAN CAFE
ドラマの中でも特に印象的だったのが、渋谷のカフェで交差する視線。
日常に紛れるような何気ない会話が、なぜか息を呑むような緊張感をもって描かれていました。
そんな心のざわめきを映し出す舞台が、渋谷にある「JINNAN CAFE(ジンナンカフェ)」です。
・第1話の出会いシーン舞台
ドラマ「奪い愛、真夏」の第1話で、真夏(松本まりか)と元也(小池徹平)が初めて偶然を装って再会する印象的なシーン。
この出会いの舞台となったのが、渋谷・神南エリアに位置する「JINNAN CAFE」です。
ガラス張りの外観とウッド調のインテリアが印象的なカフェで、ドラマの中でも実際の店舗がそのまま映し出されていました。
2人が座っていたテーブルは、店内の中央付近。
天井が高く開放感がありつつも、どこか静かな空気が漂う空間は、劇中のぎこちない再会とぴったり重なります。
アクセスは、渋谷駅から徒歩約7分。
住所は東京都渋谷区神南1-17-5 クーラビル 1F/B1F。
渋谷の喧騒をほんの少し離れた場所にあり、落ち着いて食事やカフェタイムが楽しめるため、休日にも平日にも訪れやすいスポットです。
・雰囲気と訪問のポイント
「JINNAN CAFE」は、自然光がたっぷりと入る大きな窓と、木材を基調としたナチュラルなインテリアが特徴。
都心のカフェでありながら、静かな余白を感じさせてくれる空間です。
スタッフの対応も丁寧で、混雑時でもゆったりと過ごせることが多い印象です。
おすすめの訪問時間は、平日の午前中〜午後2時ごろ。
この時間帯は比較的空いており、実際に劇中の雰囲気をなぞるような体験ができるかもしれません。
カフェの料理はヘルシーなメニューが多く、ランチプレートやスムージーが女性客を中心に人気。
ドラマファンだけでなく、カフェ好きにも愛される理由がわかるはずです。
ロケ地として巡る際には、ドラマのシーン写真と照らし合わせてみると、よりリアルな感動があります。
テラス席もあるので、晴れた日には外の空気を感じながら、物語の余韻にひたるのも素敵。
撮影時期と現在では少し内装が変わっている部分もあるかもしれませんが、空間が持つ「間(ま)」の美しさは今も健在です。
ちなみに、近くには代々木公園やNHKホールもあり、ロケ地巡りの“ハシゴ”も楽しめるエリア。
ドラマの世界を歩くように、一日ゆっくりと時間をかけて巡るのもおすすめです。
「奪い愛、真夏」は、愛と裏切りの狭間を描いたドラマでした。
そしてその感情のうねりは、こんなにも日常に近い空間の中で描かれていた──それが、このカフェを訪れたときの最初の驚きでした。
フィクションと現実の境界が曖昧になる瞬間。
それこそが、ロケ地巡礼の醍醐味かもしれません。
モンパルテ川口:ドラマの“歩きの場面”をリアルで
派手な演出がなくても、歩くだけで心が伝わるシーンというのがある。
「奪い愛、真夏」第1話で登場するそんな場面の舞台が、埼玉県川口市にある「モンパルテ川口」です。
マンションの外観がそのまま使われており、ドラマのリアリティを支える重要なロケ地となっています。
・第1話、2人が歩くロケ現場
物語序盤、真夏と元也が偶然を装って歩くシーン──。
2人の間に言葉以上のものが漂っていたその場面は、川口駅東口から徒歩約10分の位置にある「モンパルテ川口」周辺で撮影されました。
所在地は埼玉県川口市本町4丁目。周囲には商業施設や川口神社もあり、暮らしと街並みが程よく混じり合うエリアです。
外観は白を基調としたシンプルな低層集合住宅で、静けさと少しの温もりを感じる場所。
劇中でもあえて派手な装飾を避け、登場人物の「距離感」を引き立たせるような背景として使われていたのが印象的です。
建物前の歩道や、近くの街路樹の配置もほぼそのまま。
そのため、劇中のカットを再現するような写真撮影を楽しみに訪れるファンも少なくありません。
・聖地巡礼のヒント
モンパルテ川口は、あくまで一般の住宅施設。
そのため、訪れる際はマナーを守って、建物内に立ち入ることのないようにご注意ください。
ロケ地巡礼を楽しむためには、「近くから静かに眺める」くらいがちょうどいい距離感かもしれません。
最寄駅の川口駅周辺には、カフェやベーカリーなどの立ち寄りスポットも充実。
巡礼の後にゆっくり休憩しながら、ドラマのワンシーンを思い返すのもおすすめです。
川口神社やリリアパークなど、ちょっと足を延ばせば緑も感じられるスポットが点在しているので、1日かけての散策も楽しめるでしょう。
ちなみにこのあたりでは、他のドラマや映画の撮影が行われることも多く、街全体が“ロケの宝庫”とも言われています。
もし、あのシーンに心を揺さぶられたなら。
風の音、足音、少し湿った空気までもを思い出しながら、この場所をそっと歩いてみてください。
「あのとき、確かにそこに2人がいた」──そんな感覚が、そっと心に残るはずです。
千葉・いなげの浜ウッドデッキ:夏の海辺での密会シーン
海のそばで交わされる会話には、どこか嘘がつけないような空気があります。
潮風や波の音が、心のざわめきまでも表情に出してしまうから。
そんな“素直にならざるを得ない”シーンが撮影されたのが、千葉市美浜区にある「いなげの浜ウッドデッキ」です。
・第1話に登場するウッドデッキ
「奪い愛、真夏」第1話の中盤、真夏と元也が密かに想いを交わす重要な場面で使われたロケ地がこのウッドデッキです。
まっすぐに続く白い木製のデッキは、まるで2人の距離を象徴するかのように、静かに画面に映し出されていました。
海に向かって突き出すように設置されたデッキは、視界を遮るものがなく、ドラマティックな構図を生み出す撮影スポットとしても知られています。
いなげの浜は日本初の人工海浜であり、その中に設置されたこのウッドデッキは、全長約90mとかなり広々。
所在地は千葉県千葉市美浜区高浜7-2で、JR稲毛駅からはバスで約15分、最寄りの「高浜車庫」バス停からは徒歩圏内。
周辺には稲毛海浜公園が広がり、休日は家族連れやカップルでにぎわいますが、平日や早朝はとても静かで、ドラマの空気感に近い雰囲気です。
また、デッキの横にはベンチやテーブルもあり、撮影時のアングルを再現した写真を撮ることも可能。
ロケ地としての満足感が高いだけでなく、開放感に癒される場所でもあります。
・訪れるなら夕方がおすすめ
このロケ地の最大の魅力は、夕陽に染まるウッドデッキの美しさです。
海面に反射するオレンジ色の光が、木の床に優しく影を落とし、まるでドラマの世界に入り込んだような錯覚を覚えます。
夕暮れ時にはランニングをする人も増えますが、日没直前の30分ほどは比較的落ち着いた時間帯。
誰かと一緒に訪れるのも良いですが、ひとりでドラマのシーンを思い返しながら立つのも、また贅沢な過ごし方です。
季節によっては風が強く感じられることもあるため、春や初秋がもっとも快適に訪問できる時期といえます。
また、ウッドデッキは雨の日は滑りやすくなるため注意が必要。
天候をチェックしてから訪問すると安心です。
「奪い愛、真夏」が描いた“消せない想い”──
その余韻は、このウッドデッキに立った瞬間、思いのほか現実に近づいてくるかもしれません。
恋の記憶が刻まれたような静かな木の道。
そこには、誰にも見せなかった気持ちが、まだ残っているように思えました。
神奈川・道志川:ドラマチックな川辺のシーン
水の流れは時に、言葉より多くのことを語ります。
「奪い愛、真夏」の中でも、もっとも緊迫したシーンのひとつが展開された場所が、神奈川県相模原市を流れる「道志川」でした。
ここでは人の感情と自然の荒々しさがシンクロし、見る者の心を一気に引き込むような映像美が広がっていました。
・第1話の緊迫した川の場面
第1話のクライマックス、真夏が川辺に立ちすくみ、ある決断を迫られる重要なシーン。
この場面が撮影されたのが、神奈川県相模原市緑区を流れる「道志川」沿いです。
ロケ地の特定は、橋の構造、岩肌、川幅などが画面と一致していることから判明しています。
正確な所在地は非公開ながら、撮影に使われたとみられるのは、国道413号線(道志みち)沿いにある「奥相模湖キャンプ場」付近の道志川支流域。
この一帯はドラマやCMの撮影にもよく使われる自然豊かなエリアで、道志川特有のエメラルドグリーンの清流が広がっています。
川の両岸は深い緑に囲まれ、岩がゴツゴツと露出しているワイルドな景観。
人がひとり立つと、その存在の小ささが際立つようなスケール感があり、“孤独”を演出するにはぴったりの場所です。
・撮影されたシーンの背景
道志川は、山梨県から神奈川県へと流れる清流で、その透明度と自然の美しさでアウトドア好きにも人気のエリア。
ただし、交通アクセスは車が必須。JR中央本線「藤野駅」からバスやタクシーでの移動が現実的です。
徒歩でのアクセスは困難なため、訪問には事前のルート確認が必須となります。
訪れる時間帯は午前中〜午後2時ごろがおすすめ。
夕方以降は山の影が濃くなり、視界が悪くなることもあるため、明るい時間に自然の表情を楽しむのがベストです。
道志川はロケ地というより“感情を写す鏡”のような場所でした。
人の心が揺れるとき、自然もざわめく──。
そんな演出が可能になるほど、川辺の空気には静かで圧倒的な存在感があります。
キャンプや川遊びが許可されているエリアもありますが、ロケ地目的で訪れる場合は立ち入り制限エリアに注意しましょう。
柵やロープで立ち入りが制限されている場所も多く、安全とマナーを守ることが大前提です。
「あのシーンの背景にあった音、光、そして川の冷たさ」──
それらすべてが、一度この場所に立ってみると、ドラマの意味を少しだけ深く理解できる気がしました。
ただの“景色”ではなく、感情の証人としてのロケ地。
道志川は、そんな存在でした。
“どこで話すか”が、気持ちの深さをバラしてる
ドラマってセリフや演出で気持ちを表すと思いがちだけど、「どこで話してるか」もけっこう重要だったりする。
『奪い愛、真夏』でも、登場人物たちは何気ない場所で会ってるようで、実は“その場所じゃなきゃ言えないこと”を選んで話してる気がした。
ロケ地を見ると、彼らの本音がちょっと透けて見える。
海辺でしか言えない“ごまかしのない言葉”
いなげの浜ウッドデッキでのあの密会シーン。
あそこで話すことに意味があったと思う。
誰にも邪魔されない、でも完全に隠れてるわけじゃない。海の前って、開放感もあるけど、どこか孤独も感じる場所。
つまり、言葉を飾れない。
真夏があそこで元也と会ったのは、もしかしたら「自分の中の嘘をもうやめたい」と思ってたサインだったのかも。
室内じゃ言い逃れできたことも、海の前だとごまかしきれない。だからあの場面、ちょっと切なく見えた。
都市の“裏側”にこそ、本音が落ちてた
晴海大橋下のシーン、冷たいコンクリートと、ビルの光の反射。
あの場所は、一見ロマンチックな夜景スポットだけど、よく見るとすごく“感情が閉じ込められる空間”なんだよね。
本音をぶつけるにはぴったりじゃない。逃げ場がないから。
あそこで時夢と話してたってことは、真夏にとっては「もう何かを誤魔化す余裕がない」状態だったってこと。
正面からじゃなく、斜めに構えた場所での会話って、逆に心の奥を突いてくる。
ドラマって、そういう空間の力もちゃんと使ってる。
晴海大橋下:都会×秘密の会話シーン
人の声がビルに吸い込まれていくような、静かな夜。
その沈黙の中に、“誰にも聞かれたくない言葉”が落とされた場所があります。
それが、「奪い愛、真夏」で印象的なシーンが描かれた、東京・晴海大橋の下です。
・時夢との重要会話が交わされる場所
ドラマ中盤、真夏が時夢(安田顕)と秘密を共有するように交わした会話シーン。
その場所となったのが、東京都中央区晴海に架かる「晴海大橋」の橋脚下の歩道部分でした。
豊洲と晴海を結ぶ全長580mの大橋で、その下には都心の喧騒とは思えないような静寂が漂っています。
住所としては東京都中央区晴海2丁目〜江東区豊洲5丁目にまたがり、ドラマに映る橋のアーチや欄干の形状、照明配置が一致しており、ロケ地としてほぼ確定とされています。
撮影に使われたと見られるのは、晴海ふ頭公園側の遊歩道沿い。
周囲には広い歩道と自転車道が整備されており、都市的で整った美しさがありながら、どこか無機質な雰囲気も感じられます。
ドラマの中では、2人の緊張感を増幅させるような“冷たい空気”が映像に表れていました。
・夜景スポットとしてもおすすめ
この場所のもう一つの魅力は、都内屈指の“隠れ夜景スポット”であること。
特におすすめの時間帯は、夜8時〜10時頃。
晴海大橋の照明が静かに水面に映り込み、東京湾越しにレインボーブリッジやお台場の光が見える絶景が広がります。
周辺には晴海ふ頭公園、豊洲ぐるり公園などがあり、ベンチに座って夜景を眺めるだけでも心が整うような時間が過ごせます。
ドラマと同じ構図で撮影したい場合は、橋脚に近い位置から広角レンズで狙うのがコツです。
アクセスは、都営大江戸線「勝どき駅」から徒歩約15分。
少し歩く距離はありますが、そのぶん人が少なく、静かにロケ地の空気を味わえるのも魅力です。
夜の都会は、時に昼よりも“本音”が出やすい。
光と影、コンクリートの反響音、遠くに響く汽笛──。
そんな要素すべてが、ドラマの心理戦と絶妙に重なっていたことに気づくはずです。
「奪い愛、真夏」という物語の中で、都会の“裏側”が舞台になったこの場所。
そこに立つと、誰かの秘密が今もこだましているような錯覚すら覚えるかもしれません。
まとめ:奪い愛、真夏のロケ地を歩くということ
ドラマ「奪い愛、真夏」は、愛の執着と再燃を描く物語であると同時に、“場所”が物語を後押しする作品でもありました。
静かなカフェ、海辺のデッキ、川のせせらぎ、そして都会の橋の下──。
それぞれのロケ地が、人の心を映す鏡のように存在していたのが印象的です。
実際にその場所を訪れてみると、映像では伝わらなかった風の匂いや音、温度が、記憶の中のワンシーンを立ち上がらせてくれます。
ロケ地巡礼はただの観光ではなく、物語を“自分の記憶に重ねる旅”なのかもしれません。
今回ご紹介したスポットはすべて、公共の場または居住地が含まれる場所のため、訪れる際は節度を持って、地域の方の迷惑にならないようご注意ください。
そして、もし可能なら──
あのドラマと同じように、誰かと秘密を共有したくなるような時間を過ごしてみてください。
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あなたの中に残る“奪われたままの想い”が、ほんの少しでも癒されますように。
ロケ地から始まる、新しい出会いがあるかもしれません。
- ドラマ『奪い愛、真夏』の主要ロケ地を詳細に紹介
- 渋谷・JINNAN CAFEでは第1話の再会シーンを再現可能
- 川口・モンパルテ前では2人の距離感が静かに表現された
- いなげの浜のウッドデッキは密会と本音の象徴的空間
- 道志川の自然は感情の混乱をリアルに映し出す舞台
- 晴海大橋下は都会の孤独と本音が交差するロケ地
- ロケ地はキャラクターの心理を映す“無言の演出”としても機能
- 記事を通してロケ地を巡ることで物語への没入感が深まる
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