「ちはやふる めぐり ロケ地」というフレーズを見て、あなたはどんな景色を思い浮かべましたか?
この記事では、話題の新ドラマ『ちはやふる-めぐり-』で描かれる青春の街並みや、かるた大会が開催された場所など、ロケ地情報を正確に整理しています。
感情の演出はほどほどに、でも行ってみたくなる、そんなロケ地ガイドをあなたにお届けします。
- 『ちはやふる-めぐり-』の主要ロケ地情報
- 多摩・府中・滋賀など地域別の巡礼ガイド
- 作品と自分の記憶を重ねる“再体験”の魅力
① 『めぐり』で使われた主要ロケ地はここ!
新たに制作されたスピンオフドラマ『ちはやふる-めぐり-』。
物語の舞台が新たに現代の東京郊外に移り変わったことで、ロケ地にも新鮮な風が吹き込まれています。
その中でも物語の冒頭から印象的に描かれる、主人公のアルバイト先や、友人たちと語らう居酒屋は、実在する店舗がそのまま使用されており、ロケ地巡りには外せないスポットとなっています。
・瑞江の「ピザポケット」(PIZZA CAP)
主人公・千早がアルバイトをしている設定のピザ店として登場するのが、東京都江戸川区瑞江にある「PIZZA CAP 瑞江店」です。
作中では「ピザポケット」という名称で登場していますが、店舗の外観や内装はそのまま使用されており、“働く千早”の姿を追体験したいファンにとっては絶好のスポットです。
実際の住所は東京都江戸川区南篠崎町3-24-5。
都営新宿線・瑞江駅から徒歩3分ほどの住宅街に位置しており、アクセスも良好です。
外観の青いテントや白壁の建物がドラマの印象そのままで、「あ、ここであのシーンが撮られたんだ」と実感できます。
店舗前には作中と同じように宅配用のバイクが並んでおり、撮影当時の雰囲気を感じ取ることができます。
・府中の「Oyster Bar ジャックポット」
第1話の後半で千早と友人たちが訪れる飲み会のシーン。
この場面の舞台となったのが、東京都府中市にある「Oyster Bar ジャックポット 府中店」です。
こちらは実際の飲食店で、全国展開する「ジャックポットグループ」のひとつ。
クラフトビールと新鮮な牡蠣料理をメインに提供しており、作中でもテーブルに並ぶ料理や店内の照明・レンガ調の壁面がリアルに描かれていました。
住所は東京都府中市宮町1-100 ル・シーニュ 1F、京王線府中駅の南口を出てすぐ。
商業施設「ル・シーニュ」の1階に位置するため、他の買い物や観光と組み合わせて訪れやすいのもポイントです。
ロケ地巡りの合間に、実際にランチやディナーを楽しむことができるのも魅力のひとつです。
なお、撮影中は営業時間外にクローズして行われたため、通常営業中の店内は多少雰囲気が異なるものの、席の配置や照明などは大きく変わっていません。
この2つの店舗は、日常のワンシーンにリアルさを添えるために選ばれた場所。
だからこそ、ドラマの空気をそのまま体感できるスポットとして、訪れる価値があります。
聖地巡礼を始めるなら、まずはここから。
② 通学シーンの街並み:多摩・江戸川・府中エリア
『ちはやふる-めぐり-』では、登場人物たちが日常のなかで交差する「通学風景」が印象的に描かれています。
特に、坂を駆け下りる姿や、ゆるやかな街路樹の中を自転車で進むシーンは、まさに青春ドラマの王道。
その撮影地となったのが、多摩市や府中市、そして江戸川区の一部です。
・多摩市・聖蹟桜ヶ丘の坂道
東京都多摩市にある聖蹟桜ヶ丘の「いろは坂」付近は、千早が友人と登校するシーンのロケ地として使用されました。
このエリアはジブリ映画『耳をすませば』の舞台としても知られ、「坂道×学生」の情景を象徴するようなスポットです。
なだらかなカーブを描く坂道には、季節の草花や緑が映え、カメラワークに自然なリズムを生み出していました。
アクセスは京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」から徒歩10分ほど。
駅前の大通りから少し奥に入った住宅街にこの坂道があり、周囲は落ち着いた雰囲気で、ロケ地巡りに訪れる人もちらほら見かけます。
坂の頂上から振り返ると、多摩の街並みが一望できる絶景ポイントも。
・下河原緑道&分倍河原・府中駅周辺
物語中盤で登場する駅までの通学シーンや、友人との会話が交わされる道の背景には、府中市にある「下河原緑道」が使われています。
この緑道は、かつて存在した「国鉄下河原線」の線路跡地に整備された遊歩道で、全長約4kmにも及ぶ並木道。
木漏れ日が差す小道やベンチ、ゆったりとした時間の流れが、千早たちの青春を引き立てていました。
最寄りはJR南武線「分倍河原駅」または「府中本町駅」からのアクセスが便利です。
また、通学途中の駅前シーンは京王線「府中駅」南口ロータリー周辺で撮影されています。
地上には大型ショッピング施設「ル・シーニュ」や「くるる」が立ち並び、日常的な街の風景としてのリアリティが感じられました。
一見すると何気ない通学路のようでも、制服姿で歩く姿を見れば、すぐに『ちはやふる』の世界観へと連れて行ってくれる場所です。
この多摩・府中・江戸川のエリアは、観光地というよりも、“等身大の高校生活”を感じるための舞台として選ばれています。
日常に近い場所であるからこそ、そこに立てば自然と物語が浮かび上がってくる。
「ここで千早が歩いてたな…」そんな想像をしながら歩くと、ふと背筋が伸びるような感覚さえ覚えるのです。
③ 琵琶湖エリア:大津のロケ地巡り
『ちはやふる-めぐり-』では、東京近郊だけでなく物語のルーツである滋賀・大津エリアも再び登場します。
特に、競技かるたの“聖地”とも言える近江神宮は、本編・映画版ともに長くファンに親しまれてきたロケ地です。
そして今回のスピンオフでも、過去の記憶や思い出をなぞるような形で登場し、ドラマに深みを加えています。
・近江神宮・近江勧学館
競技かるたの全国大会会場として繰り返し描かれるのが、滋賀県大津市にある「近江神宮」です。
百人一首の撰者・天智天皇を祀るこの神社は、作品内では千早たちが真剣勝負を繰り広げた“決戦の場”として度々登場します。
実際に、毎年1月には「高校選手権(全国高等学校かるた選手権大会)」が行われる場所でもあり、リアルとフィクションが交錯する場所。
本殿へ続く石段や朱塗りの社殿、静寂に包まれた境内は、ドラマ内でもそのままの姿で映されています。
隣接する「近江勧学館」は、実際にかるた大会の会場として使用されている建物で、撮影時も内部の広間や畳敷きの部屋が登場しています。
アクセスは、JR湖西線「大津京駅」から徒歩20分、または京阪石山坂本線「近江神宮前駅」から徒歩10分ほど。
境内の奥には「ちはやふるの句碑」も建立されており、ファンには外せないスポットです。
・琵琶湖ホテルと湖畔散歩道
千早が回想するシーンや、登場人物が感情を整理するように歩くシーンでは、琵琶湖ホテル周辺の湖畔散歩道がロケ地として使用されています。
このあたりは、静かな湖面と遊歩道が整備されたエリアで、ドラマ全体に漂う「静かな決意」や「未練と希望」の象徴として描かれていました。
特に、湖岸緑地「におの浜」のベンチや、対岸の比叡山を望むアングルは印象的。
JR「大津駅」または京阪「びわ湖浜大津駅」から徒歩約15分と、アクセスも良好です。
周辺にはカフェや観光船乗り場もあるため、ロケ地巡りの合間に休憩するのにも適したスポットです。
訪れる時間帯は夕暮れ時がおすすめ。
水面に映る西日が、まるでドラマのワンシーンのような雰囲気を演出してくれます。
こうした大津のロケ地は、『ちはやふる』という作品の根っこに触れられる場所です。
東京編で描かれる“現在”と、大津で振り返る“原点”が、物語の軸を支えている。
聖地巡礼の旅として、そして静かに思いを馳せる時間として──この琵琶湖エリアはぜひ訪れてほしいロケ地です。
④ 映画版から続く聖地:東京・福井・滋賀の名所
『ちはやふる-めぐり-』はスピンオフとはいえ、これまでの映画版3部作から続く物語の軸をしっかりと受け継いでいます。
そのため、ドラマ内でも再び登場した過去作のロケ地は、“ただの舞台”ではなく、登場人物たちの時間をつなぐ記憶の場所として描かれています。
ここでは、特に印象的だった東京・福井・滋賀の3地域のロケ地を紹介します。
・府中・片町文化センター(東京都)
映画版で千早が所属する瑞沢高校かるた部の練習場所として登場し、今回のドラマにも一部登場しているのが、東京都府中市にある「片町文化センター」です。
この場所は市民会館として実在しており、多目的ホールや和室が完備されていて、実際にかるたの練習に使えるようなリアルさが魅力。
練習風景のシーンでは、畳の感触、障子から差し込む光まで細かく再現されており、“日常の中の真剣勝負”を象徴するロケ地となっています。
住所は東京都府中市片町2-17-1で、京王線・南武線「分倍河原駅」から徒歩約7分。
施設内は一般利用も可能なため、訪れた際に見学できる可能性がありますが、事前に確認してから訪問すると安心です。
・福井・あわら温泉駅と桜並木(福井県)
福井県は、原作・末次由紀先生の出身地でもあり、映画版では綿谷新(あらた)の故郷として登場する重要なエリア。
その中でも特に有名なロケ地が、えちぜん鉄道「あわら湯のまち駅」と、その周辺の桜並木です。
映画『ちはやふる-下の句-』では、千早が初めてあらたの実家を訪ねる場面に使用されており、「再会の前の静けさ」が印象的に描かれた場所です。
駅舎はレトロで趣があり、周囲には昔ながらの温泉街が広がっています。
ロケが行われた桜並木は、4月上旬になると一斉に咲き誇り、ドラマファンだけでなく多くの観光客も訪れるスポットです。
アクセスは、JR芦原温泉駅からバスまたはタクシーで約10分程度。
ロケ地巡りの際は、ぜひ地元グルメや温泉もあわせて楽しむのがおすすめです。
なお、滋賀県・大津エリアの近江神宮や琵琶湖湖畔も、映画・ドラマ共通で使用されている聖地です。
同じ場所でも、時間と物語が違えば映し出される感情も変わる──それが『ちはやふる』の魅力のひとつ。
ただの“背景”としてではなく、感情の記録装置としてのロケ地を巡る旅、ぜひ体験してみてください。
⑤“聖地巡礼”じゃなくて“記憶の更新”だった
ロケ地巡りって、「あのシーンここで撮ったんだ〜」っていう確認作業だと思ってた。
でも『ちはやふる-めぐり-』を辿って気づいた。これは“記憶の塗り替え”の旅なんだって。
同じ近江神宮の階段も、映画のときと、今回のドラマじゃ空気が全然違う。静けさの質も違う。
あれって、たぶん観てる自分の気持ちが変わってるからなんだよな。
ロケ地に行くと、“物語の視点”も変わってくる
現地に立ってみると、「ここで千早が泣いてた」とか「太一が置いてかれた」っていう風に、誰の視点で観てたかがわかる。
面白いのは、最初は千早目線で観てたはずなのに、近江神宮のあの石段に立ったら、急に太一目線になったりする。
ロケ地ってただの背景じゃなくて、感情のスイッチを押してくるトリガーなんだと思う。
“時間が経った今の自分”で物語を再体験する
『めぐり』ってタイトル、うまいこと言うな〜と思う。
作品が“めぐって”戻ってきたってだけじゃなくて、観てるこっちの時間もめぐってる。
映画観てたあの頃と今じゃ、全然違う気持ちで同じシーンが刺さってくる。
だからロケ地巡りは“懐かしさ”じゃなくて、“上書き”。
どこか懐かしくて、でも確かに今の自分で観てる感覚。
それが『ちはやふる-めぐり-』のロケ地巡礼の醍醐味だと思う。
⑥ ちはやふる めぐり ロケ地のまとめ
『ちはやふる-めぐり-』のロケ地を振り返ると、東京近郊の現代的な街並みと、原作・映画版から続く歴史ある土地が、美しく交差しているのが分かります。
ドラマ単体として楽しめる作品でありながら、『ちはやふる』という世界の連続性と深さを感じさせてくれるのが、本作の醍醐味です。
その魅力を“体験”として味わうために、ロケ地巡りという選択はとても価値のある行動だと私は感じます。
- 日常の延長にあるリアルなロケ地(瑞江のピザ店や府中のオイスターバー)
- 青春を描くための象徴的な道や坂(聖蹟桜ヶ丘の坂道や下河原緑道)
- 心を静める原点の風景(近江神宮や琵琶湖畔)
- 記憶を紡ぐような過去の聖地(府中・片町文化センター、福井・あわら湯のまち駅)
これらの場所を巡ることで、千早や新、太一の視線の先にあった景色が、私たちの目の前にも立ち現れてくる。
それはまるで、「ちはやふる」という物語の中に自分も“めぐりあっている”ような、不思議な感覚をくれるのです。
とはいえ、ロケ地を巡る際には以下の点に注意しましょう。
- 公共の施設や飲食店では、無断での撮影や長時間の滞在を避ける
- 住宅街にある場所では、静かに訪問し近隣住民に配慮する
- 聖地とされる神社仏閣では、マナーを守り礼節を忘れない
『ちはやふる』の登場人物たちが「礼」を大切にしているように、ロケ地巡礼にも思いやりと敬意が欠かせません。
最後に──
“めぐりあひて 見しやそれとも分かぬ間に”
物語のタイトルにも使われたこの百人一首の一節は、「再会の喜びと儚さ」を詠んだ歌です。
ロケ地を訪れたあなたも、きっとどこかで“物語の一部”と再会するはず。
そんな、心と風景の“めぐり”を、どうぞ大切に。
- 『ちはやふる-めぐり-』の主なロケ地を地域別に紹介
- 瑞江や府中など東京近郊の店舗も実在する場所
- 通学シーンは多摩市や府中の緑道が舞台
- 競技かるたの聖地・近江神宮や琵琶湖も再登場
- 映画版と共通の福井・東京のロケ地も押さえている
- 各ロケ地のアクセス情報も具体的に掲載
- 作品世界を深く味わえる巡礼ガイドとして構成
- 独自視点から“記憶の更新”としてのロケ地巡りを提案
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