「40までにしたい10のこと」最終話ネタバレ予想｜ラスト1分、雀が選ぶ“10番目”とは？

すれ違い続けたふたりの時間が、ついに動き出す。

「40までにしたい10のこと」最終話（第12話）は、雀の誕生日であり、リストの期限。第11話で描かれた“別れ”の余韻と、予告に映る「全力疾走」と「号泣」…視聴者の胸を刺す描写が散りばめられた中で、ラストシーンは一体どうなるのか？

この記事では、第11話のラストと最終話のあらすじをもとに、結末のネタバレ予想を深掘り。ふたりの恋は終わるのか、それとも“始まる”のか。伏線、演出、セリフの解釈から導き出す、感情むき出しのラスト1分の真実に迫ります。

最終話の結末はどうなる？雀が“10番目”に選ぶのは、慶司だった

クリスマス・イブ、雀の40歳の誕生日。

それは、ふたりでひとつずつ叶えてきた“10のこと”のリストの、リミットでもある。

だが今、ふたりは離れている。そして雀は、そのリストを削除しようとしていた——。

リストの本当の意味：「ひとりで生きる」ではなく「ひとりじゃない自分」

「40までにしたい10のこと」——そのリストは、一見するとただの“やりたいことメモ”だ。

だが、その本質は違う。

雀が本当に欲しかったのは、「やりたいこと」ではなく、「誰かと、やりたいことを叶える人生」だったのだ。

10のリストは、最初はただの遊びだった。

でも、慶司と一緒にひとつずつクリアしていく中で、リストは変わっていった。

「孤独に慣れた男」が、誰かと人生を歩くことを“もう一度”願い始めるプロセスそのものになった。

だからこそ、雀は最後の項目を“埋められなかった”。

書こうとすると、涙がにじんだのは、「叶えても失ってしまうのが怖かった」からだ。

リストの10番目には、慶司の名前がもう書かれていた。

でも、それを認めることが「今の自分を壊す」ようで、怖くて仕方なかった。

だから、雀はリストを削除しようとした。

「何もなかったことにすれば、もう傷つかずに済む」そう思ったのだ。

でも、その瞬間に溢れたのは——

「慶司に、もう一度ちゃんと向き合いたい」

削除ではなく、“保存”という選択を、雀はするのではないか。

伏線回収：雀が走るシーンと、ラストの「幸せだよ…」の声の主は？

公式サイトの最終話予告には、象徴的なシーンがある。

——雀が、夜の街を全力で走っている。

——そして、号泣している。

この“走る雀”が意味するのは、明確な感情の変化だ。

それは、「諦めから、希望へ」のスイッチだ。

雀はこれまで、過去の失敗や年齢、自分の限界を言い訳にして、自分の気持ちにブレーキをかけてきた。

でも、第11話のラストで慶司が流した涙が、彼の心の最後の扉をノックした。

「覚悟なんていらない」「ただ一緒にいたい」

その言葉が、心の奥の孤独に届いたのだ。

そして、走る。

誰かのもとへ向かうとき、人は自然と走る。

映画でもドラマでも、走るシーンは、“愛に向かう行動”として描かれる。

そして、もう一つのポイント。

予告の中で、誰かが「幸せだよ……」と優しく語りかける声が入っている。

この声の主は、おそらく慶司。

だとすれば、これはふたりが「向き合い直した後」のセリフではないか。

ふたりは、また会う。

そして雀は、リストの“10番目”として、慶司の名前を書く——。

それが、この物語のエンディングなのだと思う。

第11話までのすれ違いは、“別れ”ではなく“準備期間”だった

「ここまでにしよう」

その一言で幕を閉じた、第11話。

でも、それは終わりではなかった。

ふたりの物語にとって、本当の“始まりの手前”だった。

「覚悟がない」と言った雀の本心とは：自己否定の壁を壊せるか

「俺は、お前みたいに乗り越えられない」

「お前の未来を背負う覚悟なんてないんだよ」

第11話での雀のセリフには、自分自身を責めるような苦しさが滲んでいた。

雀は慶司との恋を拒んでいたのではない。

「自分にはその資格がない」と思い込んでいたのだ。

アラフォーの管理職、部下との関係、年齢差、過去の失敗——

すべてが、愛される自分を許せない“自己否定の鎧”になっていた。

雀にとって、慶司といる時間は、あまりにも心地よくて怖かった。

「楽しくて、年齢も立場も忘れちゃう」と言ったのは、その幸福が幻想のように思えたから。

自分が壊れてしまう前に、手放そうとした。

それが、あの「ここまでにしよう」という言葉の本当の意味だった。

でも、本当に壊れていたのは、

誰かを信じきれない自分自身だったのではないか。

慶司の涙の訴えに見る、“本気の愛”と“大人の不器用さ”

一方で、慶司の想いは、回を重ねるごとに熱を帯びていく。

最初は憧れであり、尊敬であり、好意だった。

でも、ふたりでリストをこなしていく中で、それが確信に変わっていく。

「この人と一緒に未来を見たい」

それは、ただの“好き”を超えた、本気の愛だった。

慶司は、決して完璧ではない。

第9話で「十条さんはないわ」と不用意な言葉を放ち、雀を深く傷つけてしまう。

でも、それすらも彼の“怖さ”から来ていた。

本気で好きになった人に、自分が相応しくないと思ってしまった。

そして、無意識に相手を遠ざけるような言葉を選んでしまった。

不器用だ。

でも、その不器用さこそがリアルで、視聴者の胸を打つ。

第11話のクライマックス、慶司のセリフは、まるで“祈り”だった。

「初めて、先を望める人を好きになれた」

「後悔したくない。覚悟なんていらない。ただ一緒にいたいだけなのに…」

涙でにじんだこの告白は、雀の心に確かに届いていた。

でも、すぐには答えられない。

なぜなら、雀は40歳を迎える手前で、自分の過去と未来を、すべて引き受ける覚悟を試されていたから。

それでも、私たちは知っている。

この“別れの時間”が、ふたりにとって必要な“準備期間”だったことを。

愛し合っているからこそ、互いを思って距離を取ったふたり。

その距離が、ふたりをもっと強くする。

そして、次に再会したとき、

もう一度「好きです」と言えるだけの“今の自分”を手に入れているはずだ。

クリスマスイブ＝再出発の日？再会シーンの可能性を考察

最終話の舞台は、雀の40歳の誕生日——つまり、リストの期限であり、クリスマスイブでもある。

この1日には、“区切り”と“始まり”の両方が込められている。

もう一度会うのか、それとも本当に終わるのか。

視聴者が最も気になっているのは、やはりふたりの再会の瞬間だ。

ラストに“奇跡”が起きる可能性：スカッシュ、たこ焼き、パフェ…共通の記憶が導く場所

予告映像では、雀がどこかに“全力で走っていく”姿が描かれている。

ここに来て「走る」という選択は、ただの演出ではなく、何か明確な目的地があることの証だ。

それはどこか？

ヒントは、ふたりが過ごした“記憶の場所”にある。

• スカッシュコート（慶司が誘われて行った場所）
• 千疋屋のパフェ（リストの1つ）
• たこ焼きを一緒に焼いた雀の部屋

この中でも特に象徴的なのが、「パフェ」と「たこ焼き」のエピソードだ。

どちらも、リストに絡む“小さな幸せ”の象徴として描かれてきた。

第11話で、雀が一人でたこ焼きの残りをアレンジしていたのも、彼の心がまだ慶司と繋がっている証だった。

だからこそ、再会の舞台として最も可能性が高いのは「千疋屋」か「雀の部屋」だ。

とくに雀の部屋は、ふたりの感情がぶつかった場所であり、決別の場所でもあった。

そこに戻ることで、「別れ」から「再出発」へと、物語が循環する。

また、「クリスマスイブ＝恋人たちの日」というベタなロマンスコードを、あえて逃げずに回収するのも、このドラマらしい着地の仕方だ。

あの夜、ドアの向こうに慶司が立っている。

——そんな再会が、奇跡じゃなく、“必然”として描かれるのではないだろうか。

「削除しようとしたリスト」が示す、最終話の演出トリックとは

予告映像には、雀がスマホを見ながら、リストを“削除しようとする”シーンがある。

これは単なる演出ではなく、最終話のクライマックスを象徴するトリックになっている可能性が高い。

「削除しようとする」＝「過去をなかったことにする」

これは、雀の防衛反応そのものだ。

自分の感情、慶司との記憶、そのすべてを“消せば傷つかない”と考えている。

だが、その瞬間、何かが起きる。

ここで可能性として考えられるのが、慶司からのメッセージや、誰かの一言が、削除を止めるきっかけになるという展開だ。

あるいは、削除ボタンを押そうとしたそのとき、雀のスマホに「パフェ食べに行きませんか？」というメッセージが届く——

そんな、“音”や“通知”によるカットイン演出も充分にあり得る。

そして、リストは消されるどころか、更新される。

最後のページに、こう書き加えられるのだ。

「10. あなたと生きていくこと」

それが、本当に雀が“したかったこと”だった。

スマホの画面に追加された「10」の文字。

そして、ふたりが再会して微笑み合う静かなラストシーン——。

この予想が外れていたとしても、きっとラストは“希望”に包まれている。

なぜなら、このドラマはずっと「誰かと生きるって、悪くないかもしれない」と思わせてくれる物語だったから。

タイトルの“10のこと”の最後は何だったのか？

この物語のタイトルにある「40までにしたい10のこと」。

毎話少しずつ明かされてきた“リスト”の内容。

だけど、視聴者の誰もが気づいていたはずだ。

「10個目」だけは、ずっと空欄のままだったことに。

実はリストには書かれていなかった“もう一つの願い”が最終話の鍵

雀はリストの“空欄”を、ずっと埋めようとしてこなかった。

いや、埋められなかった、が正しい。

他の9つは、どれも「小さな夢」だった。

• パフェを食べる
• たこ焼きを作る
• スカッシュをする

些細なこと。でもそのひとつひとつに、慶司との笑顔が重なっていた。

そして気づく。

このリストは、ただの「やることメモ」ではなかった。

雀にとって、「生き直す」ための手がかりだった。

だからこそ、10個目は、最後まで書けなかった。

それはつまり——

「10. 誰かと一緒に未来を描くこと」

そう、それが“本当にしたかったこと”だったのだ。

でも、それを書いてしまったら。

もう後戻りできなくなる。

本気で誰かと向き合わなければならなくなる。

だから雀は、空白にしていた。

言葉を避け、気持ちをごまかし、あえて“残して”いた。

けれど——

クリスマスイブの夜、リストを削除しようとしたとき。

雀は気づく。

消そうとしているのは「後悔しそうな未来」だと。

だから、最終話でその空白は、こう書き加えられるかもしれない。

「10. もう一度、信じてみる」

視聴者が共感する「40歳手前の孤独」と“誰かと生きる勇気”の象徴

このドラマがここまで刺さるのは、雀が特別だからじゃない。

むしろ、私たちにとって“あまりにも普通すぎる感情”を、丁寧に描いているからだ。

40歳が近づく。

仕事の顔は板につき、誰かに甘えるのも下手になり。

ふと「自分ってこのままひとりで死ぬのかも」なんて、スマホの明かりだけが灯る部屋で思ってしまう。

雀が流した涙は、誰かを想って泣いたというより、「本当は誰かにそばにいてほしかった自分」を見つけたからこぼれたものだ。

だから、10個目のリストは、「恋人を作る」とか「結婚する」なんて明確な言葉じゃない。

それはもっと不器用で、もっと震えていて、でも確かに愛が込められた言葉になる。

「もう一度、人を信じたい」

「この人となら、大丈夫かもしれない」

そう思えた瞬間に、人生は“再スタート”する。

雀にとって、慶司はそのきっかけだった。

だから、10番目に書かれるのは、

「慶司と、一緒にいること」だと、私は予想する。

それは、リストの締めくくりであり、

「これからの人生で、最初にやりたいこと」になる。

雀が“リスト”に隠していたのは、恋じゃなくて「喪失の記憶」だった

最終話が近づくにつれて、気になってくるのは“リストの意味”だ。

あの10項目って、ただの「やりたいこと」じゃなかったはず。

ひとつひとつを思い返していくと、見えてくるのは——雀の中に残っていた“失った時間”と“やり直したかった記憶”だったんじゃないか？ってこと。

これは恋愛ドラマじゃなくて、喪失と再生の物語だったのかもしれない。

“やりたいこと”じゃなくて、“やり直したかったこと”

最初にリストを見たとき、「あ、やりたいことメモね」って思った人、多かったはず。

でも物語が進むにつれてわかってくる。

あれ、やりたいことじゃなくて、“やり直したかったこと”の羅列だったんじゃないかって。

過去の恋人とできなかったパフェ、誰かと一緒に作れなかったたこ焼き、休日を共有できなかったスカッシュ。

全部、誰かと叶えたかったのに、叶わなかったことたち。

つまり、リストの本質って「夢」じゃなくて「後悔」だったんだ。

その後悔を、慶司となら“上書き”できる気がして、雀は少しずつ心を開いていった。

でも、全部叶えたら——

慶司がいなくなったら、もう上書きすらできなくなる。

だからこそ、10個目が書けなかった。

誰かと生きるって、こんなにも怖い。でも、もう一度選びたかった

雀が40を目前にして向き合っていたのは、「恋の悩み」なんかじゃなかった。

「もう一度、誰かとちゃんと生きていくって、できるのか？」

そこだった。

自分の弱さを見せることも、好きって言うことも。

全部が、もうとっくに終わったはずの“戦場”だった。

でも、慶司が現れたことで、その戦場にもう一度立ってしまった。

しかも、今度は“守るもの”ができた状態で。

立場、仕事、年齢、常識。守るものが多ければ多いほど、恋は難しくなる。

だから、大人は簡単に人を好きになれないし、手放しでは笑えない。

だけど雀は、逃げきれなかった。

リストを通して思い出してしまったから。

「誰かと笑い合う自分」が、ほんとは一番欲しかったことを。

10個目のリストは、たぶん「恋」じゃない。

「あの日失った自分を、取り戻すこと」なんだと思う。

そしてそれは、“恋の相手”としての慶司じゃなく、“人生の目撃者”としての慶司が必要だった理由でもある。

愛されるって、たぶん「ひとりで立っていたはずの自分が、実はもう誰かと並んでた」と気づくこと。

雀がそれに気づくラストが待っているなら。

それだけで、もう充分だ。

「40までにしたい10のこと」最終話ネタバレ予想のまとめ

ここまでの全11話を通して、「大人の恋愛」のリアルと温度を丁寧に描いてきたこの物語。

最終話を目前に、私たちが知りたいのはただ一つ。

“ふたりは、どう結ばれるのか”、それとも“結ばれないのか”——その答えだ。

10番目のリストは「あなたと生きていくこと」だった可能性

ラストに残された空白。

「10個目のリスト」には、何が書かれるのか。

これは、ドラマを貫いてきた最大の伏線であり、感情のクライマックスでもある。

その答えとして、私はこう予想する。

「あなたと生きていくこと」

恋愛、結婚、未来——すべてを包み込む言葉。

でもそれは、“約束”ではない。

むしろ、“願い”であり、“覚悟”だ。

大人になればなるほど、「誰かと生きていく」ことは簡単ではない。

価値観、生活、過去、未来、不安、トラウマ。

それでも、「この人と一緒にいたい」と思えたなら。

それこそが、人生の“節目”なんだと思う。

雀にとっての10番目は、未来に向けた小さな一歩。

そして慶司にとっては、その一歩をずっと待っていた証拠になる。

ハッピーエンドか、ビターエンドか——答えは“走る雀の目”に託された

ここで改めて、予告映像に戻ってみたい。

夜の街を、全力で走る雀。

そしてその後、涙を流す彼の姿。

この「走る」シーンこそが、最終話のエンディングを語るすべてだ。

思えば、これまでの雀は、いつも“止まって”いた。

周囲を気遣い、自分を抑え、感情を飲み込む。

だからこそ、「走る」という行動が、彼の心の変化そのものなのだ。

その目に映るのは、誰なのか。

向かう先に、慶司がいるのか。

もしかしたら、ふたりは一言も交わさず、ただ目で語り合うかもしれない。

「また会えたね」と。

エンディングが“ハッピーエンド”か“ビターエンド”か、それは演出次第でどうとでも取れる。

でも、このドラマの本質はそこにはない。

本当に伝えたいのは——

「ひとりで生きてきた人が、もう一度誰かを信じてみる勇気」

そして、その過程にこそ、“大人の恋愛”の美しさがある。

だから、たとえ最後にふたりが手を繋がなかったとしても。

それでも、雀の目が前を向いているのなら。

それが、この物語にとっての最高のエンディングだと、私は思う。

——「40までにしたい10のこと」

その最後の“こと”は、誰かを愛することでも、過去を許すことでもない。

「自分を、もう一度信じてみること」なのかもしれない。