【水平線のうた・後編】音楽がつなぐ絆…賢次の決断とは？ネタバレ＆感想

『水平線のうた』後編が放送され、賢次（阿部寛）が妻・早苗（松下奈緒）の遺した楽譜をもとに音楽会を開くまでの感動的なストーリーが描かれました。

震災による喪失と向き合いながら、音楽を通じて再生する人々の姿が胸を打つ展開に。

本記事では、後編のあらすじを振り返りつつ、視聴者の感想や作品のメッセージについて考察します。

『水平線のうた・後編』あらすじ

『水平線のうた』後編では、賢次（阿部寛）が妻・早苗（松下奈緒）の遺した楽譜をもとに音楽会を開く決意を固めます。

震災で大切な人を失った人々が、音楽を通じて過去と向き合いながら、前へ進もうとする姿が感動を呼びました。

それぞれの心の中にある「喪失」とどう向き合うのか、物語はクライマックスへと向かいます。

早苗の楽譜をもとに音楽会を開く決意

早苗が残した未完成の楽譜を見つけた賢次は、これを完成させ、音楽会を開こうと決意。

賢次は早苗の音楽仲間を訪ね歩き、チェロの楽譜は見つかったものの、フルートの楽譜は失われたままでした。

しかし、かつての音楽仲間・雪乃（キタキマユ）が先輩の想いを受け継ぐ形でフルートを担当することになります。

震災で失われた音楽を取り戻す人々の想い

闘病中の早苗の恩師・菊池先生（加藤登紀子）は、賢次に「歌詞を作りなさい」と提案します。

さらに、音楽会の開催を知った地域の人々も協力し、公演の準備が進んでいきました。

一方で、震災によって音楽と向き合えなくなったチェロ奏者・及川皇（中川翼）は、再び演奏できるのか葛藤します。

「音楽は人のためではなく、自分のために演奏するものだ」という言葉が響き、彼は大きな決断を下すことに――。

賢次とりら、それぞれの決断

音楽会の準備が進む中で、賢次（阿部寛）とりら（上白石萌歌）が、それぞれ大きな決断を迫られます。

震災による喪失の悲しみを抱えながらも、彼らは音楽の力を信じて前に進むことを選びました。

親子の絆と、未来へ向けた一歩を描いた感動的なシーンが展開されます。

音楽会の開催を通じて描かれる親子の絆

最初は音楽会の開催に迷いがあった賢次でしたが、早苗の想いを知り、「彼女の音楽を残したい」と決意します。

一方で、娘のりらも、父の変化を感じながら自分自身と向き合い始めます。

親子で支え合いながら、音楽会に向けて準備を進める姿は、多くの視聴者の胸を打ちました。

りらの母との再会、そして新たな一歩

震災後に離れ離れになっていたりらの母・美佐子（麻生祐未）が、ついに姿を現します。

再会した2人は、互いに抱えていた思いをぶつけ合いながらも、「音楽があったから、ここまで生きてこられた」と涙ながらに語ります。

りらは音楽会のステージで母への想いを込めた歌を歌うことを決意。

親子の再会、そして過去との向き合いが、ドラマのクライマックスへとつながっていきます。

視聴者の反応は？感動と涙のコメント続出

『水平線のうた・後編』は、音楽を通じて再生していく人々の姿が描かれ、多くの視聴者の心を打ちました。

「涙が止まらなかった」「阿部寛の演技に引き込まれた」など、感動の声が続々と寄せられています。

ここでは、視聴者の反応や評価を紹介します。

「阿部寛の演技が圧巻！」と絶賛の声

主人公・賢次を演じた阿部寛の演技に、視聴者からは「圧巻だった！」との声が多数。

妻・早苗の死に向き合いながら、強さと脆さを併せ持つ父親像を見事に表現し、感情移入した人も多かったようです。

SNSでは、「セリフが少ないシーンでも、阿部寛の表情だけで涙が出た」「無言の演技がすごすぎる」といったコメントが多数見られました。

「震災の記憶と向き合うドラマ」としての評価

本作は震災をテーマにした作品でもあり、「震災の記憶とどう向き合うか？」という点に共感する声が多く寄せられました。

「震災を直接描くだけでなく、その後の人生を描いたのが良かった」「忘れずに、でも前を向くことの大切さを感じた」といった感想が多数。

特に、音楽が人と人をつなぎ、再び歩き出す力になるというメッセージに「希望を感じた」という声が多く上がりました。

ドラマが伝えたかったメッセージ

『水平線のうた・後編』は、震災という辛い過去と向き合いながらも、音楽の力を通じて人々が再生していく物語でした。

作品を通じて伝えられたメッセージには、多くの視聴者が心を打たれました。

ここでは、このドラマが伝えたかった2つの大切なテーマについて考察します。

喪失を乗り越え、前を向く力

賢次（阿部寛）やりら（上白石萌歌）をはじめ、登場人物たちはみな、大切なものを失った悲しみを抱えています。

しかし、彼らは音楽を通じて、それぞれの喪失と向き合い、新たな一歩を踏み出しました。

「悲しみを乗り越えるのではなく、抱えながらも前に進む」というメッセージに、多くの視聴者が共感したようです。

音楽がつなぐ人と人の絆

本作では、音楽が人の心を癒し、つなげる力を持つことが強調されていました。

賢次が早苗の楽譜を完成させ、音楽会を開くことは、亡き妻と再びつながる瞬間でもありました。

また、震災で心を閉ざしていた人々が、音楽を通じて少しずつ前を向いていく姿が描かれ、視聴者に深い感動を与えました。

まとめ：『水平線のうた・後編』は感動のフィナーレ！

『水平線のうた・後編』は、音楽を通じて喪失と向き合いながら、前へ進もうとする人々の姿を描いた感動作でした。

賢次（阿部寛）が早苗（松下奈緒）の遺した楽譜を完成させ、音楽会を開くまでの道のりは、多くの視聴者の心を打ちました。

震災による別れや傷を抱えながらも、音楽が人と人をつなぎ、新たな一歩を踏み出す力になっていく――そんな希望に満ちたメッセージが込められていました。

涙なしでは見られない、心に響くラスト

最終盤、音楽会で賢次と仲間たちが奏でた演奏は、まさに「音楽の力」を象徴する感動的なシーンでした。

また、りら（上白石萌歌）の母との再会も、涙を誘う展開に。

「別れは終わりではなく、新たな始まり」というメッセージが込められたラストは、視聴者の心に深く刻まれたことでしょう。

賢次と仲間たちが奏でた「音楽の力」

『水平線のうた』は、単なる震災ドラマではなく、音楽が持つ癒しと希望の力を伝える作品でした。

「喪失を抱えながらも前を向く」「人と人のつながりを大切にする」――そんなメッセージに、共感した視聴者も多かったのではないでしょうか。

感動のラストを迎えた本作。多くの人の心に響く、名作ドラマとなったことは間違いありません。