2025年夏、松本潤主演の日曜劇場『19番目のカルテ』が話題を集めています。ドラマの舞台となる病院や街並みは、リアルな医療現場の緊張感と人間ドラマを映し出す重要な要素です。
今回は、『19番目のカルテ』のロケ地を徹底的に紹介。静岡県立静岡がんセンターや東京医療センターなど、実際に撮影が行われた場所を、放送内容にリンクする形でご紹介します。
ドラマの世界観を深く味わいたい方や、これから聖地巡礼を考えている方のために、正確なロケ地情報を網羅しています。
- 『19番目のカルテ』の正確なロケ地情報
- 登場人物とロケーションの感情的リンク
- 聖地巡礼を深める視点とマナーの重要性
『19番目のカルテ』の主要ロケ地はどこ?実際の撮影場所を詳しく紹介
静寂の中で聞こえる足音、誰かの不安を包む病室の空気──。
ドラマ『19番目のカルテ』は、そんな命と向き合う現場を、丁寧なロケーションで描いています。
ここでは、医療ドラマとしてのリアリティを支える主要ロケ地3箇所を、エピソードの背景とともにご紹介します。
静岡県立静岡がんセンター|徳重晃が勤務する「魚虎総合病院」設定
まず何より外せないのが、主人公・徳重晃(松本潤)が勤務する病院「魚虎総合病院」のモデルとなった、静岡県立静岡がんセンター。
住所は静岡県駿東郡長泉町下長窪1007番で、富士山を背景に臨む絶景ロケーションが大きな特徴です。
第1話のティーザー映像では、徳重が見上げるように病院の外観を見つめるシーンが印象的に映し出されており、視聴者の心に「始まり」を刻みました。
病院の規模感や敷地の広さが実際の医療機関さながらで、リアリティと迫力のある場面が多く撮影されています。
過去には『37歳で医者になった僕』『ディア・ペイシェント〜絆のカルテ〜』など、多くの医療ドラマの舞台にもなっており、医療作品の“聖地”とも言える場所です。
聖地巡礼で訪れる場合は、病院という場所柄もあるため、外観のみの見学が推奨されます。
ロビーやエントランスの美しい設計、そしてその先に見える山の景色──。
この場所を訪れると、徳重晃という医師の“覚悟”が、風景と共に胸に迫ってきます。
国立病院機構 東京医療センター|目黒区での外来・通院シーンに登場
次にご紹介するのは、東京都目黒区にある「国立病院機構 東京医療センター」です。
こちらは2025年6月15日、医師・看護師・外来患者のシーンが撮影されたとされる病院で、患者の診察風景や廊下での会話が撮られた可能性が高いとされています。
医療ドラマにおいて、診察室だけでなく、廊下や待合スペースなどのリアルな生活感は重要な演出ポイント。
東京医療センターはその点で、都心でありながら広い敷地と清潔感ある内観を備えており、撮影映えする場所として定評があります。
実際この病院は、阿部寛主演の『キャスター』や、間宮祥太朗の『イグナイト』といった他作品でもロケ地として使われており、映像と実在の空間が自然に融合する場所といえます。
都心でアクセスもしやすく、目黒駅からバスで約10分程度。
こちらも病院のため、静かに景観を楽しむことが推奨されます。
病院の敷地を歩いていると、徳重晃が患者の言葉に耳を傾けていた、あの優しい視線が、ふと脳裏に浮かぶかもしれません。
このふたつの病院は、それぞれに異なる“命の重さ”を伝えてきます。
静岡がんセンターは人生の岐路、東京医療センターは日常の延長線。
ロケ地というより、むしろ登場人物の“もうひとつのキャラクター”と呼びたくなるほど。
ドラマの中で彼らが見せる心の動きとリンクするように、その場所の空気が語りかけてくるのです。
横浜市立市民病院|会議や医療スタッフのやりとりの舞台に
『19番目のカルテ』の中で、静かな緊張感が漂う医師たちの会議シーン。
その舞台となったのが、横浜市神奈川区にある「横浜市立市民病院」と考えられています。
この病院は、2025年6月17日から19日にかけて、医療スタッフの会議室や休憩室での撮影が行われた場所です。
ドラマの中で、医師同士が患者をめぐって意見をぶつけ合う──そんな場面のリアリティを支えたのが、このロケ地でした。
実際の横浜市立市民病院は、横浜最大級の総合病院であり、最新の設備と開放的な施設設計が特徴です。
だからこそ、“今この瞬間にも命が動いている”という空気を、画面越しにも感じさせてくれるのです。
会議室のシーンでは、壁越しの窓から差し込む光が淡く、それぞれの医師の葛藤や決意を静かに浮かび上がらせていました。
横浜市立市民病院は、これまでも以下のような作品のロケ地として登場しており、多くの名作ドラマの“現場”を支えてきた存在です。
- 『天久鷹央の推理カルテ』(橋本環奈主演)
- 『クジャクのダンス、誰が見た?』(広瀬すず主演)
- 『ザ・トラベルナース』(岡田将生・中井貴一主演)
- 『オクラ』(反町隆史主演)
それぞれの作品が描いてきた“医師”や“命”の物語。
そして、今作『19番目のカルテ』でもこの場所が選ばれたということは、登場人物たちの感情を受け止める力がこの空間にあるという証ではないでしょうか。
私が印象に残ったのは、徳重がほんの一瞬、会議の場で黙り込むシーン。
意見を交わす声が止まり、時計の秒針だけが響くあの“間”に、この病院のリアルな空気が流れていました。
ここはただの撮影場所ではなく、医師たちの「決断の舞台」としての役割を果たしていたのです。
画面の向こうのストーリーを感じながら訪れるなら、平日の午後、少し曇りがかった空が似合うかもしれません。
“話し合い”という静かな戦いの場が、あなたにも何かを問いかけてくるはずです。
ドラマの舞台裏を感じられるロケ地:町と日常の交差点
『19番目のカルテ』の魅力は、病院の中だけにとどまりません。
街の中にさりげなく溶け込むように存在する日常の風景にこそ、登場人物の“本音”が映し出されているのです。
今回はそんな、「物語の余白」を感じられるロケ地をご紹介します。
白髭神社(神奈川県横須賀市)|徳重晃が歩いた印象的な鳥居の前
第1話で視聴者の心を掴んだワンシーン。
徳重晃がひとり、静かに歩いていた場所──それが神奈川県横須賀市野比にある白髭神社の鳥居前です。
住所は「神奈川県横須賀市野比2丁目22番」。
海に近く、住宅街の中にひっそりと佇むこの神社は、“都会の喧騒から切り離された時間”を感じさせてくれます。
鳥居の奥に続く参道と、その先に広がる静寂。
この場所は、徳重の「医師である前に、一人の人間として何を選ぶか」という問いを抱えた心象風景と重なって見えました。
実際に訪れると、鳥居越しに見える空が広く、まるで登場人物たちの心を映すスクリーンのよう。
写真に残すなら、早朝や夕暮れ時がもっとも美しく、画面の中の“あの瞬間”を再現できます。
横須賀市の商店街|高校生や通行人のシーンで使われたエリア
もうひとつ、ドラマで印象的だったのが、商店街を歩く人々の姿。
徳重が医師としての顔を脱ぎ捨て、“生活者”としての一面を見せるこのシーン。
撮影は2025年6月12日、神奈川県横須賀市で行われ、通行人や高校生役のエキストラが多数参加していました。
現在のところ、撮影場所とみられる商店街は以下のいずれかとされています。
- 久里浜商店街
- どぶ板通り商店街
- 上町銀座商店街
- 三笠ビル商店街
なかでも注目されているのは、「どぶ板通り商店街」。
異国情緒漂う風景と、どこかレトロな店舗が並ぶこのエリアは、“何気ない日常にドラマが宿る”という演出にぴったりです。
実際に歩いてみると、商店街の人の声や匂い、温かい看板の灯りが、スクリーンを飛び越えて感情を揺さぶってきます。
徳重がすれ違った誰か──それはもしかしたら、自分自身なのかもしれない。
そんなふうに思えるほど、私たちの日常に寄り添ったロケーションなのです。
白髭神社の静けさと、商店街のざわめき。
この二つの風景は、まるで徳重晃の“内と外”を表しているかのようでした。
感情を外に出せない男が、風景に気持ちを託す──
『19番目のカルテ』が見せてくれるのは、そんな繊細な心の揺れと、それを支える場所の物語なのです。
TBS放送センターも登場!過去と現在をつなぐ象徴的シーン
ドラマの中で“時間”はしばしば、最も雄弁な演出装置になる。
『19番目のカルテ』では、2000年という過去の記憶が、現在の徳重晃を形作る大切なピースとして描かれています。
その過去と現在をつなぐ象徴的な場所として登場したのが、TBS放送センター(東京都港区赤坂)です。
2000年6月設定の回想シーンで使われたTBS放送センター
撮影が行われたのは、2025年7月3日。
エキストラ情報によれば、番組スタッフや技術者役としての出演者が登場しており、このシーンは医療とメディアが交差する瞬間を描く可能性が高いとされています。
回想シーンでは、まだ医師になる前の徳重や、その周囲の人間模様が描かれ、彼の“原点”に迫る内容となっているようです。
撮影が行われたTBS放送センターは、実際に多くの情報番組・ドラマ・報道の拠点となっており、「時代の声」が生まれる場所として知られています。
だからこそ、徳重が何かに触発され、医師を志す「きっかけ」をこの場所で描くという演出には、深い意味が感じられるのです。
放送センターという公共性の高い建物に、個人の人生がそっと重なる。
それがこのシーンの持つ、“過去の体温”とも言える温かさだったのではないでしょうか。
赤坂駅から徒歩2分、アクセスも抜群な撮影スポット
所在地は東京都港区赤坂5丁目3-6。
東京メトロ千代田線・赤坂駅から徒歩2分というアクセスの良さもあり、多くの聖地巡礼ファンが立ち寄るスポットとしても知られています。
外観はドラマでも印象的に映し出され、ガラス張りの正面玄関や、報道機材の並ぶ搬入口など、現実の「放送の現場」としての緊張感が画面に宿っています。
特に、夜景との対比がとても美しく、ライトアップされた放送センターは、過去の記憶を照らし出す“灯り”のように感じられる瞬間も。
訪れる際は、日中と夜で表情が変わるロケ地として楽しむのがおすすめ。
朝には放送準備の高揚感、夜には一日が終わった安堵とともに、ドラマの余韻を静かに味わうことができます。
『19番目のカルテ』が描こうとしたのは、医師の物語だけではありません。
誰もがどこかで、“過去の自分”と再会する場所を持っている。
そんな気づきを、TBS放送センターという現実とリンクする場所が、そっと教えてくれるのです。
ロケ地となった病院の“聖地度”をチェック!過去作品との共演も
ロケ地というのは、ただの「背景」ではありません。
過去にも誰かの物語を受け止め、また新たな物語を育てていく──。
そういう場所には、“聖地”と呼ばれるだけの物語の重なりがあります。
静岡がんセンターの過去出演作品|草彅剛や貫地谷しほり主演作品でも登場
『19番目のカルテ』の舞台となっている静岡県立静岡がんセンター。
この施設は、医療ドラマにおける“名優”のような存在として、過去にも多くの作品に登場しています。
たとえば──
- 『37歳で医者になった僕〜研修医純情物語〜』(草彅剛主演)
- 『ディア・ペイシェント〜絆のカルテ〜』(貫地谷しほり主演)
どちらも“人間ドラマ”として高く評価された作品であり、この病院が持つリアルさと柔らかさが、作品に深みを与えていたのです。
静岡がんセンターは、富士山を望むロケーションや開放的な設計によって、映像に清涼感と説得力をもたらします。
それはまるで、命と向き合う現場に必要な“祈りのような風景”。
今作『19番目のカルテ』で松本潤が立った場所も、草彅剛や貫地谷しほりが通った廊下だったのかもしれません。
そう思うと、ひとつの病院が紡ぐ物語のバトンに、自然と胸が熱くなります。
病院という場所が、誰かの“決意”や“再生”のきっかけになる──。
それを映像の中で繰り返してきた、この病院こそが真の“聖地”なのかもしれません。
横浜市立市民病院の実績|『天久鷹央の推理カルテ』『ザ・トラベルナース』など
そしてもうひとつ、横浜市立市民病院も見逃せない“聖地病院”のひとつです。
過去のロケ実績をたどると、その顔ぶれの豪華さに思わず驚かされます。
- 『天久鷹央の推理カルテ』(橋本環奈主演)
- 『クジャクのダンス、誰が見た?』(広瀬すず主演)
- 『ザ・トラベルナース』(岡田将生・中井貴一主演)
- 『オクラ』(反町隆史主演)
これらの作品に共通するのは、医療というテーマを通して「生き方」を問うという点。
横浜市立市民病院の存在感は、単なる“舞台”を超えて、登場人物たちの心の揺れを受け止めているのです。
『19番目のカルテ』でも、徳重晃たち医師が会議を重ねる空間として、この病院が選ばれたのはとても自然な流れでした。
なぜなら、この場所はすでに“命の選択”が重ねられてきた記憶の場所だから。
一度でも医療ドラマを真剣に見たことがある人なら、きっとこの病院の映像に“何か見覚えがある”と感じるはずです。
それはきっと、あなたの感情が過去に観た物語とつながっている証なのです。
“場所が語る物語”というのは、思っている以上に深く私たちの記憶に根を張ります。
静岡がんセンターと横浜市立市民病院──。
この2つの“聖地”は、ただのロケ地ではありません。
それは、ドラマを超えて、人の生き方や想いを引き継ぐ「物語の継承地」なのです。
ロケ地が“リアル”すぎることで浮き彫りになる、人間の距離感
静岡がんセンターや横浜市立市民病院、白髭神社──。
このドラマのロケ地には、いかにも「ドラマっぽい場所」がひとつもない。
どこも、誰かの日常がそのまま流れてる。だからこそ、そこで交わされる会話が“嘘っぽく”聞こえない。
ドラマの中でも、現実でも、人との距離は“簡単じゃない”
病院の会議室。誰かの意見に反論したくても、一拍おいてしまう。
商店街で偶然出会った人に、気まずさが先に立つ。
このドラマは、人と人との距離感が「近そうで、遠い」ってことをちゃんと描いてる。
ロケ地の空気がリアルだからこそ、その“距離の測り方”がじんわりと刺さる。
横浜市立市民病院の会議室シーン、徳重が言葉を飲み込むあの間合い。あれ、よくある。
現実でも「これ言うべきか…やめるか…」って空気、誰もが知ってる。
街中ロケが映すのは、「医者じゃない時間」の顔
白髭神社の鳥居、商店街のざわめき、公園の親子連れ。
こういう場所って、患者でも上司でもなく“ただの生活者”としての顔が見える。
つまり、徳重が「医者」であることを一回脱ぐ場所。
ロケ地が生活の匂いを持ってるから、そこで交わる一言一言が、ちょっとした告白に聞こえてくる。
それが、職場のシーンとはまた違う“素”の人間関係を見せてくれる。
観光でもない、SNS映えでもない、「この空気に立ち会いたい」と思わせる。
そういうロケ地の選び方が、このドラマの良さを底上げしてる。
だからこそ、映像が終わっても、歩きたくなる。あの道を、あの廊下を。
『19番目のカルテ』ロケ地巡りまとめ|ドラマの空気をそのまま感じに行こう
ドラマを観終えたあとに、心に残る風景がある。
それはきっと、物語だけではなく、誰かの想いが染み込んだ「場所」が心に残ったからなのだと思います。
『19番目のカルテ』のロケ地をめぐる旅は、ただの“聖地巡礼”ではなく、自分の中にある感情や記憶をたどる静かな問いかけの旅でもあるのです。
放送とともに変わる“聖地”の意味をたどる旅
ドラマは放送されていくにつれて、ロケ地に宿る“意味”もまた変化していきます。
最初はただの病院、ただの商店街だった風景が、物語を経て「記憶の舞台」になっていく──。
それはまるで、登場人物たちの心が、風景に浸透していくような感覚です。
例えば、静岡がんセンターに立つと、徳重晃が何かを決意したシーンがふと蘇る。
横須賀の白髭神社では、ひとりで歩いていた彼の背中を、自分と重ねてしまう。
そうやって、ドラマの情景と自分の心がリンクすることで、ロケ地巡りは“体験”になるのです。
この夏、放送が進むたびに、誰かの中で「この風景が忘れられない」と思える瞬間がきっと増えていきます。
それは、ドラマがあなたの人生の一部になるということ。
訪れる際はマナーを守って、物語の続きを感じて
ロケ地を訪れるということは、誰かの日常に、そっとお邪魔することでもあります。
病院であれば、そこには本当に病と闘う人がいて、商店街には日々の暮らしが流れています。
だからこそ、訪れるときは静かに、心を澄ませて──。
撮影禁止エリアへの立ち入りや騒音行為などには十分配慮しながら、風景の空気を感じ取ってほしいと思います。
それはまるで、徳重晃が患者の声を静かに聴き取るように。
ロケ地の空気や匂い、すれ違う人の声の温度を、自分の感情のフィルムに焼き付ける──。
それが「ロケ地巡りの本当の価値」なのかもしれません。
『19番目のカルテ』は、単なる医療ドラマではありません。
それは、誰かの記憶と、風景の中で静かに出会う物語。
ロケ地を訪れることで、その物語はあなたのものになります。
そしてもしかしたら──。
その風景の中で、あなた自身の“19番目のカルテ”が見つかるかもしれません。
- 『19番目のカルテ』の主要ロケ地を正確に紹介
- 静岡がんセンターや横浜市立市民病院が舞台
- 徳重晃の心情と重なる風景が印象的
- TBS放送センターでは過去の記憶が描かれる
- ロケ地は他の人気医療ドラマでも使用実績あり
- キンタ視点で“人と場所の距離感”を深掘り
- 風景が物語の感情を支える演出として機能
- 聖地巡礼はマナーを守って、静かに味わう
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