世界陸上&TEAM・K 走ることで人生を切り拓いた男 陸上魂がアイドルのステージで燃え続ける理由

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ステージで光を浴びるK(&TEAM)。

だがその脚には、かつて高校駅伝で全国を走り抜けた“陸上選手”の記憶が刻まれている。

赤坂ミニマラソンでの圧倒的な走り、そして「世界陸上2025」応援サポーター就任──走り続けた人生が、今も彼の物語を動かしている。

この記事を読むとわかること

  • &TEAM・Kが全国レベルの陸上選手だった背景
  • 陸上経験がアイドル活動や世界陸上サポーターに生かされている理由
  • 走る哲学が今も彼の表現を動かしている事実

Kの走りはアイドルの枠を超える──赤坂ミニマラソンで証明した本物の脚力

2023年秋、テレビの前にいた視聴者の心臓を一瞬でわしづかみにした出来事がある。

それは「オールスター感謝祭」の恒例企画、赤坂5丁目ミニマラソンでのこと。

芸能人の“お祭り競技”と思われがちな場で、&TEAMのKはまるで競技会の選手のように走り抜き、空気を塗り替えてしまったのだ。

2分15秒のハンデを跳ね返し、圧巻の1位ゴール

スタートの瞬間、Kには「2分15秒のハンデ」が課せられていた。

芸能人のバラエティ競技では異例ともいえる不利な条件。

だが彼は表情を崩さず、走り出した瞬間からすでに「これは別物だ」と視聴者に悟らせた。

フォームは無駄がなく、足の接地は長距離選手特有のリズムを刻む。

ゴールにたどり着く頃には、2位と1分以上の差をつけていた。

それは芸能枠ではなく、まさにアスリートの勝利だった。

実況席からも驚きの声が漏れた。

「こりゃバケモンだ…脅威の速さ、衝撃でした!」(司会・今田耕司)

観客の歓声よりも、むしろ彼の走りが生む“静寂の緊張”が際立っていた。

走りに集中する姿は、笑いも演出も要らない純粋なパフォーマンスだった。

視聴者を震わせた「走る姿は芸能ではなく競技」

Kの走りを目にしたファンのSNSには、驚嘆と感動の声が溢れた。

「ただのアイドルじゃない、本物の選手だ」

「9キロ走ってゴールした後の顔が無加工であの美しさ、意味がわからない」

そこに映っていたのは、バラエティ番組の出演者ではなく、“競技者の魂”だった。

彼が一歩を踏み出すごとに伝わってくるのは、観客を喜ばせようという計算ではなく、陸上競技で培われた「自分を超える喜び」そのもの。

ゴールの瞬間、彼はステージの上で歌うときと同じく、全身で「生きている証」を表現していた。

だからこそ、赤坂ミニマラソンでの勝利は単なる話題作りでは終わらなかった。

視聴者が震えたのは、彼の身体能力や勝敗ではなく、「この人は本気で走ることを知っている」という確信だったのだ。

そしてその確信は、やがて「世界陸上2025」応援サポーターとしての彼の活動につながっていく。

Kの走りは、芸能とスポーツの境界を軽々と飛び越えた。

それは偶然ではなく、彼が長い時間をかけて磨いてきた陸上の歴史の延長線上にある必然だったのである。

全国区だった陸上歴──青学・原監督がスカウトした逸材

K(古賀祐大)の物語を語るうえで、避けて通れないのが陸上選手としての歴史だ。

ただの「足が速いアイドル」ではなく、全国区で名を馳せた選手。

そして彼の走りに注目した人物の中には、あの青山学院大学駅伝部・原晋監督の名前もある。

流経大柏高校で駅伝部を牽引、全国優勝も経験

Kは千葉県の流通経済大学付属柏高校にスポーツ推薦で進学。

サッカーやラグビーで知られる強豪校だが、駅伝部も全国レベルの実力を持つ。

そこで彼は本格的に長距離に打ち込み、2区を任される中心選手へと成長していった。

2015年の「男鹿駅伝競争大会」ではチームが初優勝

記録には古賀祐大 9分9秒の文字が刻まれ、全国の舞台でその名を知らしめた。

同じチームには、のちに青学で活躍する鈴木塁人の姿もあった。

全国大会を経験した仲間と切磋琢磨する日々は、まさに「走ることだけに人生を懸けた時間」だった。

宿舎生活では20人の部員と寝食を共にし、早朝から夜まで走ることしか許されない厳しい環境。

だがKは後にこう語っている。

「厳しかったけど、人と一緒に生きることが好きだった。あの合宿生活が今の自分を作った」

彼にとっての陸上は単なるスポーツではなく、人間関係や自己管理、忍耐力を丸ごと鍛える舞台だった。

ステージで見せる集中力や観客を見渡す視線は、この高校時代の経験に根を持っているのだ。

3000m障害・長距離で残した実績

Kの強さは駅伝だけにとどまらない。

高校総体では3000m障害で決勝進出

ハードルを越え、水濠を跳び、脚力だけでなく跳躍力も試される過酷な種目で、堂々と上位に名を刻んだ。

この実績が示すのは、単なる持久力の選手ではなく、柔軟性と爆発力を兼ね備えた万能型のランナーだったということだ。

また中学時代からの成績を振り返れば、1500m・3000mといった距離で常に入賞。

小学生時代には新宿シティハーフマラソンで優勝しており、その才能は早くから表舞台に出ていた。

こうした積み重ねの果てに、彼の走りは「青学・原監督が注目するほどの逸材」にまで昇華する。

原監督はテレビ中継でこう語った。

「高校時代、僕がスカウトしたいと思った選手の一人。それくらいの実力者です」

名門・青学の指揮官にそう言わしめるのは簡単なことではない。

Kは確かに“競技者としての全国区”に立っていた。

だがこの実力を持ちながら、彼は陸上を続けなかった。

大学へのスポーツ推薦も決まっていたという。

にもかかわらず、彼は新しい夢のために走る道を変える決断を下したのだ。

その選択こそ、後に「アイドルK」を形づくる分岐点となっていく。

なぜ陸上をやめたのか──夢をアーティストへシフトした決断

全国区のランナーとして未来を嘱望され、大学のスポーツ推薦まで決まっていたK。

だが彼はその切符を自ら手放すという大胆な選択をした。

陸上人生を続ければ、箱根駅伝や実業団への道もあっただろう。

それでも彼が向かったのは、全く違う場所──“音楽とダンスの世界”だった。

大学スポーツ推薦を辞退し、LAでダンス修行

彼の中には陸上と同じくらい強い憧れがあった。

EXILEやBTSのように人を感動させる存在になりたい、という夢だ。

高校卒業後、決まっていた推薦入学を断り、彼はアメリカ・ロサンゼルスに渡った。

そこはBTSジョングクも通った「MOVEMENT LIFESTYLE」。

世界中のダンサーが集う場所で、彼は語学とダンスを一から学び始めた。

当時のインタビューで彼はこう語っている。

「両親は泣き、監督は怒った。でも僕は自分を信じていた。走るように、ただ夢へ向かって進むしかなかった」

あまりに無謀に見える決断。

だが彼にとっては、ゴールの見えないフルマラソンを走り始めるのと同じ感覚だったのだろう。

2017年にはLDH主催のスクールEXPGで特待生として活動。

その後、韓国のオーディション番組「I-LAND」に挑戦するも、デビューの座を惜しくも逃す。

しかし彼は諦めなかった。

長距離走のように、ペースを保ちながら再び立ち上がる。

そして2022年、ついに&TEAMのメンバーとしてデビューを果たすのだ。

「走る夢」を「表現する夢」に変えた瞬間

陸上選手時代、Kは常に「自分の限界を超えること」を追っていた。

その哲学はステージの上でも同じだ。

一曲一曲に全身全霊を込め、観客の前で倒れるまで表現する姿は、まさにレースのラストスパートそのもの。

かつて彼がゴール前で感じた心臓の鼓動。

それは今、ステージ上でライトを浴びながら観客の歓声と重なって響く。

走ることと歌うこと──表現の手段は違えど、根っこにあるのは「生きている実感を人と分かち合いたい」という衝動だ。

陸上を辞めたことを惜しむ声もあるだろう。

だが彼の歩んだ選択は、むしろ走ることの延長線上にある。

競技場のトラックから舞台のステージへ。

Kは環境を変えただけで、今もなお全力で走り続けているのだ。

陸上選手の眼で伝える「世界陸上2025」の魅力

Kは2025年、TBS「世界陸上」の応援サポーターに就任した。

単なる人気アイドルの抜擢ではない。

中長距離で全国を走り抜けてきた経験があるからこそ、彼の言葉には競技者としての説得力が宿るのだ。

中長距離に宿る“勝負のドラマ”

世間が注目する100mの世界記録のような華やかさはない。

だがKが愛するのは、5000mや10000mに刻まれる呼吸と鼓動の物語だ。

「ラスト1周を60秒で走る」──経験者からすると想像を絶するスピードだと彼は言う。

ファラーや大迫傑が見せてきた一瞬のスパートは、Kの心を震わせ続けてきた。

彼自身も学生時代、スタートからの突っ込み、後半の粘り、最後の逆転劇を何度も体験した。

その経験をもとに、彼は観客にこう語りかける。

「中長距離は展開が読めない。だからこそ、走る側も見る側も心臓が試されるんです」

スタジアムが一瞬静まり返る緊張、選手が時計を見つめる仕草──。

それらは陸上経験者にしかわからない“サイン”だ。

Kはその視点でレースの見どころを解説できる、唯一無二の存在なのである。

北口榛花やサニブラウンら注目選手への熱視線

Kが注目するのは、日本が誇るアスリートたちだ。

女子やり投げの北口榛花は、すでに世界を制した存在。

Kは彼女が連覇を果たす瞬間を期待しつつ、「東京開催というホームの力が彼女の背中を押す」と語る。

男子短距離ではサニブラウン・アブデル・ハキーム。

K自身、選抜合宿で一緒に練習したことがあり、走力だけでなく人間性にも触れてきた。

「世界陸上2023」では決勝進出を果たした彼が、東京のトラックでどんな走りを見せるのか。

Kの期待は誰よりも熱い。

さらに男子マラソンの吉田祐也にも注目する。

Kは彼を「本番に強い選手」と評し、大舞台での覚醒を予感している。

自らも全国区で走ってきたからこそ、勝負どころを嗅ぎ分ける眼を持っているのだ。

「世界陸上2025」は1991年以来、34年ぶりの東京開催。

その場でKが伝える言葉は、きっとただの解説ではなく、観客を“走る世界”へ引き込むナビゲーションになるだろう。

陸上選手からアイドルへ──異色のキャリアを持つ彼だからこそできる表現が、今まさに試されようとしている。

走ることで得た哲学──限界を越える喜びは今も

Kの語る言葉には、いつも「限界を越える瞬間の快感」が滲んでいる。

それはアスリートとして走ってきた日々の記憶が、今も彼の中に燃え続けているからだ。

走ることをやめても、哲学だけは体に染み込み、ステージのパフォーマンスや生き方に深く影響を与えている。

「心臓の音を感じる」──走ることが教えてくれた生の実感

彼は学生時代を振り返り、こう表現する。

「走っていると、心臓の音が聞こえる。あの瞬間に“生きている”と強く感じる」

勝敗だけではない。

ひとつの体を極限まで酷使し、自分を乗り越えるときに味わえる感覚。

それは生きがいに直結する感動であり、だからこそ彼は陸上を「一番人間を感じられるスポーツ」と語るのだ。

苦しさを超えた先にある一瞬の歓喜。

その体験があったからこそ、芸能という厳しい道を選んだときも迷わなかった。

「心臓がまだ走れると言っている限り、挑戦し続ける」──彼の姿勢は陸上からそのまま受け継がれている。

ダンスと歌に生きる陸上魂

舞台の上で、観客の前に立つとき。

Kの動きには、走っていた頃のリズムが宿っている。

ステップの鋭さ、ターンの瞬発力、息を切らしながらも表情を崩さない精神力。

それらはすべて陸上で鍛えた身体と心から生まれている。

長距離走で学んだ「最後まで走り切る根性」。

駅伝で身につけた「仲間と共に戦う視点」。

これらがアイドルというチーム活動に重なり、彼のパフォーマンスを支えている。

ファンにとって、彼の魅力は外見や歌声だけではない。

その背後に“走り抜けてきた青春”が透けて見えるからこそ、多くの人が心を打たれるのだ。

Kは今も「限界を超えること」にこだわり続ける。

ただしその舞台はトラックではなく、照明が降り注ぐステージ。

汗がライトに反射し輝く瞬間、彼はきっと思い出している。

あの日、ゴールラインを越えたときに感じた、あの心臓の震えを。

陸上の哲学は姿を変え、今なおKを走らせ続けているのだ。

仲間と観客のあいだで揺れる“Kの現在地”

走ることで得た哲学を抱えながら、今のKが立っている場所はただの「アイドルステージ」じゃない。

彼は仲間と観客のあいだで揺れる存在だ。

駅伝時代に味わった「一本のタスキをつなぐ感覚」が、今は&TEAMというグループ活動の中で生きている。

リレーのようにステージを回していく、ひとりの声が他の声に響いていく──その空気は陸上の延長線にある。

仲間を信じて任せる“駅伝的リーダーシップ”

高校時代、全員で寮に入り、互いの呼吸を知り尽くしていたあの日々。

仲間のコンディションや精神状態を敏感に察知しなければ、駅伝は勝てない。

Kの視線にはいまもその名残がある。

ステージの片隅で仲間の動きを見守る眼差しは、かつてレース中に前を走るチームメイトを追っていたときのものと同じだ。

自分だけが目立てばいいわけじゃない。

「誰かを信じて、任せる」──その感覚がチームを強くする。

アイドルとしてのKは、まさに駅伝的なリーダーシップを発揮している。

観客との距離は“スタジアムの声援”

もうひとつ、陸上経験者ならではの感覚がある。

それは観客との距離感だ。

国立競技場を走ったとき、スタンドから飛んでくる声援は「自分に向けられたもの」でもあり、「チームに捧げられたもの」でもあった。

その曖昧な境界を、Kは誰よりもよく知っている。

だからステージに立つときも、観客の歓声を“チーム全体への応援”として受け止める。

ソロの輝きに満足しないのは、そのせいだ。

走ることと歌うこと。

どちらも「自分ひとりの勝負」でありながら、実際には周囲との関係に支えられている。

Kの現在地は、その矛盾を抱えたまま進み続ける姿にある。

仲間と観客の狭間で揺れながら、彼は今日も走り続けている。

Kの陸上とアイドル人生が交差する物語まとめ

K(古賀祐大)の歩んできた道は、一見すると「陸上をやめてアイドルへ転身した」というシンプルな話に見える。

だがその裏側には、走ることで培った哲学と情熱が脈々と流れ続けている。

彼にとって走ることと歌うことは、別の活動ではなく、同じ「表現」の延長線上にあったのだ。

赤坂ミニマラソンでの圧倒的な走りは、その証明だった。

観客や視聴者はただ驚いただけではない。

「この人は本物だ」という感覚を共有した。

それは数字や勝敗を超えた「生き様」に触れたからだろう。

また、全国レベルの選手として原晋監督に注目された過去。

その経験は消えたわけではなく、今も彼の身体の奥に根を張り続けている。

だからこそ彼は世界陸上応援サポーターとしても、観客の視点と競技者の視点を同時に持ち、唯一無二のナビゲーターになれるのだ。

そして何よりも大切なのは、「限界を超える喜び」を知っていること。

それはステージに立つ彼の姿勢を支え、観客を惹きつける磁力になっている。

走ることをやめても、陸上は彼の中で生き続けている。

結局のところ、Kの物語は「やめた」ではなく「変えた」なのだ。

競技場のトラックから舞台のステージへ。

ゴールラインは形を変えたが、彼の中の“走り抜けたい衝動”は一度も止まっていない。

世界陸上2025のスタジアムで、彼は観客にこう伝えるはずだ。

「走ることは、生きること。僕は今も走り続けています」

その言葉は、アイドルとしての彼を愛するファンだけでなく、走ることに挑むすべての人々の胸に響くだろう。

Kの人生は、陸上と音楽が交差する一本の物語。

そしてその物語は、これからもゴールのない未来へと走り続けていく。

この記事のまとめ

  • &TEAMのKは元全国区ランナーで、赤坂ミニマラソンで圧巻の実力を示した
  • 流経大柏高で駅伝部を牽引し、青学・原監督にも注目された逸材
  • 大学推薦を辞退し、LAでダンス修行を経てアーティストへ転身
  • 陸上経験を活かし「世界陸上2025」応援サポーターに就任
  • 中長距離の展開や選手心理を語れる希少な存在
  • 走ることで得た「限界を超える喜び」が今も表現活動を支えている
  • 仲間との信頼や観客との距離感は駅伝で培ったもの
  • トラックからステージへ、走り抜けたい衝動は止まらない

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