WOWOW【怪物】第6話ネタバレ考察「琴音は俺じゃない」の真意と、父性の崩壊が生んだ殺意

WOWOW『怪物』
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この回、息が詰まるほどの密室があった。柳が口を開いた瞬間、空気は刃物になった。

【怪物】6話は、美緒殺害の真相と25年前の事件の影が重なり、父という仮面が剥がれる瞬間を描く。

「琴音は俺じゃない」と血で残された言葉は、罪の境界線なのか、それとも最後の嘘なのか。証拠と感情がぶつかり合う取調べを、徹底的に解剖する。

この記事を読むとわかること

  • 柳辰夫が美緒殺害に至った動機と歪んだ父性の構造
  • 琴音殺害否認の背景と25年前の事件との関係
  • 違法捜査や証拠捏造を巡る富樫と真人の覚悟

柳が美緒を殺した動機と「父親」否認の核心

柳辰夫という男の殺意は、刃物のように突発的ではない。長年、鈍い熱を帯びた鉄の塊のように、胸の奥でじわじわと温められてきたものだ。

そしてその熱の芯にあったのは、一人の女――美緒の母への恨みだった。

この回では、その恨みがどう娘へと転化し、「父親」という役割を喰い破る“怪物”に変わったのかが暴かれる。

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母への恨みが娘へ転化した瞬間

柳はキャバクラで出会った美緒の母・相馬晴美に惹かれ、籍も入れぬまま娘を授かった。しかし、晴美は美緒を産むとすぐに姿を消した。「捨てられた」という事実が柳を長年蝕み、やがて彼の中で“いつか見つけ出して殺す”という執念に姿を変える。

ところが、ようやく晴美の行方を追い詰めたとき、彼女はすでに事故死していた。行き場を失った憎悪は、血を分けたはずの娘・美緒へと矛先を向ける。

その引き金となったのが、美緒の反抗だ。飲み歩きや外泊を注意されても従わず、「鳥肌が立つ、大嫌い。本当に私の父親?」と吐き捨てられた瞬間、柳の中で母と娘が重なった。

母と同じ“罪深い女”だと断じた柳は、生きたまま床下へ閉じ込めるという残虐な選択をする。動機は複雑なようでいて、実は単純だった――許せなかったのだ。

親子鑑定結果が引き金になった取調べの崩壊

富樫と真人は、柳の自供を引き出すために揺さぶりをかける。そこで切った最終カードが親子鑑定の結果だった。

「99.999%の確率で親子関係は成立しない」――この数字は、柳の父性を物理的に崩壊させるトリガーだった。机を叩き、「このクソアマ!俺を騙してたのか!」と激昂する姿は、取調室という舞台で観客に“怪物の素顔”を晒す瞬間だ。

さらに真人は、晴美は生きているという嘘の戸籍を突きつける。殺すべき相手を間違えたと告げられた柳は、一瞬の間に計り知れない怒りと混乱を抱え込む。その動揺は、取調べという心理戦の勝利を示す一方で、柳の中に“琴音は俺じゃない”という一線を強く残すことにもつながった。

この崩壊は、彼が持つ父性の最後の砦を打ち砕いた瞬間だ。柳はもはや、父ではなく加害者としての自分しか演じられなくなる。そして、この瓦解が次の死と、未解決の謎へと直結していく。

動機の核は、血のつながりではなく、憎悪の連鎖にあった。その連鎖を断ち切る方法を、物語はあえて提示しない。だからこそ、視聴者は柳の最期の言葉を前に、安堵ではなく深いざらつきを覚えるのだ。

25年前の事件との接点と真犯人候補

25年前の事件――それは作品全体に漂う暗い川底のような存在だ。流れは緩やかだが、近づけば足を取られ、引きずり込まれる。第6話では、この川底から再び泡が上がる。

柳辰夫は、美緒殺害や他の複数の遺体についてはあっさり自供する一方で、「琴音は俺じゃない」と明言した。これが単なる方便か、それとも真実の切れ端か――視聴者の思考はここで止まる。

連続殺人犯が一部の犯行だけ否認する。その心理には二つのパターンがある。ひとつは、特定の被害者だけは特別な意味を持ち、自己正当化のために手を染めなかったというケース。もうひとつは、犯人が別にいる場合だ。

柳の態度は後者を匂わせる。なぜなら、彼は琴音の件に触れるときだけ、あの嘲笑混じりの言葉遣いを封じ、淡々と否定するからだ。感情の起伏でウソを見抜く富樫や真人にとって、この“静けさ”は異質だった。

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琴音殺害否認と残された謎

25年前、柳は香織を殺害し、その遺体を車に積み込む瞬間を琴音に目撃されている。普通なら証拠隠滅のために口封じをしてもおかしくない。しかし柳は、「琴音は俺じゃない」と繰り返す。血で壁にまで書き残すほどだ。

この強調は、罪を免れるための最後のあがきにも見えるが、同時に“ある種の誇り”のようにも映る。柳にとって琴音は「罰を与える対象」ではなかったのかもしれない。罰の対象は“罪深い女”限定であり、琴音はそこに含まれない。もしそうなら、琴音殺害の動機は柳の価値観とは別の場所にあることになる。

では、琴音を殺したのは誰か。この問いは、視聴者を第6話のラストまで引っ張る見事な感情のフックになっている。

田所・正義…揺れる容疑の行方

作中で浮かび上がる候補は二人。ひとりは田所。25年前、柳から何らかの“頼み”を受けていたことが示唆される人物だ。もしその頼みが琴音に関することなら、田所が直接手を下した可能性もゼロではない。

だが、私はこの線をあえて薄く見る。田所は事件を気にする素振りは見せるが、それは恐怖と罪悪感からくる反応にも見える。視聴者が「怪しい」と思うには十分だが、物語的に“ブラフ”である可能性が高い。

もう一人が八代正義。彼は事件への異常な関心を隠さない人物であり、さらに田所が真人の似顔絵を描くときに鹿の角を添えるという象徴的な仕草をする。鹿は物語内で父子関係や捕食者の暗喩として繰り返し登場しており、そのモチーフが正義と結びつくのは偶然ではない

もし琴音を殺したのが正義だとすれば、彼の動機は“父としての歪んだ保護”か、“過去の罪を知る者の排除”か。真人がまだ子どもだった当時の犯行であるため、物理的な実行犯は正義であり、真人は無関係だという構図が成立する。

この仮説は、第6話で正義が事件を追い続ける異様な執念とも合致する。執念はしばしば、罪悪感と恐怖から生まれる。

だがここで重要なのは、物語が真犯人を明かすことよりも、“誰が琴音を殺したか”を巡る視聴者の推測を煽り続ける構造にある。第6話の脚本は、柳の否認をきっかけに、容疑者を二人に絞りながらも決定打を避け、最終回に向けた緊張を極限まで高めている。

視聴者は今、二つの川の合流点に立っている。一方の流れは柳が引き起こした連続殺人の川。もう一方は25年前から淀んでいた琴音事件の川。その合流は濁流となり、次回、誰かを必ず呑み込むだろう。

そして私たちは、その濁流の中で、真犯人が誰であれ琴音が“怪物”の被害者であったことだけは確信している。怪物は柳だけではない――それこそが、この回が突きつける最も不穏な真実だ。

違法捜査という賭けと富樫・真人の覚悟

正義の枠の中だけでは届かない場所がある。富樫浩之と八代真人は、その場所を知っている。第6話で描かれるのは、違法捜査という禁じ手を使ってでも掴まなければならない“何か”に向かう二人の姿だ。

その覚悟は美談ではない。むしろ、自らの職を投げ捨てる未来を織り込み済みの、危うい選択だ。だが、彼らにはそれを選ばざるを得ない理由がある。

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「指を置いた」過去の選択

富樫はかつて、室井と共に捜査していた3年前の殺人事件で、犯人がわかっていながら取り逃がすという失態を経験している。遺体も見つからず、犯人は行方不明。二度と同じ過ちを繰り返したくないという想いが、彼を法の外へと踏み出させた。

柳の件でも、富樫は証拠を固めるためにあえて「指を置く」――つまり、柳の行動を泳がせた。この判断は、法の教科書では絶対に許されない。だが現場の感覚では、時にそれが唯一の解決手段になる。

真人はその行為を違法だと断じ、「逮捕するか?」と迫られた富樫は即答する。「覚悟はできている。ただし、すべてに決着がついてからだ」。このやりとりには、二人の関係性が凝縮されている。法と覚悟の狭間で生きる刑事たちの、ぎりぎりの呼吸だ。

証拠捏造と自供引き出しのための心理戦

この回の核心は、柳への取調べにおける証拠捏造という一線の越え方だ。富樫と真人は、柳を揺さぶるために「晴美は生きている」という偽の戸籍を用意する。そこには、琴音や他の遺体の埋葬場所を吐かせるための冷徹な計算があった。

心理戦はこうして始まる。親子鑑定の結果で柳の父性を崩壊させ、さらに「殺す相手を間違えた」という一撃を加える。柳は感情を爆発させ、取調べの均衡が崩れる。その一瞬の隙を突き、彼はついに「どこに埋めたか話す」と口を開く。

だがこの手段は、勝利ではなく負債だ。偽造の事実は、発覚すれば富樫も真人も確実に失職し、刑事としての経歴は終わる。それでもなお踏み込む理由はただ一つ――遺体を見つけ、真実に辿り着くこと。

富樫は柳に突き放すように言う。「もう俺を呼ぶな。二度と見たくない」。それは感情ではなく、取引の切り札を閉じるための冷徹な演技だ。柳はその上で「琴音は俺じゃない」と繰り返し、晴美を探すことを条件に情報を提供すると持ちかける。この条件交渉の瞬間、取調室は法廷ではなく、地下の密売所のような空気に変わる。

違法捜査の代償は大きい。しかしこの回は、その代償の重さを視聴者に判断させる余白を残す。もし富樫と真人が法を守っていたら、琴音や他の被害者の行方は永遠に闇に沈んだかもしれない。だが、法を破ったことで彼らは自らも破滅へと向かう。

この二重の構造――正義のために罪を犯す――こそが、第6話を単なるサスペンスから一段引き上げている。視聴者は自分に問わざるを得ない。「あなたは、同じことができるか?」と。

柳の死と「琴音は俺じゃない」の意味

取調べの駆け引きも、違法捜査の駆動力も、第6話の終盤で唐突に終わりを迎える。柳辰夫が留置所で首を吊り、自ら幕を引いたからだ。その壁に残された血文字――「琴音は俺じゃない」。これは単なる犯行否認なのか、それとも最期の自己証明なのか。

死は、口を閉ざす最大の手段だ。だが柳は、死ぬ直前に言葉を残した。その行為は、彼にとって生よりも重要な“線引き”だったと考えられる。罪の境界線を、血という不可逆のインクで刻みつけたのだ。

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血文字が示す罪と無罪の境界

この血文字は、柳の全ての罪を否定しているわけではない。むしろ、彼は美緒や香織、ソフィア、凛子の母といった被害者については自供済みだ。それでも琴音だけは別枠に置き、自分の手ではないと強調する。

ここに浮かぶのは、柳独自の“罪の定義”だ。彼にとっての殺人は「罰を与える行為」であり、その対象は罪深い女たちに限られる。琴音はその定義から外れていた可能性が高い。もしそうなら、この血文字は冤罪主張というより、“俺の掟には反している”という自己保存の表明だ。

視聴者にとって、この境界線は危うい魅力を持つ。殺人犯が語る道徳は狂っているが、その狂気の内部にもルールがあると知った瞬間、人は恐怖と同時に一種の理解を覚える。その理解こそが、怪物の本当の侵食だ。

見つかった遺体7人と見つからない遺体

柳の死後、彼の供述に基づき遺体が次々と発見される。全部で7人――30代から40代の女性たちだ。しかし、そこに20代女性の遺体は含まれていない。琴音はもちろん、真人が栃木で追っていた事件の被害者たちも姿を見せない。

遺体発見のシーンは、勝利ではなく消耗を描く。凛子は腕時計から母を識別し、その場で慟哭する。富樫と真人にとっても、発見は安堵よりも新たな疑問を連れてくる。なぜ柳は琴音の場所を吐かなかったのか。それは本当に知らなかったからか、それとも知っていても誰かを庇っていたからか。

この「見つからない遺体」が物語に残す余白は大きい。証拠なき真実、真犯人の存在、そして違法捜査の空振りという可能性まで、あらゆる解釈が許される。第6話は、捕まえた怪物が全てを語るとは限らないという現実を突きつける。

柳の死は物語的には一つの終止符だが、感情的には読点にすぎない。残された血文字は、事件の結末を語らないまま、視聴者の脳裏で光り続ける。もし琴音を殺したのが柳でないなら、怪物はまだ外を歩いている。もし柳が嘘をついていたなら、その怪物はすでに土の中に眠っている。

どちらであっても、真実を知る鍵は、もう二度と手に入らない。この喪失感こそが、第6話が仕掛けた最大の罠だ。

私たちは怪物を倒したと信じた瞬間、その怪物が別の顔で生き延びている可能性を忘れてしまう。柳の血文字は、それを忘れるなという警告かもしれない。そしてその警告は、最終回まで視聴者の首筋に貼り付いたまま離れない。

見えない“父性”は、職場にも潜んでいる――柳の姿は他人事じゃない

柳が美緒に向けた態度は、世間で言う「父性」からはほど遠い。あれは守護の皮を被った監視だった。本人は「娘を守っている」つもりでも、実際には自由を削ぎ、選択肢を奪っていた。家庭の中で行われたことだから極端に見えるかもしれないが、この構図は職場にも日常にも普通に転がっている。

プロジェクトを抱え込んで手放さない上司。新しい提案を「リスクがある」と言って握り潰すリーダー。後輩の仕事を逐一チェックしないと落ち着かない先輩。言葉では「守っている」「導いている」と言いながら、相手の動きを狭める。そういう場面を見たことがある人は多いはずだ。

守るつもりで始まった行動が、いつの間にか支配に変わる。この境界線は驚くほど曖昧で、自分が正しいと思っている瞬間ほど見えなくなる。柳は家庭の中でこの線を越えた。だが、会議室やチャットツールの中で同じ線が越えられている例は、枚挙にいとまがない。

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守るつもりが支配になる瞬間

柳の「娘をふしだらから守る」という歪んだ理屈は、職場に置き換えれば「部下を失敗から守る」という理屈に似ている。だが失敗を経験させないことは、成長の芽を摘み取ることでもある。柳の場合、それが極端に肥大化して命を奪う結果になっただけで、芽はもっと小さな場所にも潜んでいる。

例えば、若手が企画を持ち込んだとき。「お前のためを思って言っているんだ」と却下する上司。その瞬間、守るという行為は、自分の価値観を押し付ける行為へとすり替わる。柳の行動は、その最終形態を見せつけているに過ぎない。

信頼を手放せるかが“怪物”との分かれ道

富樫が真人に任せた場面を思い返す。あれはただの役割分担ではなく、相手の判断と行動に自分の信頼を預ける決断だった。任せるという行為は、権限と同時に責任も渡すこと。これができる人間は、相手を育てる側に立てる。逆に手放せない人間は、相手を押し潰す側に回る。

日常でも同じだ。プロジェクトの方向性をどうしても自分が握っていないと気が済まないリーダー。子どもの進路や交友関係にまで口を出し続ける親。どちらも本人は「責任感」だと思っているが、信頼を渡さないままの責任感は、相手の未来を縛る枷になる。

柳は父性という枠を使って支配を正当化し、その結果、愛情のはずのものが加害性に変わった。職場や日常で芽吹く同じ構図を放置すれば、規模こそ違えど同じ方向へ進む。違いはただ一つ――芽を摘むか、育てるか。

柳の物語は、極端な犯罪劇として終わらせられる。でも、その影はもっと身近なところに落ちている。自分が正義だと信じた瞬間にこそ、怪物の芽は静かに根を伸ばす。摘むのは他人じゃない、自分だ。

【怪物】6話が描いた“父性の怪物”の輪郭まとめ

第6話は、連続殺人の真相解明という表の筋書きと、父性の崩壊という裏の物語が同時進行する回だった。柳辰夫という男は、父であることを放棄したのではない。むしろ彼なりの父性に固執した結果、その形が怪物へと変容したのである。

美緒を殺した動機の奥には、母・晴美への恨みがあった。捨てられた過去、追い続けた執念、そして晴美の死による憎悪の行き場の喪失。それらが娘への攻撃性にすり替わり、「罪深い女」への制裁という柳独自の倫理に沿って行動がエスカレートしていく。

しかし琴音事件にだけは否認を貫いた。血文字でまで残したその否定は、真実か虚偽かは別として、柳の中にある“罰の定義”と密接に結びついている。そこに浮かぶのは、彼が怪物である以前に人間だった痕跡だ。

富樫と真人は、違法捜査という危険な橋を渡った。証拠捏造、心理戦、取引――すべては遺体を見つけ、真実を明らかにするため。しかしその代償として、自らのキャリアも信頼も失う覚悟をした。この覚悟が、法の正義と現場の正義の間に横たわる断崖を鮮明に描く。

見つかった遺体は7人。しかし、琴音も、他の行方不明者も見つからない。捕まえた怪物がすべてを語るとは限らない――この冷酷な事実が、物語を不気味な余韻で包む。もし柳が真犯人でなければ、怪物はまだ外を歩いている。もし柳が嘘をついていたなら、その怪物は土の下に眠っている。どちらにせよ、真実はすでに遠く、手の届かない場所にある。

この回の最も恐ろしい点は、柳の動機や犯行手口ではない。父性という普遍的な概念が、歪みを経て殺意に変わる瞬間を目撃させられることだ。私たちは父という役割に保護や愛情を期待する。しかしその役割が、個人の歪んだ倫理と結びついたとき、誰よりも近しい存在が怪物へと変わる。第6話は、その恐怖を可視化した。

ラスト、柳の死と血文字は「事件は終わっていない」というメッセージを観客に突きつける。第6話は結末ではなく、最終章への踏み台だ。視聴者は今、二つの感情を抱えているはずだ。ひとつは怪物が倒れた安堵。もうひとつは、まだ見えない怪物が息を潜めているという疑念。この相反する感情こそ、次回への最大の推進力になる。

【怪物】6話は、父性の裏側に潜む暴力性と、それを暴くために人がどこまで罪を重ねるのかという二重のテーマを絡めて描いた。だからこそ、単なるミステリーでは終わらない。怪物は誰かという問いと同時に、怪物になり得るのは誰かという問いを、静かに、しかし鋭く私たちに投げかけている。

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この記事のまとめ

  • 柳辰夫の父性は守護から支配へと変質し、美緒殺害に至った
  • 母への恨みが娘への殺意へと転化し、独自の「罰」の倫理を形成
  • 琴音殺害だけは否認し、血文字で「琴音は俺じゃない」と残す
  • 富樫と真人は違法捜査や証拠捏造で真相に迫るも、代償を覚悟
  • 見つかった遺体は7人、琴音や他の行方不明者は未発見
  • 柳の死は結末ではなく、新たな怪物の存在を示唆する
  • 父性の歪みは職場や日常にも潜み、信頼を手放せるかが分岐点

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