良いこと悪いこと 『良いこと悪いこと』第5話考察その2|博士は共犯者で委員長が真犯人?ちょんまげが次に死ぬ理由と“夢のビデオ”が示す残酷な真実
第5話「みんなの夢」。静かに積み上げられてきた嘘と懺悔が、一気に崩れ落ちた夜だった。博士=岡本が「犯人ではなく共犯者」だと示唆された瞬間、物語は復讐劇の表層を越えて“人間の赦し”そのものを問う領域へと進んだ。一方で、委員長の赤く染まる「知らなかったでしょ」という視線。あれは罪悪感ではなく、長い間押し殺してきた怒りの発露だったのかもしれない。そして、「ちょんまげ」にだけ向けられた博士の“許し”。その優しさが、皮肉にも次の死を招く導火線となる。この考察では、博士の共犯関係・委員長の動機・ビデオテープの意味、そして“夢”というテーマが描く人間の業を読み解いていく。
