2025年春スタートのテレビ東京ドラマ『やぶさかではございません』は、静寂をテーマにしたカフェ「アサガオ」を中心に展開されるラブストーリー。
作品のやさしく繊細な世界観を支えているのが、実在するロケ地たちです。登場する場所はいずれも落ち着きがあり、リアリティと情緒に満ちた空間ばかり。
この記事では、「シェアビレッジ葉山」や「喫茶シルビア」、蒲田の旧映画館など、判明しているロケ地情報をすべて網羅してご紹介します。アクセス情報や現地の雰囲気もあわせてお届けします。
- 『やぶさかではございません』の主なロケ地情報
- 静寂と情緒を感じられる撮影スポットの魅力
- 作品の世界観を体感できる聖地巡礼の楽しみ方
メイン舞台「サイレントカフェ・アサガオ」はシェアビレッジ葉山
ドラマ『やぶさかではございません』の中心的なロケ地として多くの視聴者の印象に残っているのが、“サイレントカフェ・アサガオ”です。
この静かなカフェのモデルとなっているのが、神奈川県葉山町にある「シェアビレッジ葉山」という古民家風レンタルスペースです。
木のぬくもりと和の静けさが融合したこの場所は、ドラマの持つやさしさや繊細さを見事に映し出しています。
静寂と木のぬくもりに包まれる古民家空間
「シェアビレッジ葉山」は、海の近くに佇む築古の日本家屋をリノベーションした多目的スペースです。
作品では、ここがサイレントカフェ「アサガオ」として登場し、主人公・麻衣と亮の静かな交流の場として描かれました。
話さなくても通じ合う感覚や、言葉にしづらい感情を“空間の力”で伝える演出が、多くの視聴者の心を打ちました。
ドラマの中では、障子や木の柱、観葉植物に囲まれた空間でコーヒーを静かに味わうシーンが印象的に描かれ、
“音を立てずに心を通わせる”というコンセプトが空間に宿っています。
その静けさと暖かさが、まさに「やぶさかではございません」の世界観そのものなのです。
神奈川県葉山町・海のそばで味わうドラマの世界
「シェアビレッジ葉山」があるのは、神奈川県三浦郡葉山町の住宅街。
JR逗子駅からバスで約20分+徒歩で数分という立地で、ロケ地巡礼にはアクセスしやすいスポットとなっています。
周辺には葉山の海岸やカフェ、ギャラリーも点在しており、1日かけてゆったり過ごせるロケーションです。
ロケ地を訪れる際には、施設の営業日・貸出スケジュールなどを事前に確認しておくと安心です。
一般貸しもされている場所なので、作品の“そのままの空気”を味わえる数少ないスポットとして、ファンの間では静かな注目を集めています。
まさに、“聴こえないけれど伝わる”というテーマを、ロケ地でも体感できる貴重な場所です。
麻衣と亮が出会う映画館は「テアトル蒲田」跡地
ドラマ『やぶさかではございません』の第1話で描かれる、麻衣と亮の運命的な出会いのシーン。
その舞台となったのが、東京都大田区にかつて存在した名画座、「テアトル蒲田」跡地です。
すでに営業は終了していますが、ロケ撮影のために外観や内部が一部再現され、印象的な場面に使用されました。
かつての名館が第1話の出会いの舞台に
「テアトル蒲田」は、昭和の時代から続く地域密着型の映画館として、多くの映画ファンに親しまれてきました。
ドラマの中では、静かに映画を観る麻衣と、同じく“声を出さない”亮が偶然隣同士に座ることで、二人の“沈黙のつながり”が始まります。
この出会いがその後の関係性の象徴となり、言葉を交わさずとも通じ合う2人のテーマを体現する導入として、非常に重要なシーンとなっています。
映画館という「静けさ」が許される空間が、2人の距離を自然に近づける“場”として機能しており、舞台設定としての説得力も抜群です。
今はなき映画館が、“幻の空間”としてドラマに命を吹き込んだ瞬間といえるでしょう。
現在は営業終了も、ロケ使用で存在感を放つ
「テアトル蒲田」は、すでに2020年代初頭に閉館していますが、今回のロケでは外観が丁寧に保存・使用されており、当時を知るファンには懐かしさを呼び起こす演出となっています。
内部のシーンはセットを組んで再現されている可能性がありますが、レトロな外観がそのまま映し出されることで、リアリティのある舞台として成立しています。
ロケ地としての“再生”を遂げたこのスポットは、現在の街並みに溶け込んでいながらも、物語の核を成す印象的な場面を支えているのです。
かつての映画館が、ドラマの中で再び輝きを放った瞬間を、ぜひ映像とともに味わってみてください。
喫茶シルビア(西新井)は観察ゲームの始まりの場所
『やぶさかではございません』の物語のなかで、麻衣と亮が本格的に関わり始める“観察ゲーム”の発端となったのが、東京・西新井にあった喫茶シルビアです。
昭和レトロの香り漂う店内で繰り広げられる2人の駆け引きは、このドラマならではの“静かな緊張感”と“ほのかなときめき”を感じさせてくれます。
すでに閉店してしまったものの、その存在感は視聴者の記憶に深く刻まれています。
昭和レトロな空間で交わされた名シーン
「喫茶シルビア」は、古くから地元に愛されてきた老舗喫茶店で、ドラマの撮影時もそのままの雰囲気で登場しました。
木のパーテーションや赤いビロードの椅子、壁にかかる古時計など、どこか懐かしく、少し非日常的な空間が、麻衣と亮のやりとりをさらに引き立てています。
ここでの会話シーンでは、セリフの“間”や視線の動きが絶妙で、会話劇の面白さと“心の静けさ”が交錯する名場面となっています。
また、麻衣が「観察してるって言ったらどうする?」と冗談めかして言うシーンも印象的で、この場所が2人の関係の転機であることを感じさせます。
このような空間は、言葉にできない微細な感情のやりとりにぴったりです。
2025年1月に閉店、今では幻のロケ地に
残念ながら、「喫茶シルビア」は2025年1月に閉店。
ドラマ放送時にはすでにその姿を見ることはできず、“最後の記録”として映像に刻まれた貴重なロケ地となりました。
そのため、視聴者の間では「聖地巡礼できない幻のカフェ」として語り継がれています。
このようなケースは非常に稀で、物語のなかでしかもう触れられない場所という意味でも、特別な存在感を放っています。
今後、映像でこのシーンを見返すたびに、“過ぎ去ったものの美しさ”が胸を打つことになるでしょう。
都内住宅街や大学構内も登場
『やぶさかではございません』の舞台は、カフェや映画館だけではありません。
麻衣や亮の“日常”が息づく舞台として、都内の住宅街や大学キャンパスといったリアルな空間も数多く登場しています。
登場人物たちの静かで内省的な時間を描くための“生活の背景”として、非常に丁寧に選ばれたロケーションです。
麻衣の自宅周辺は静かな住宅エリア
麻衣の自宅があるエリアは、都内の中でも緑が多く落ち着いた雰囲気の住宅街で撮影されています。
具体的な地名は明かされていませんが、外観や植栽の雰囲気から、世田谷区や練馬区の一部エリアではないかと推測されています。
ドラマでは、玄関前でのちょっとした会話や、近所の坂道を歩くシーンが多く描かれ、都会の喧騒から少し離れた“穏やかな日常”が感じられます。
周辺には小さな公園やコンビニなども映り込んでおり、架空ではなく“誰かの現実”としての空気感が巧みに再現されています。
麻衣の“人に踏み込みすぎない性格”と、このエリアの空気がリンクしているのも印象的です。
大学の並木道は亮の通学シーンに使用
亮が通う大学のキャンパスとして登場するのは、都内某大学の並木道。
正門からまっすぐに伸びる石畳と大きな木々に囲まれた通学路が、彼の静かで芯のあるキャラクターを際立たせています。
この並木道のシーンでは、亮がイヤホンを外して周囲の音に耳を傾ける演出など、“音”がドラマのテーマとして扱われていることが象徴的に描かれています。
また、友人との軽いやりとりが交わされるベンチやカフェテリアも登場し、学園生活のリアルさと日常感が丁寧に描かれています。
“音のない交流”というコンセプトが、ここでもさりげなく生かされている点に注目です。
『やぶさかではございません』ロケ地巡りの楽しみ方まとめ
『やぶさかではございません』の魅力は、静けさの中に息づく人と人とのつながりを、美しいロケーションとともに描いている点にあります。
舞台となったカフェや映画館、喫茶店、住宅街や大学構内まで、どのロケ地も物語の中の“感情の余白”を埋めるような空間ばかりです。
それぞれの場所には、キャラクターの心の動きや関係の変化が丁寧に刻まれています。
アクセスしやすく余韻に浸れる実在スポットばかり
今回紹介したロケ地は、神奈川や都内の比較的アクセスしやすいエリアに点在しています。
シェアビレッジ葉山や旧テアトル蒲田、喫茶シルビアなど、それぞれが持つ個性豊かな空間は、ドラマの静かな世界にぴったりの舞台となっています。
ロケ地を訪れることで、物語をもう一度追体験できるのはもちろん、自分自身の心と静かに向き合う時間にもなるかもしれません。
マナーを守って、作品の世界をリアルに体験
聖地巡礼を楽しむ際は、周囲の住民や施設の利用者に配慮した行動を心がけましょう。
とくに「シェアビレッジ葉山」や住宅街、大学構内などは私的な空間と接しているため、節度ある見学と静かな余韻を楽しむ姿勢が求められます。
その“マナーある沈黙”こそが、ドラマのテーマと重なり、訪れた人だけが感じられる特別な体験をもたらしてくれることでしょう。
『やぶさかではございません』の世界を、ぜひご自身の足で静かに巡ってみてください。
その場所で、何も言わずに感じられることが、きっとあるはずです。
- メインロケ地は神奈川県葉山の「シェアビレッジ葉山」
- カフェ「アサガオ」として静寂の空間を表現
- 第1話の出会いの舞台は「テアトル蒲田」跡地
- 喫茶シルビア(西新井)は閉店後も印象的な登場
- 都内住宅街や大学構内でもロケが行われた
- 身近な場所が“心のドラマ”の舞台に
- 実際に訪れて作品世界を追体験できる
- マナーを守って静かに味わう聖地巡礼が推奨
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