母の待つ里 『母の待つ里』ネタバレ第3話――沈黙の鉢合わせが教える「失うことの先」
定年と離婚。室田精一(佐々木蔵之介)が背負うのは、肩書きを失ったあとの宙ぶらりんな自分でした。そんな彼が足を運んだのは、“疑似母”ちよが待つ里。はじめは戸惑いながらも、その温度に心を預け、ついには墓を移すほどの信頼へと変わっていきます。そこへ現れるのは、かつての利用者・夏生。互いに言葉を選びすぎて、沈黙が重くなる場面。第3話は、「向き合う」と「逃げる」の境界をやさしく突き破ってくる回でした。
