おむすび第24週 第120話ネタバレ 詩ちゃんの涙と一歩の奇跡、そして風見先輩の再登場！

NHK朝ドラ『おむすび』第120話では、結と歩の優しさが心を打つ感動的なエピソードが描かれました。

食事を拒否する詩ちゃんに向き合う二人の姿勢は、ただの“優しさ”を超えた強い想いに満ちています。

さらに突然現れた風見先輩が巻き起こす話題や謎も注目ポイント。この記事では第120話のあらすじを詳しく振り返り、視聴者が気になる点を考察していきます。

詩ちゃんが「食べる」までに起きた心の変化とは？

第120話の中心となったのは、栄養失調状態で心も閉ざしていた少女・田原詩が、他人の優しさに触れながら少しずつ変化していく姿でした。

初めは食事を拒否していた詩ちゃんが、ついにぶどうを口にするまでの過程は、静かでありながらも強い感情のうねりが感じられます。

この数分間に込められた心の動きは、視聴者の涙を誘いました。

拒絶から「ありがとう」までの歩み

ラーメンを出されても手をつけなかった詩に対して、花や歩が声をかけ続けてもその心は閉じたままでした。

そんな詩に、歩は修理した手鏡と洋服を手土産に差し出します。

最初は「すみません」と言いかけた詩に対して、歩が優しく「こういうときは『ありがとう』って言うんだよ」と声をかける場面では、詩の心がわずかに開いた瞬間が描かれていました。

結の言葉に込められた本当の想い

詩の出身地にちなんで、結が差し出したのは凍ったぶどうでした。

「なんで私なんかにここまでしてくれるの？」という詩の問いに、結は力強く「生きとってほしいんやもん。やけん、食べり」と答えます。

その真っ直ぐな言葉に、詩はついにぶどうを口にし、「美味しい」とつぶやきました。

この一言は、彼女が“生きたい”という気持ちに初めて素直になれた証でもあります。

風見先輩の再登場に隠された意味

第120話では、予想外の再登場を果たした人物がいました。それが、書道系インフルエンサーとして話題になっている風見先輩です。

30代を過ぎてからの転身というインパクトもさることながら、彼の存在は物語の中で新たな波紋を呼ぶ鍵となりそうです。

この再登場にはどのような意図があるのでしょうか。

書道インフルエンサーとしての新たな顔

風見先輩が登場したのは、同僚が見ていた動画の中。

その姿はかつての彼とは別人のように堂々としており、書道家としてインフルエンサー化した新しい人生を歩んでいることが示されました。

これに刺激を受けた結の反応からは、かつての夢や可能性を思い出すような感情がにじみ出ていました。

「書道ガールになっていれば…！」という視聴者の声も共感を呼びました。

結との関係はこれからどうなる？

えみちゃんからも何も聞いていなかった様子の結にとって、風見先輩の再登場はまさにサプライズ。

しかも、その後に流れた養蜂のCMとのつながりも匂わせがあり、今後何らかの形で結や家族の人生と再び交差する可能性が示唆されています。

過去の人物が現在の生活に影響を及ぼすことで、ドラマに厚みが増し、新たな展開への期待感を高めています。

歩の行動に感じた“家族以上”の優しさ

詩に寄り添い続けた歩の姿は、視聴者に強く印象づけられました。

彼女は血のつながりがないにもかかわらず、まるで家族以上のような温かさで詩と向き合います。

それは単なる同情ではなく、過去の痛みを知る者だからこそできる“覚悟ある優しさ”だったのです。

マキちゃんとの記憶と詩への重ね合わせ

詩に向き合う歩の姿からは、彼女自身が失った存在＝マキちゃんの影が重なって見えました。

だからこそ歩は、詩のことを放っておけなかったのでしょう。

プレゼントを渡し、無理に励ますのではなく、静かに側にいる姿は、視聴者の心を打ちました。

「困ったら連絡して」という一言に、歩の本気の思いが詰まっています。

歩が伝えたかった「生きてほしい」想い

詩に向けた名刺とその言葉は、支援者の立場を超えたものでした。

歩が詩に託したのは、ただの助け舟ではなく、「生きてほしい」という心からの願いだったのです。

詩が「ありがとう」と言えたのは、そうした気持ちがしっかりと伝わったからに他なりません。

このやり取りからは、“本当の家族とは何か”を問いかけるメッセージが感じられました。

退院と別れの日、それぞれの未来へ

詩が入院生活を終えて退院する日。彼女を見送る結と歩の姿に、静かな感動と未来への希望が詰まっていました。

まだ不安げな詩の表情の中にも、少しずつ芽生えてきた「生きる気持ち」がにじんでいました。

この別れの場面は、“家族”の定義を優しく問いかけるものでもありました。

児童養護施設へ向かう詩の心境

退院後、詩は児童養護施設に入ることになります。

決して明るい未来が約束されているわけではありませんが、これまでとは違い、彼女の心には誰かと繋がれた実感がありました。

それは結と歩が、無条件の優しさと時間を与えてくれたからです。

歩の名刺を握りしめる姿には、「次に困ったとき、頼れる人がいる」という安心感が見て取れました。

「ありがとう」と言えた詩ちゃんの成長

別れ際、詩はまた「すみません」と言いかけますが、すぐに「ありがとう」と言い直しました。

この瞬間、彼女が確かに変わったことが伝わってきました。

「ありがとう」は、ただの言葉ではなく、彼女の中で芽生えた他者への信頼と感謝の証。

詩の成長は、彼女自身の力だけでなく、結と歩が真摯に寄り添ったからこそ生まれたものでした。

まとめ｜おむすび第120話は、家族とは何かを問いかける回だった

『おむすび』第120話は、ただの感動エピソードではありませんでした。

栄養失調で心を閉ざしていた詩が、結や歩との交流を通して変化していく様子は、人と人が支え合うことの大切さを丁寧に描いていました。

このエピソードを通して、視聴者に“家族とは何か？”という根源的な問いを投げかけています。

“血縁”を超えたつながりの尊さ

結や歩の行動は、血縁関係に基づく家族以上の存在として描かれていました。

特に歩の言動からは、「誰かを思いやる気持ち」こそが、本当の家族を作る力だと感じさせられます。

他者を信じ、支え、そして見送る——この一連の流れが、今作のテーマそのものだったのでしょう。

風見先輩の再登場がもたらす新たな波

今回サプライズ登場した風見先輩は、物語に新たな空気をもたらしました。

書道インフルエンサーとしての顔だけでなく、今後どのように物語に絡んでくるのか。

過去と現在が交差し、新たな展開が動き出す予感を残しました。

生きる勇気を与える1話だった

詩が「ありがとう」と言えたシーンは、多くの視聴者の心を動かしました。

それは、ただ病院を退院するだけではなく、再び人生を歩み出す第一歩だったのです。

この回を通して、「食べること」「生きること」「人とつながること」の大切さが、まるでやさしくおむすびを握るように伝わってきました。