
『事故物件ゾク 恐い間取り』ネタバレ感想 中田秀夫が描いた“ホラーの形骸化”と、ゾクっとしないラストの意味
「ホラー」と呼ぶにはあまりに軽く、「青春」と呼ぶにはあまりに歪んでいた。中田秀夫監督が手掛ける『事故物件ゾク 恐い間取り』は、前作のヒットを受けて制作されたシリーズ作でありながら、“恐怖”よりも“疑問”ばかりが残る作品に仕上がっている。事故物件という最恐の素材を扱いながら、なぜこの映画はゾクッとしないのか?そして、花鈴・ヤヒロ・藤吉、それぞれの存在の“違和感”に込められた本当の意味とは?