大岡越前8 ロケ地公開!忠相の世界を歩く聖地巡礼ガイド

大岡越前
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NHK BS時代劇『大岡越前8』の舞台裏、ロケ地を巡る旅へようこそ。忠相の裁きが伝わる白洲、江戸の情景を再現したセット、時代を超えて私たちの心に響く場所。

大岡越前8 ロケ地として選ばれた場所を、作品の背景とともに正確にご紹介します。

アユミの言葉を借りれば、そこは「過去と今が交差する現場」。感情の余韻を感じながら、ドラマの世界をリアルに味わえるスポットをお届けします。

この記事を読むとわかること

  • 『大岡越前8』で使用されたロケ地の詳細情報
  • ロケ地ごとの見どころやアクセス・見学マナー
  • ロケ地が作品世界に与える意味や演出意図

① 大岡越前8 ロケ地の定番:京都・東映太秦映画村

江戸の町がそのまま残っているかのような場所──それが東映太秦映画村。

「大岡越前8」の世界観を作り上げるうえで欠かせない、ロケ地の中心的存在です。

忠相が駆け抜け、民の声を聞き、裁きを下す江戸の町並み。セットではない“本物の空間”が、物語の重みを支えています。

東映太秦映画村が担う江戸の空気

「大岡越前8」の多くの屋外シーンは、京都市右京区にある東映太秦映画村で撮影されています。

ここは言わずと知れた時代劇の聖地。1975年の開村以来、数多くのNHKや民放の時代劇、映画作品のロケ地として親しまれています。

町奉行所の外観、江戸の通り、長屋、辻など、セットとは思えない精巧な町並みが常設されており、「大岡越前8」では、町人の暮らしぶりや町中でのやりとりがこの空間の中で描かれます。

通り抜ける風や、差し込む光までもが“江戸”を感じさせる、そんな現場だからこそ、忠相の正義がより鮮やかに浮かび上がるのかもしれません。

観光客にも一般公開されているこの施設では、撮影が行われていないタイミングであれば、実際に撮影に使われた通りや建物を歩くこともできます。

アクセスはJR嵯峨野線「太秦駅」から徒歩約5分と好立地で、京都観光の一部としても訪れやすいのが特徴です。

忠相が立つ白洲セットの再現度

裁きの場である「お白洲」は、大岡忠相という人物の精神性が最もあらわれるシーン。

この重要な場面の多くが、東映太秦映画村内の「町奉行所セット」で撮影されています。

重厚な木の造りに、簡素でありながら凛とした空間──江戸の町奉行所を忠実に再現したこのセットは、1970年代から使われている伝統ある建造物です。

観る者がその空間に“本当に正義が存在している”と感じるような、静謐さと緊張感が漂います。

「大岡越前」シリーズが代々このセットを使い続けているのは、単なる利便性だけではなく、視聴者が無意識に感じる“江戸の記憶”を裏切らないためでもあるのだと思います。

ちなみに、撮影のない日には一部セットが一般公開されていることもあり、白洲の前に立ち、忠相の視点を追体験できる貴重な機会もあります。

東映太秦映画村の公式サイトなどで公開スケジュールを確認のうえ、訪れるのがおすすめです。

② 妙心寺参道と隣華院:第1話&第4話の背景

「大岡越前8」の物語には、静けさの中に張り詰めた緊張が漂う場面がいくつか登場します。

そんな空気を映し出すのに選ばれたロケ地が、京都・妙心寺の参道と塔頭・隣華院です。

境内を歩く登場人物の心情と、石畳の音、木々の揺れがシンクロする──“空気そのものが演出になる”そんな特別な空間です。

妙心寺の参道に映る江戸の情景

妙心寺は、京都市右京区に位置する臨済宗妙心寺派の大本山で、広大な敷地を有し、歴史ある建築群と落ち着いた佇まいが魅力です。

「大岡越前8」では、第1話と第4話のロケ地として参道や境内が使用されており、人物同士の静かな対話や、心の揺れを表現する場面に用いられました。

特に印象的だったのは、第1話における、忠相が江戸の町での出来事を思案しながら歩くシーン。

その背後には、直線的に伸びる石畳と、左右に広がる緑の木々

この景色が映し出されたことで、彼の心の“まっすぐさ”と“迷い”の両方が伝わる名シーンになっていました。

また、妙心寺の参道は観光地としてもよく知られており、ドラマ放送後には「ここで撮影されていたんですね」と訪れる人も増加。

アクセスはJR嵯峨野線「花園駅」から徒歩約7分と非常に便利で、早朝や平日の訪問では静けさの中を堪能することができます。

隣華院門前の寺院空間がもたらす静謐さ

妙心寺の塔頭のひとつである隣華院(りんかいん)もまた、重要なロケ地として使われました。

特に第4話での、忠相とある僧との対話シーンは、この門前で撮影されたとされます。

隣華院は、日常的には非公開の寺院であり、その特別な静寂が画面に深みを与えていました。

門前の白壁と瓦屋根、細い道に差す光──これらすべてが、「江戸という時代の空気」を演出するための舞台装置になっていたのです。

撮影の背景には、制作チームと寺側との綿密な調整があり、限られた時間と空間の中で最大限の表現がなされました。

なお、隣華院自体は拝観不可ですが、その門前までは自由に歩くことができ、妙心寺境内の散策コースのひとつとして立ち寄ることができます。

一歩踏み入れると、喧騒から離れた時の流れの中に身を置くような感覚に包まれ、「画面の奥で、確かに物語が息づいていた場所」を体感できるはずです。

訪れる際は、周囲に住職や関係者がいることもあるため、静かに配慮をもって歩くことをおすすめします。

③ 他シリーズでも採用:時代劇撮影の聖地巡り

「大岡越前8」は、長い歴史をもつ時代劇シリーズの最新作。

この作品の世界を支えているのは、ただの“舞台”ではなく、代々受け継がれてきた“聖地”としてのロケ地たちです。

その代表が、京都・二条城、大覚寺、そして滋賀県内の自然豊かな神社仏閣です。

二条城・大覚寺の“歴代大岡越前”の舞台

元離宮二条城は、「大岡越前4」でも実際に撮影が行われた名所のひとつ。

重厚な石垣と白壁、松の木々に囲まれた空間は、江戸幕府の象徴としての空気感をそのまま映像に伝えることができます。

主に将軍家や幕閣の出入り、御目見えシーンに使用されており、「大岡越前8」でも幕府内での場面にその存在感を発揮していました。

もうひとつの代表的な場所が、京都・嵯峨野にある大覚寺です。

大沢池を望む回廊や、寝殿造の庭園は、上級武士や公家の暮らし、または静かな心理描写を要するシーンに多用されてきました。

例えば、大岡忠相が政務の狭間で思案する場面や、敵対する勢力との密やかな対話の背景としても使用されることが多く、「時代の気配」を画面に定着させる役割を担っています。

これらの名所は観光地としても人気が高く、拝観時間中であれば誰でもロケ地巡りが可能です。

二条城へは地下鉄東西線「二条城前駅」から徒歩すぐ、大覚寺へは嵐電「嵐山駅」からバスで約15分の距離です。

走田神社など滋賀エリアとの関わり

一方で、より自然に囲まれた滋賀県も、「大岡越前」シリーズでは欠かせない撮影地として知られています。

特に知られるのが、高島市の走田神社

この神社は、第6シリーズ以降で頻繁に登場しており、林道を歩くシーンや、重要な神前の対話、庶民との対面などに使用されてきました。

静寂と自然美が融合したロケーションは、江戸の風景というよりも、“庶民の営みの奥行き”を映し出すために選ばれているように思います。

また、滋賀県ではほかにも、近江八幡市や長浜市にある古民家エリアが使われることがあり、時代背景に応じた「地方の町並み」としての使い分けもされています。

ロケ地の多くは観光地や史跡でもあるため、公開日程や地元自治体の観光課が発行しているパンフレットなどを参考にすると安心です。

ロケ地を歩くと、セットとは異なる「空気の深さ」があります。

どの場所も、作品に合わせて“選ばれた”場所であり、偶然ではないことに気づかされるはずです。

④ 現地巡礼のポイントとアクセス

「大岡越前8」の世界をもっと近くで感じたい──そう思った時、最もシンプルな方法がロケ地巡礼です。

ただし、時代劇の舞台は寺社仏閣や文化財に指定された施設が多く、訪問にはいくつかの“心得”と“準備”が必要です。

この章では、ファンが安全かつマナーを守って楽しめるよう、主要ロケ地のアクセス方法と見学のポイントをまとめます。

東映太秦映画村への行き方と施設利用情報

まず、シリーズを象徴する拠点とも言える東映太秦映画村

京都市右京区に位置し、JR嵯峨野線「太秦駅」から徒歩約5分、または嵐電「太秦広隆寺駅」からも徒歩圏内と、非常にアクセスの良い観光施設です。

営業時間は季節によって変動しますが、通常は朝9時〜17時頃

入村料は大人2,400円(2025年現在)、時代劇のセットを見学できるだけでなく、実際に撮影が行われている現場に遭遇できるチャンスもあります。

施設内には「町奉行所セット」「牢屋」「お白洲」など、大岡忠相のシーンと重なるエリアも。

映画村の公式サイトでは撮影予定の掲示もあるため、訪問前にチェックしておくのがおすすめです。

妙心寺周辺のアクセス・見学の注意点

次に、第1話・第4話のロケ地となった妙心寺隣華院へのアクセスについて。

妙心寺は京都市右京区花園にあり、JR嵯峨野線「花園駅」から徒歩7分

境内は自由に散策可能で、石畳の参道や塔頭群の佇まいがまさに“ドラマの世界”を感じさせてくれます。

ただし、隣華院は非公開寺院のため、門前までの見学にとどめるのがマナーです。

写真撮影も可能ですが、周囲に住職や修行中の方がいることもあるため、静かに歩くことを心がけましょう。

また、秋の紅葉や春の桜シーズンは観光客が増えるため、早朝訪問がベストです。

滋賀ロケ地は“下調べ”がカギ

滋賀県内のロケ地は、自然に囲まれた神社や農村地帯が多いため、車または地域バスの利用が前提になるケースが多いです。

たとえば、高島市の走田神社や、近江八幡市の旧家エリアは、最寄駅から距離があるため、Googleマップでのルート確認が欠かせません。

地元の観光協会サイトや、「しがロケーションオフィス」の公式ガイドブックなどを活用すれば、撮影ポイントを網羅的に巡る計画も立てやすくなります。

撮影に使われた建物の多くは私有地であることも忘れずに。

迷惑にならない範囲で静かに巡る心構えが、“聖地巡礼”の基本です。

歩くこと、風を感じること、そしてその場所に物語があったことを感じること。

大岡越前の世界を追体験するには、まさにこの巡礼こそが最良の方法だと、私は思っています。

⑤ なぜこれらのロケ地が選ばれたのか?

「大岡越前8」が舞台とする“江戸”は、ただの時代背景ではなく、登場人物たちの心情を映す装置でもあります。

だからこそ、ロケ地は単に「それっぽい場所」では足りない。

空間そのものが“語る力”を持っているかが、選ばれる基準になります。

時代背景を忠実に再現できる空間の魅力

時代劇において「本物であること」は、視聴者にとって大きな信頼となります。

たとえば、東映太秦映画村の町奉行所セットは、シリーズを通して使用されてきた伝統の舞台。

建築様式、空間の広がり、木材の質感までもが、忠相の正義を支える構成要素です。

また、妙心寺や隣華院のような寺院ロケ地は、単なる背景ではなく、“精神性の象徴”としての役割を持っています。

無言の間、静かな歩み、風に揺れる木の葉──こうした非言語の演出が生きるのは、ロケ地に本物の歴史があるからです。

その空間で呼吸をし、歩くだけで、役者の芝居が自然と“江戸になる”──

そんな場が、選ばれているのです。

撮影効率と雰囲気形成のバランス

もちろん、ロケ地の選定には実務的な事情もあります。

たとえば、京都市や滋賀県にはフィルムコミッションが整備されており、撮影許可・安全管理・スケジュール調整などが円滑に進められる環境が整っています。

それに加えて、東映太秦映画村のような施設では、天候や日程の不安定さを考慮したうえで「撮りたいシーンを確実に撮れる」という安心感があります。

制作側の思い描く“物語の呼吸”と、ロケ地の持つ“空間の声”が一致する場所

それが、「大岡越前8」に選ばれた各地の魅力に他なりません。

観光的に有名であるかどうかではなく、“そのシーンを撮るにふさわしいか”という、物語基準で選ばれているのがこの作品のこだわりです。

結果として、観る者の心に“風景の記憶”が残る──そんなロケーションが、一本一本のエピソードを際立たせているのです。

リアルな江戸に宿る“職場の距離感”

ロケ地を歩いてみて気づいたのは、ドラマの江戸って、実はかなり“現代の職場感”に近い空気を持ってるってこと。

時代劇としてのセットや寺社はもちろん見応えがある。でもその背景で動いている人間関係──とくに、忠相と周囲の“微妙な距離”に注目すると、現代社会とリンクして見えてくる。

奉行所はオフィス、忠相は“間に挟まれる上司”

東映太秦映画村の町奉行所セット。観てるだけで「ここ、オフィスやん」と思う。

忠相は現場(町人)の声を聞いて、上(幕府)と部下(与力・同心)の板挟みにされながらさばいていく。

あの“白洲”って、実はミーティングルームにも似てる。感情がぶつかる場所だけど、答えを出さないといけない空間

ロケセットの配置──入口、机の位置、背後に控える部下──そのすべてが、「あの空気」を作ってる。

演出がどうこうというより、空間が関係性を作ってる。それが、時代劇にして“リアル”に感じる理由だ。

妙心寺で感じた、“沈黙”というコミュニケーション

妙心寺の参道をロケ地に選んだ意味も見逃せない。

石畳を並んで歩くシーン、会話は少ないけど、“何を言わずにいるか”で信頼関係が測られていく

あれって、現代でもある「飲み会で無言になっても気まずくならない関係」とか、「隣にいても干渉しない同僚」的な距離感とすごく近い。

つまり、ロケ地の選定ってのは単に画として映えるかじゃなくて、“人と人との空気感”をどう置くかにも関わってくる。

感情を激しくぶつけ合う場所じゃなくて、沈黙や緊張がゆるやかに流れる場所──そのリアルを、妙心寺は担ってた。

大岡越前8 ロケ地まとめ

「大岡越前8」は、長年にわたる時代劇の伝統を受け継ぎながら、歴史あるロケ地の魅力を最大限に活かした作品です。

忠相の裁きが下される東映太秦映画村、静謐な感情を映し出す妙心寺と隣華院、重厚な歴史背景を支える二条城と大覚寺。

さらに、滋賀県の走田神社など自然豊かなエリアも含めて、すべてのロケ地が“物語の一部”として選ばれているのが、このシリーズの特長です。

  • 東映太秦映画村:町奉行所セットやお白洲など、町人と忠相が交差する中心地。
  • 妙心寺・隣華院:第1話・第4話に登場する、心の揺れを映す静かな背景。
  • 二条城・大覚寺:幕府内や上級武士の場面を支える格式あるロケ地。
  • 走田神社ほか滋賀県:自然と対話の場、地方文化を表現する貴重な空間。

各地のアクセスや見学可能状況も踏まえた上で、静かに、敬意をもって巡ることが、この作品世界をより深く味わう鍵となります。

ロケ地はただの“場所”ではなく、物語が息づく“記憶の断片”です。

画面を超えて感じた風景を、ぜひご自身の足で、心で確かめてみてください。

この記事のまとめ

  • 『大岡越前8』の主なロケ地を詳細に紹介
  • 東映太秦映画村は町奉行所など重要シーンの舞台
  • 妙心寺・隣華院では静かな心情描写が展開
  • 二条城・大覚寺は江戸幕府の空気感を表現
  • 滋賀県では走田神社など自然豊かな背景が登場
  • 各ロケ地へのアクセスや見学の注意点も解説
  • 制作側の選定意図と“空間が語る力”に注目
  • キンタ視点で職場のような人間関係描写に着目

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