ドラマ「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」のロケ地が気になっていませんか?北くんを巡る恋模様を彩るリアルな舞台、浦和の屋上や横浜ベンチ…そんな場所を正確にご紹介します。
この記事ではロケ地の住所や現地の雰囲気、そのシーンで感じられるドラマの空気感などを丁寧に解説します。「ここ、見覚えある…」と感じたあなたも、きっと納得の完全ガイドです。
聖地巡礼プランに使えるよう、アクセスや周辺情報もまとめました。次の週末は、ドラマと同じ景色を体感してみませんか?
- 『北くんシェア』で使用されたロケ地の詳細情報
- 各シーンとロケーションの意味や演出背景
- 聖地巡礼時に役立つアクセスとマナーの知識
浦和ロイヤルパインズホテル屋上 – 第1話冒頭の“北くん登場”シーン
「あ、この景色…見たことある」そんな既視感とともに、物語の幕が開けた第1話。
北くんが初めて登場したあの印象的なシーンは、実は埼玉県にある浦和ロイヤルパインズホテルの屋上で撮影されました。
都会の喧騒から少し離れた空の下、静けさと高揚感が共存するこの場所は、彼の“存在感”を際立たせるにふさわしい舞台でした。
ロケ地の正確な住所とアクセス方法
ロケが行われたのは、浦和ロイヤルパインズホテル(埼玉県さいたま市浦和区仲町2-5-1)です。
JR浦和駅から徒歩7分程度の好立地にあるこのホテルは、ビジネス利用だけでなく、ウェディングや会食でも人気の高級ホテル。
その最上階にある屋上スペースは、宿泊者向けの一般開放はされていませんが、ドラマ撮影や映画、CMなどのロケ地として頻繁に使われることでも知られています。
アクセスは、JR京浜東北線・高崎線・宇都宮線が乗り入れる浦和駅が最寄り駅となっており、東京方面からも乗り換えなしで訪れることが可能です。
駅からホテルまでの道中は商店街を抜けた先にあり、地方ロケ地にありがちな“遠さ”はまったくありません。
撮影に使われた屋上は関係者以外立ち入り不可ですが、ホテル最上階のバー「トップラウンジ」からは、近い景色を眺めることができます。
撮影シーンの雰囲気と青空が映える演出ポイント
第1話の冒頭、北くんが風に吹かれながらこちらを見つめるあのシーン。
カメラが彼のまなざしを追うようにパンし、背景に広がる青空と都市の屋根並みが一気に視界に広がる──この“開放感”が、ドラマのトーンを静かに決定づけていました。
この屋上は南向きのため、午前中から正午前後の時間帯に自然光が最も美しく入ります。
ドラマでは、正午を少し過ぎた時間帯の光が使われており、影の出方から季節は春〜初夏であることが読み取れます。
ちなみに、北くんのシャツが風になびく演出も絶妙で、屋上ならではの風の流れが「静と動」を生む演出装置として使われていました。
この場所がロケ地に選ばれた理由は、おそらく“空との距離の近さ”です。
ビルの密集する都心では味わえない抜けの良さがあり、北くんという存在が“人間を超えて美しい”とされる演出を可能にしています。
なお、撮影時には屋上への特別許可が必要となるため、一般訪問での見学は現状できません。
それでも、ホテルの周辺から見上げるだけでも、ドラマで見たあの開放的な雰囲気を想像することはできます。
横浜センター北 噴水広場 – 3人からの告白シーン
まるで恋愛ゲームのワンシーンのように、3人のヒロインが一斉に告白したあの場面。
真っ直ぐに、でもどこか不器用に──それぞれが「北くんといたい」と言ったあの瞬間の舞台は、神奈川県横浜市にあるセンター北駅前の噴水広場でした。
人工的な設計の中にどこか温かさがあるこの場所は、都市型ドラマにぴったりのロケーションと言えるでしょう。
駅前のOSシンボル広場について
このロケ地は、横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンラインの交差駅であるセンター北駅前の「YOTSUBAKO」および「モザイクモール港北」間のオープンスペースにあります。
正式名称は「OSセンター北前広場」、または「噴水広場」とも呼ばれており、中央に水のオブジェが設置された円形の広場で、週末にはフリーマーケットや地元イベントも開催されています。
アクセスは横浜市営地下鉄「センター北駅」から徒歩1分。改札を出てすぐ、地上に上がるともうその場所に立っています。
撮影が行われたのはモザイクモール側から広場を俯瞰するアングルで、周囲の歩行者や買い物客の姿が背景に映ることから、実際の一般営業中に短時間でゲリラ的に撮影された可能性も高いです。
ちなみにこの広場、過去には『silent』や『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』などでも使用されており、“青春の決着の場”として演出されることが多い場所でもあります。
ドラマ内での演出と現地の雰囲気とのリンク
3人のヒロインがほぼ同時に「北くんが好き」と告白したあのシーン。
昼下がりの光に包まれた開放感あるロケーションは、ぎこちないながらも誠実な恋心を象徴していました。
この広場には周囲を囲む低層階テラスがあり、実際に訪れると「誰かに見られているような緊張感」と、「空が広いという解放感」の両方を味わうことができます。
ドラマでは、3人の距離感が中心のオブジェを囲むようにして計算されており、物理的な距離感=心理的な関係性という演出意図が見えてきます。
また、周囲の小さな子ども連れや買い物客の姿も画面の端に残っており、非日常の中に“日常の空気”を滲ませることで、視聴者に現実味を持たせているのもこのシーンの特徴です。
実際にこの場所を訪れると、「あ、この位置から北くんが立ってた…」「ここに3人がいたんだ」と、シーンの“奥行き”まで想像することができます。
訪問の際は、土日は特に人通りが多く、イベントなどで使用されている場合もあるため、平日の午前〜昼すぎに訪れるのがおすすめです。
なお、撮影場所であることを明示する案内などは設置されていないため、現地での鑑賞はマナーを守って静かに楽しむのが基本です。
世田谷・上野毛マンションスタジオ – “33%の会”同棲シーン
まさかのシェア生活という展開に、誰もが戸惑い、でもちょっとワクワクした第2話以降。
3人のヒロインと北くんが一つ屋根の下で暮らす“33%の会”の舞台となったのが、東京都世田谷区にある上野毛エリアのハウススタジオです。
この場所は、現実には存在しない架空の間取りながらも、「こんな部屋で4人が暮らしていたんだ」と思わせるリアリティが詰まっています。
スタジオの正確なロケーション
撮影に使用されたのは、東京都世田谷区上野毛2丁目近辺にある一戸建てタイプのハウススタジオで、正式名称は非公開ながら、複数のCM・ドラマでも使用実績のある物件です。
外観はどこにでもありそうな戸建て住宅ですが、内部は撮影専用に設計された広いリビング、吹き抜け、そしてロフト付き寝室という構造になっており、「一緒に住む」空気を自然に演出できる設計になっています。
最寄駅は東急大井町線「上野毛駅」から徒歩10分圏内。駅からは閑静な住宅街を抜けてたどり着く立地です。
このスタジオは、バラエティ番組やグラビア撮影などでも人気があり、スタジオ名はクレジットには記載されていませんが、ドラマファンの間ではロケ地特定が進んでいます。
なお、現在も商業利用のスタジオとして運営されているため、一般の立ち入りは不可。外観の撮影も管理者の許可が必要です。
セットとの見分け方と現地での撮影注意点
ドラマ内で描かれた部屋には、4人が揃うリビング、2階へ続く階段、ロフト付きの個室など、“物理的な距離の近さ”が緊張と親密さを生み出す要素が詰まっていました。
実際のスタジオでは、こうした階層構造を活かしつつ、部屋ごとにカメラアングルが確保できる設計がされており、生活感を出しやすいレイアウトになっています。
ちなみに、“北くん専用スペース”として描かれた一角は、撮影用にリビングの一部をパーテーションで区切ってセット化された空間で、実際には存在しない構造です。
また、リビング横のキッチンは実際の設備を使用して撮影されており、調理シーンでは本当に火を使っています。
これは「彼らが本当に暮らしている」空気をリアルに見せるための演出として、スタッフのこだわりが光るポイントです。
訪問したいと思うファンも多いですが、前述の通りこのスタジオは商業専用施設であり、ロケ地巡礼目的での個人訪問は原則NGです。
もしどうしても雰囲気を味わいたいという場合は、上野毛周辺のカフェや住宅街の雰囲気を感じる散歩コースとして訪れるのが良いでしょう。
また、ドラマの公式SNSなどで今後ロケの裏話やオフショットが紹介される可能性もあるので、最新情報のチェックもおすすめです。
習志野済生会病院 – 浅田南(本田翼)の職場シーン
日常の中にある“静かな戦場”──それが病院シーンの空気でした。
浅田南(本田翼)が看護師として働く職場として登場する「空星総合病院」は、実在する千葉県習志野市の習志野済生会病院がロケ地です。
静けさと緊張感が交差するこの舞台は、南の真面目さや不器用な優しさを、無言のうちに伝えてくれていました。
架空の“空星総合病院”はここ!
ドラマで「空星総合病院」として登場する建物は、実在する千葉県習志野市泉町1丁目にある「習志野済生会病院」がロケ地として使われました。
外観だけでなく、エントランスホールや廊下、ナースステーションの一部など、実際の病院内部が使用されており、セット感のないリアリティが画面から伝わってきます。
アクセスは、JR総武線「津田沼駅」または京成線「京成津田沼駅」からバスで約10分。
最寄りのバス停「済生会病院前」からは徒歩1分と、公共交通機関でも比較的訪れやすい立地です。
ただしこの病院は現在も通常診療を行っている現役の医療機関であるため、無断での立ち入りや撮影は厳禁です。
病院側でもロケ地としての告知はしておらず、あくまで医療現場としての機能が優先されています。
現役病院として営業中のため見学ルールや注意点
ファンとして訪れたい気持ちはわかりますが、この場所に関しては“見るだけ”の配慮が必要です。
特に外観の写真を撮る際にも、患者さんや職員の方が映り込まないように十分な注意を払いましょう。
ロケが行われたのは、おそらく土日や診療時間外の夕方以降と考えられており、患者や業務への影響が出ない時間帯が選ばれているようです。
ドラマでは、南が病棟の廊下を走ったり、夜勤明けのシーンで疲れた表情を見せる場面が印象的でした。
こうした描写に説得力があるのは、リアルな病院という空間が持つ“空気の重み”のおかげです。
病院特有の“無音のざわめき”や、消毒液の匂いまで想像できるようなシーン作りは、セットではなく本物を使っているからこそ可能だったと言えます。
また、ドラマの美術チームは、この現場の照明を極力自然光に近い色味で整え、「演出が過ぎないリアリズム」を意識していたように感じられます。
実際に行ってみると、「この角を南が曲がってきた…」「このエントランスで彼女は電話してたな」と、シーンの温度がそのまま残っているかのような感覚になるでしょう。
ただし繰り返しになりますが、この場所は医療従事者と患者さんのための空間です。
訪問時は必ず公共のマナーを守り、撮影や長居は避けるようお願いいたします。
藤乃屋書店(ブックカフェ) – 西野悠の出会いと告白シーン
静かなページをめくる音と、ふと交わる視線。
西野悠とある女性との出会いが描かれたこのシーンは、恋愛ドラマというより、“物語のはじまり”にふさわしい空気をまとっていました。
その舞台となったのが、東京・文京区にある「藤乃屋書店」というブックカフェです。
リアルな書店カフェとは?
このロケ地は、東京都文京区千駄木3丁目の「藤乃屋書店」。
千駄木駅から徒歩3分という立地にあり、「本を読みながら静かにコーヒーを味わえる」コンセプトで地元民に親しまれているカフェ兼書店です。
ドラマ内では、店内の奥の壁際にある長テーブルで西野悠が本を読みながら過ごしていたシーンがあり、そこに声をかけた女性との出会いが描かれました。
実際の店舗も、窓からやわらかく日差しが差し込む設計になっており、撮影時に大きな照明はほとんど使用されていないことがわかります。
店内では写真撮影は基本NGとされており、静寂を楽しむ空間づくりが重視されています。
そのため、ロケ地巡礼の際は、本を購入して静かに過ごすことをおすすめします。
店内雰囲気がドラマに与えるリアリティ
このシーンが印象的だったのは、言葉よりも空間が感情を伝えていたこと。
西野がページをめくる手、視線の動き、そして相手の女性が本を戻すしぐさ──それらが自然と心を動かしていくように描かれていました。
藤乃屋書店は、壁一面の本棚に囲まれた構造で、「誰かの物語に出会う準備ができている場所」として、まさにうってつけのロケーションでした。
また、使用された本棚やテーブルはすべて実際に店舗で使われているもので、撮影のための“特別な準備”がほとんど感じられない、自然な映像になっていたのが特徴です。
このシーンは、告白シーンというよりも、“静かに惹かれあう予兆”として描かれており、場所の雰囲気がセリフ以上に二人の関係性を印象づけていました。
特に注目すべきなのは、BGMの選曲。カフェ内の環境音に紛れるように、微かに流れるピアノ音が、「心に触れる瞬間は、静かな音で近づいてくる」というテーマを語っているようにも思えました。
藤乃屋書店は、知る人ぞ知る隠れ家的な存在ですが、地元の人々にとっては生活の一部として溶け込んでいる場所でもあります。
訪問の際は、店員さんへの配慮を忘れず、撮影や大声での会話は控えるようにしましょう。
ドラマのロケ地巡礼としてではなく、「静かな時間に会いに行く」つもりで足を運ぶと、きっとあのシーンが心の中でよみがえるはずです。
野球場・釣り堀など第2話以降の予想ロケ地
まだ物語の全貌が明かされていない段階でも、「あ、ここどこかで見たことあるかも」と思わせるシーンが随所に散りばめられています。
北くんを巡る三角関係ならぬ“四角関係”は、家の中だけでなく外のロケーションでも関係性を描き出します。
ここでは、ドラマの今後登場しそうな野球場や釣り堀、公園などの“予想ロケ地”について、これまでの映像・制作背景を元にご紹介します。
荒川河川敷の野球場 – バッティング、アウトドアシーン
第2話で一瞬映り込んだ“バットを構える北くん”のカット。
その背景に広がっていたのは、東京・足立区の荒川河川敷沿いの野球グラウンドである可能性が高いです。
具体的には、東武スカイツリーライン「堀切駅」またはJR常磐線「南千住駅」から徒歩またはバスでアクセスできる、「荒川河川敷少年野球場(堀切橋緑地周辺)」がロケ地候補です。
ここは映画やドラマでもよく使われる撮影ポイントで、開けた視界と河川の音、そして鉄橋を走る電車が重なる“東京らしい空間”として知られています。
北くんが子どものように野球に熱中する様子は、おそらく彼の“素の感情”を見せるシーンとして後半にかけて描かれると予想されます。
このロケ地の魅力は、何よりも空の広さと風通しのよさ。
人間関係が室内で密になればなるほど、開けた場所が持つ“感情の逃げ場”が必要になります。
訪問の際は、公共のスポーツ施設として誰でも立ち入れますが、近隣での撮影や試合中の立ち入りは厳しく制限されているため注意が必要です。
釣り堀 武蔵野園など、2話以降のロケ候補地
もう一つ、日常の延長で描かれるであろう“静かなシーン”の候補が、東京・杉並区の「武蔵野園」釣り堀です。
ここは、井の頭公園の一角にある老舗の釣り堀で、数多くのドラマやCMでも使用されてきた定番のロケ地。
ドラマの映像に映り込んでいた木製の柵と池の構図、そして周囲のベンチの形状が一致しており、ファンの間でも「ここじゃない?」と話題になっています。
この釣り堀は、特に恋愛ドラマで使用される場合、「言葉がなくても通じ合う」シーンに使われることが多く、北くんと誰かが二人きりになる“決定的な場面”として登場する可能性があります。
自然音が多く、背景に人が少ないため、感情の繊細な揺れを表現するには最適なロケーションです。
釣り竿を握りながら、誰かのことを静かに考える──そんな時間は、北くんにこそ似合う気がします。
訪問の際は、一般営業を行っているため入場可能ですが、他の釣り客の迷惑にならないよう、静かに行動することが求められます。
また、井の頭公園内には他にもベンチやボート池など、ロケに使えそうなエリアが点在しているため、合わせて散策してみるのもおすすめです。
北くんシェア ロケ地巡礼まとめ&現地訪問のヒント
「あの場所に、北くんがいた。」
ただのロケ地じゃない、その景色の中にキャラクターの想いが残っている──そんな気持ちで訪れる聖地巡礼は、ドラマの続きを“自分の目で見つめる旅”でもあります。
ここでは、これまで紹介してきたロケ地を振り返りつつ、巡礼の際に役立つ情報を整理してお伝えします。
ルート別・半日で回れるモデルプラン
ロケ地巡りは、できれば効率よく、でもドラマの雰囲気はそのままに楽しみたいもの。
そんな人におすすめなのが、「都内半日コース」+「郊外ゆったりコース」の2パターンです。
- 都内半日コース
・上野毛ハウススタジオ(外観見学のみ・住宅街のため短時間)
→ 藤乃屋書店(カフェ利用で30分〜1時間)
→ センター北駅前広場(自由見学・昼過ぎが光がきれい) - 郊外ゆったりコース
・習志野済生会病院(外観見学のみ・静かに)
→ 浦和ロイヤルパインズホテル(最上階バー利用で景色を楽しむ)
→ 荒川河川敷(夕方〜黄昏時におすすめ)
いずれのルートも、ロケ地では“撮影現場であることを忘れる”くらい自然体で訪れるのが、マナーとしても大切です。
撮影時期や現地の混雑予測・注意点
撮影は主に2024年の春から初夏にかけて行われており、シーンの光や草木の色味からも“新生活の始まり”を感じさせる季節が背景にありました。
そのため、同じ空気感を味わいたい人は、春~梅雨前の午前中がおすすめです。
ロケ地の多くは一般開放された公共の場ですが、病院や住宅街、商業施設の敷地内が含まれているため、次の点には注意しましょう:
- 騒音や大声はNG(周囲への配慮)
- 撮影禁止の場所では写真を撮らない
- カフェや施設では“客”として節度ある行動を
また、SNSに投稿する場合は場所を特定しすぎないようにするのも配慮として求められています。
ロケ地に残るのは映像だけでなく、ファン一人ひとりのマナーでもあります。
そして、もし時間と気持ちに余裕があるなら…
誰かと一緒に巡るのもいいけれど、たまには一人で、あのシーンを自分だけの記憶にしてみるのも素敵です。
北くんが、あの場所で微笑んだように。
誰の“居場所”だったのか――シェアハウスという名の「保留」
北くんが住んでいた家。
3人のヒロインが「33%ずつ」彼をシェアしようとした場所。
あのハウススタジオ、よく見ると少し不思議なつくりだった。
リビングは広くて明るいのに、個室はやけに小さい。階段の位置も、ソファの配置も、どこか「みんなが視界に入るように」設計されているように見えた。
あの空間、ほんとうは北くんの“居場所”じゃなくて、3人それぞれの「期待」や「不安」を置くための空間だったんじゃないか。
「好き」とは言ったけど、「選ばない」でいられる場所
恋愛って、誰かを選ぶことでしか前に進めないはずなのに。
このドラマでは、「選ばないまま一緒にいる」という状況が、あまりにも自然に描かれていた。
でもそれって、よく考えたらかなり“異常”な状態だ。
北くんは優しいから、誰のことも否定しない。
3人もそれを知っていて、だからこそ「自分から動くのは怖い」まま、同じ空間にいる。
あの家は、「まだ決めたくない」「今だけこのままでいたい」っていう、全員の“保留ボタン”みたいなものだ。
選ばれないことの切なさより、“誰かの中間”でいられる楽さ
本来なら、誰かにとって“いちばん”でいたい。
でも、“2番目じゃない中間”でいられるのって、ちょっと居心地がよかったりする。
ソファの端に座ってると、誰かが横に来るかもしれない。
夜中にふとキッチンへ行ったら、偶然2人きりになるかもしれない。
そういう「偶然を待てる距離」に全員がいた。
それって、恋に見えて、じつは“逃げ場所”なのかもしれない。
ロケ地であるハウススタジオの間取りが、その曖昧さを支えていたのは面白い。
壁が少なくて、個室はあるけど閉じきれない。
「自分の部屋」だけど、いつ誰かがノックするかわからない。
その設計が、関係性を曖昧にしたまま繋ぎとめる仕掛けになっていた。
この家は、ラブストーリーの舞台というより、「未決定」の象徴だったのかもしれない。
北くんシェア ロケ地巡礼まとめ
ドラマ『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』の舞台を歩くということは、ただ“場所を訪れる”だけではありません。
そこには、キャラクターたちが笑い合った空気、すれ違った沈黙、そして心が重なった“あの瞬間”が確かに存在していました。
ロケ地を辿ることは、物語の続きを観客自身がつくること──そう感じさせてくれるのが、この作品の魅力です。
今回ご紹介したロケ地は、どこも現実の街に溶け込むように撮影されており、ドラマと日常が地続きであることを感じさせてくれる場所ばかりでした。
以下は主要なロケ地とそれぞれの象徴的なシーンの一覧です:
浦和ロイヤルパインズホテル 屋上 | 第1話/北くん初登場 |
横浜・センター北 噴水広場 | 第1話/3人の同時告白 |
上野毛ハウススタジオ | “33%の会” 同棲生活の舞台 |
習志野済生会病院 | 浅田南の勤務先・空星総合病院 |
藤乃屋書店(文京区) | 西野悠の出会いと静かな告白 |
荒川河川敷野球場 | 予告シーン・北くんの素顔 |
武蔵野園釣り堀(井の頭) | 静けさの中の対話(予想) |
それぞれの場所には、映像では描かれなかった“もうひとつの物語”が潜んでいるかもしれません。
そこに立つことで、自分自身の感情と、ドラマの世界が重なり合う──それが聖地巡礼の醍醐味です。
ロケ地巡礼は、マナーを守りながら静かに、でも確かに感情とリンクして楽しむ。
日常の中にある非日常の景色を、あなたもぜひ見つけに行ってみてください。
きっと、北くんがそこにいた“記憶”が、そっと心に残るはずです。
- 『北くんシェア』の主要ロケ地を7か所紹介
- 各ロケ地の正確な住所・アクセス・撮影背景を解説
- シーンの感情と空間の演出意図を読み解く
- スタジオや病院など撮影マナーにも言及
- 予告シーンから今後のロケ地を独自に予測
- ロケ地巡礼向けに2ルートのモデルプランを提案
- 「家=感情の保留」という視点で独自考察を追加
- ドラマと現実が交差する“記憶の景色”としてのロケ地を再発見
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