kinta777

相棒

相棒15 第8話『100%の女』ネタバレ感想 100%の正義が一人の人生を削った夜

一見すると、よくできた事件だった。 被害者は要職に就く官僚、容疑者は身近な人物、目撃証言も揃っている。裁判は滞りなく進み、社会は「正しい結末」に向かって動いていく――はずだった。 しかし、この物語が静かに問いかけてくるのは、犯人が誰かという...
おコメの女

おコメの女 第5話ネタバレ感想「正義の顔をした圧力」が一線を越える回だった|行為計算否認が突きつけた本当の戦場

おコメの女 第5話は、単なる脱税摘発の回ではありません。 行為計算否認という制度が振り下ろされた瞬間、この物語は「金の話」から「誰が正義を名乗れるのか」という場所へ強制的に連れていかれました。 ザッコクが対峙したのは巧妙な脱税スキームだけで...
ラムネモンキー

ラムネモンキー 第4話ネタバレ――「許さない」は復讐じゃない。止まった時間を取り返すための合図だ

第4話を見終えたあと、胸の奥に湿った石みたいな重さが残った人、たぶん多い。 派手な事件が起きたわけじゃない。どんでん返しで叫ぶ回でもない。 でもこの回は、もっと厄介だ。“いい話”として片づけられそうな空気が、いちばん人を傷つけると教えてくる...
冬のなんかさ、春のなんかね

冬のなんかさ、春のなんかね 第4話ネタバレ――「孤独が必要」は、才能の言葉じゃなく逃げの合図だった

第4話は、派手な事件も、劇的な大逆転もない。 その代わりにあるのは、恋が壊れる音じゃなく、恋を壊すための言い訳が増殖していく音です。 「別れたい理由? わかんない。」――この一言が、視聴者の胸の奥を湿らせる。だってそれは、答えがないんじゃな...
相棒

相棒9 第11話『死に過ぎた男』ネタバレ考察 彼はなぜ“何度も殺された”のか

相棒season9第11話「死に過ぎた男」は、殺人事件を描きながら、実は「人が社会的に何度死ぬのか」という問いを突きつけてくる。 失踪宣告、死亡扱い、戸籍、家族関係――この物語で男は一度も生き直すことを許されていない。 本記事では、「死に過...
相棒

相棒24 第15話『他人の顔』ネタバレ感想 AIが暴いたのは“顔”ではなく、人生の取り違えだった

テレビ番組がAIで「行方不明の少女の現在の顔」を作り、スタジオの空気が軽く弾む。だが、その画像は“希望”の顔をして、誰かの生活を静かに壊しにくる。 北澤結衣の顔が、15年前に消えた佐伯友里枝に酷似していた。似ているというだけで、家族のアルバ...
未来のムスコ

未来のムスコ第4話が刺さるのは恋じゃない――無戸籍の子が熱を出した夜、保険証のない現実が“10割”で殴ってきた(ネタバレ感想)

この回は、ラブコメの顔をした「請求書」だった。 撮影現場で“まーくん”という呼び名に焦り、帰宅したら玄関で倒れる。恋のドキドキで息を吸った直後に、生活が胸を踏んでくる。 そして追い打ちが、保育園からの電話。発熱。迎え。謝罪。「帰れ!」の一言...
テミスの不確かな法廷

『テミスの不確かな法廷』第5話ネタバレ感想 痛いのは事件じゃない――戸籍のない少女が教えた「助けて」と、ラムネのペンダント

この回でいちばん怖いのは、刃物でも、檻でもない。 “書類がない命”が、社会の床にこぼれ落ちても、誰も気づかないことだ。気づけないくらい、私たちは忙しくて、鈍い。 そして法廷は冷たい。冷たいがゆえに、逆に救うこともある。感情を持ち込まない声が...
相棒

相棒23 第4話『2つの顔』ネタバレ感想 “キノコ回”ではない|善意が最も危険になる瞬間

相棒season23第4話『2つの顔』は、背中に発光するキノコが生えた遺体という、強烈なビジュアルから始まる。 だが見終えたあとに残るのは、奇抜な設定への驚きよりも、「なぜこんな後味になるのか」という説明しづらい感覚だ。 この回が描いたのは...
再会

再会第4話ネタバレ感想 怖いのは拳銃じゃない――手巻き寿司の夜に“関係の引き金”が引かれた

タイムカプセルを開けたのに、拳銃がない。――普通なら、ここで背筋が冷える。 でも第4話が本当に冷たいのは、そこじゃない。人がいちばん雑になる瞬間――「寂しい」「確かめたい」「信じたい」が、倫理を踏み抜くところだ。 手巻き寿司の食卓は、家族の...