『相棒』を長く見ていると、たまに分からなくなる。
「歴代の相棒って結局何人いたんだ?」
亀山薫が戻ってきたから5代目なのか。神戸尊はなぜ辞めたのか。甲斐享はどうしてあんな終わり方になったのか。冠城亘は今どこにいるのか。
しかも『相棒』は25年以上続いている。記憶だけで整理しようとすると、まあまあこんがらがる。
結論から言うと、杉下右京の歴代相棒は、亀山薫・神戸尊・甲斐享・冠城亘の4人だ。
Season21から亀山が復帰したが、5人目が登場したわけではない。初代相棒が右京の隣に帰ってきた形になる。
この記事では、歴代相棒4人の名前や俳優、在籍した年数・シーズン、やめた理由、その後まで整理する。
さらに、検索していると意外と気になる「死亡した歴代相棒はいるのか?」についてもハッキリさせておこう。
- 『相棒』の歴代相棒4人と登場した順番
- それぞれ何シーズン相棒を務めたのか
- 亀山・神戸・甲斐・冠城がやめた理由
- 歴代相棒4人のその後
- 歴代相棒で死亡した人物がいるのか
- 2026年現在の相棒は誰なのか
まずは、誰が何代目の相棒だったのか。ここを整理しておくと、その後の卒業理由や在籍年数もかなり分かりやすくなる。
相棒の歴代相棒は4人!名前・年数を一覧で紹介
まずは歴代相棒を順番に並べてみよう。
| 順番 | 相棒 | 俳優 | 主な登場シーズン | 特命係を離れた理由 |
|---|---|---|---|---|
| 初代 | 亀山薫 | 寺脇康文 | PS・S1~7、S21~ | 警視庁を退職してサルウィンへ→後に復帰 |
| 2代目 | 神戸尊 | 及川光博 | S7最終回~S10 | 警察庁長官官房付へ異動 |
| 3代目 | 甲斐享 | 成宮寛貴 | S11~13 | ダークナイト事件で逮捕・懲戒免職 |
| 4代目 | 冠城亘 | 反町隆史 | S14~20 | 公安調査庁へ移籍 |
こうして見ると、きれいに4人がバトンを渡してきたように見える。
だが、実際はそんなに単純じゃない。
亀山は捜査一課から飛ばされてきた。神戸は右京を監視するために送り込まれた。甲斐享は右京自身が見いだした。そして冠城は、登場したとき警察官ですらなかった。
右京の隣に立つまでの経緯が、4人ともまるで違う。
だから『相棒』は面白い。
同じ杉下右京なのに、隣に立つ人間が変わるだけで右京まで違って見えるからだ。
初代相棒・亀山薫|プレシーズン~Season7・Season21~
『相棒』の原点と言えば、やはり亀山薫だ。
演じるのは寺脇康文。
プレシーズンでは捜査一課の刑事だったが、指名手配犯に人質に取られるという失態から特命係へ左遷され、杉下右京と組むことになる。
頭で動く右京と、体が先に動く亀山。
理屈と人情。冷静と熱血。
見事なくらい正反対だ。
だが、その正反対がよかった。
右京が事件の「真実」を追うなら、亀山はその事件の中にいる「人間」を見る。
右京だけでは冷たくなりかねない物語に、亀山が体温を入れていた。
今見返しても、この二人が『相棒』の基本形を作ったんだなと思わされる。
2代目相棒・神戸尊|Season7最終回~Season10
亀山が去った後に登場したのが、及川光博演じる神戸尊。
亀山の後任をどうするのかと思ったら、まったく違うタイプをぶつけてきた。
神戸はエリートで頭の回転も速い。
しかも最初から右京を慕って特命係へ来たわけではない。
本来の任務は、「特命係が組織にとって必要なのか」を調べること。
要するに右京の監視役だった。
右京の推理に「なるほど」とついていくだけではなく、普通に反発する。意地も張る。自分の正義も曲げない。
亀山時代とは違う、ピリッとした緊張感が神戸時代の魅力だった。
3代目相棒・甲斐享|Season11~Season13
3代目は、成宮寛貴演じる甲斐享。
香港で偶然出会った右京に能力を見込まれ、特命係へやって来た。
ここは歴代相棒の中でもかなり重要だ。
亀山は左遷。神戸は上層部から送り込まれた。
だが享は、右京自身が選んだ相棒だった。
若く、熱く、まだ危なっかしい。
右京に学びながら刑事として成長していく――普通ならそういう話になるはずだった。
ところが『相棒』は、そんな気持ちのいい成長物語にはしてくれなかった。
Season13最終回で待っていたのは、シリーズでも屈指の衝撃展開だった。
4代目相棒・冠城亘|Season14~Season20
4代目は、反町隆史演じる冠城亘。
これまた変化球だ。
Season14で登場した時点では警察官ではなく、法務省から警視庁へ出向していたキャリア官僚だった。
右京が特命係へ戻ってみたら、知らない男が勝手に部屋を使っている。
そんな妙な出会いから始まった。
冠城は大人だ。
右京に教えてもらわなければ何もできない男ではない。人脈もある。交渉もできる。場合によっては右京とは別のやり方で相手を動かす。
右京の弟子というより、右京と同じ高さで横に立つ男。
7シーズン続いたのも納得できる相棒だった。
4人の顔ぶれが分かったところで、次に気になるのが「結局、誰が一番長く相棒を務めたのか」だ。ここは冠城と復帰後の亀山で少し話が変わってくる。
相棒の歴代相棒は何年いた?一番長いのは誰?
「歴代相棒で一番長かったのは誰?」
これは少し答えにくい。
連続して何シーズン務めたかと、復帰分まで含めた通算で答えが変わるからだ。
| 相棒 | 相棒を務めたシーズン | 特徴 |
|---|---|---|
| 亀山薫 | PS・S1~7、S21~ | 復帰分を含めると通算最長 |
| 神戸尊 | S7最終回~S10 | 約3シーズン+S7最終回 |
| 甲斐享 | S11~13 | 3シーズン |
| 冠城亘 | S14~20 | 7シーズン連続 |
連続シーズンなら冠城亘が7シーズン
交代せず連続して相棒を務めた期間で見るなら、冠城亘がSeason14~20の7シーズン。
一人の相棒が7シーズン続いたのだから、かなり長い。
登場当初は「法務省の人が右京の隣にいて大丈夫なのか」と思ったものだが、気づけば一番長く連続して座っていた。
通算では亀山薫が最長
一方、復帰分まで含めるなら亀山薫が最長だ。
プレシーズンからSeason7まで務めた後、Season21で14年ぶりに復帰。
さらに2026年10月スタート予定のSeason25でも、杉下右京×亀山薫コンビの続投が発表されている。
Season25に入ると、右京×亀山は連続ドラマとして通算12シーズン目になる。
一度去った初代が帰ってきて、最終的に一番長い相棒になる。
25年続いたドラマだからできる、ちょっと面白い記録だ。
ただ、在籍年数以上に気になるのが「なぜ交代したのか」だろう。4人の卒業理由を並べると、それぞれの人物らしさがかなりはっきり出ている。
相棒の歴代相棒がやめた理由は?4人の最後を解説
『相棒』で面白いのは、相棒の交代方法まで4人とも違うことだ。
海外へ行った男。
異動させられた男。
逮捕された男。
別組織へ移った男。
同じ「卒業」でも中身はまるで違う。
ここでは俳優側の噂話ではなく、ドラマの中でなぜ特命係を離れたのかを整理していく。
亀山薫がやめた理由|サルウィンへ渡るため警視庁を退職
亀山が特命係を去ったのはSeason7。
きっかけは、NGOスタッフとして活動していた高校時代の友人・兼高公一が殺害された事件だった。
事件を通して友人の遺志と向き合った亀山は、妻・美和子とともに南アジアの小国サルウィンへ渡ることを決意。
警視庁も退職した。
亀山らしい別れだったと思う。
出世のためでもない。警察が嫌になったからでもない。
目の前に「自分が行くべき場所」を見つけたから、本当に行ってしまった。
この行動力こそ亀山だ。
ただ、「親友の遺志を継いだから」という一言だけでは、この卒業の面白さはかなりこぼれ落ちる。
神戸尊がやめた理由|警察庁長官官房付へ異動
神戸尊はSeason10最終回で特命係を離れた。
ただ、「自分から辞表を出して終わり」という単純な話ではない。
クローン人間をめぐる事件で、神戸と右京の正義は決定的にぶつかる。
神戸は自分の正義を貫くため、結果的に右京の信念を曲げさせることになった。
そのことへの負い目から特命係を去ろうとするが、右京は神戸を追い出そうとはしなかった。
それでも最終的には上層部の思惑によって、警察庁長官官房付へ異動する。
この別れがいい。
仲違いして終わったわけではない。
右京と違う正義を持ちながら、それでも互いを認めたまま別々の道へ進んだ。
だから神戸は卒業後も再登場できる。
特命係を離れても、「元相棒」で終わっていない男なのだ。
神戸が去った経緯は、単なる人事異動ではない。右京を監視するために来た男が、本当の相棒になり、その右京の正義にまで逆らって去る。その流れまで見ると、神戸編の印象はかなり変わる。
甲斐享がやめた理由|ダークナイト事件で逮捕
4人の中で、最も後味の悪い別れになったのが甲斐享だ。
Season13最終回で、享自身が犯罪者に私刑を加えていた「ダークナイト」だったことが発覚する。
享は逮捕され、警視庁を懲戒免職となった。
右京自身が選んだ相棒。
その相棒が犯罪者になり、その犯罪を右京自身が暴く。
こんな終わり方、普通はやらない。
しかも厄介なのは、享が最初から悪人だったわけではないことだ。
「法で裁けない犯罪者を許せない」という正義感が暴走した結果、一線を越えた。
正義が強すぎると危険になる。
それは右京自身にもどこか重なる。
だからダークナイトは、享だけの問題ではなく、右京の正義まで突き返してくる話だったと思う。
ただし、この結末には今でも引っかかる部分がある。
享の性格には確かに危うさがあった。だが、それと「実は裏で連続私刑犯をやっていた」の間にはかなり距離がある。
なぜ享はダークナイトになったのか。伏線は本当にあったのか。そして、なぜ右京は3年間隣にいた相棒の異変を見抜けなかったのか。
冠城亘がやめた理由|公安調査庁へ移籍
冠城亘はSeason20最終回で特命係を卒業した。
法務省時代の元上司・日下部彌彦から要請を受け、警視庁を離れて公安調査庁へ移籍する。
注意したいのは、内閣情報調査室、いわゆる「内調」ではないこと。
公安調査庁だ。
そして冠城の卒業で印象的だったのが、右京の反応。
あの右京が、冠城を引き留めた。
普段なら相手の決断を淡々と受け止めそうな男が、「もう少しだけ一緒にやりませんか」と口にする。
冠城が7シーズンかけて、どれだけ右京にとって大きな存在になっていたのか。
長々と友情を語らなくても、あの一言だけで十分だった。
しかも冠城は、右京に追い出されたわけでも、特命係にいられなくなったわけでもない。
右京が「残ってほしい」と思っている状況で、それでも自分の次の仕事を選んだ。
最初は法務省からやって来た“勝手な同居人”だった男が、最後には右京から引き留められる相棒になる。その7年間を追うと、冠城の卒業はかなり味わい深い。
こうして4人の卒業を並べると、特命係を離れたからといって、その人物の物語まで終わったわけではないことが分かる。
では、歴代相棒の中で本当に死亡した人物はいるのか。ここは検索でもかなり気にされている部分なので、次で整理しておこう。
相棒の歴代相棒で死亡した人はいる?
「相棒 歴代 死亡」「相棒 相方 死亡」と検索すると、誰か殉職した相棒がいたようにも見える。
だが結論はシンプルだ。
歴代相棒4人の中に死亡した人物はいない。
| 相棒 | 現在の劇中設定 | 死亡設定 |
|---|---|---|
| 亀山薫 | 特命係へ復帰 | なし |
| 神戸尊 | 警察庁所属・卒業後も再登場 | なし |
| 甲斐享 | ダークナイト事件で逮捕 | なし |
| 冠城亘 | 公安調査庁へ移籍 | なし |
亀山は現役。
神戸も生きており、卒業後に何度も物語へ戻ってきた。
享もダークナイト事件で逮捕されたが死亡したわけではない。
冠城も公安調査庁へ移っただけだ。
これは長寿ドラマとしては、意外と大事なことなのかもしれない。
死なせてしまえば、その人物の物語はそこでほぼ閉じる。
だが『相棒』は、元相棒たちを完全には閉じていない。
生きている以上、いつかまた右京と交わる可能性がある。
神戸の再登場を見ると、この「扉を閉め切らない」作りはかなり効いていると思う。
シリーズ全体では死亡した重要人物もいる
もちろん、『相棒』全体で死亡者がいないわけではない。
代表的なのが、岸部一徳演じる小野田公顕だ。
右京とは味方とも敵とも言い切れない、何とも面倒な関係だった人物である。
小野田に大きな出来事が起きたのは『相棒-劇場版II-』。
テレビシリーズのSeason9最終回ではないので、ここは混同しないようにしたい。
右京と衝突しながらも、右京の能力を誰より理解していた小野田。
あの人物がいなくなったことは、『相棒』の世界にとってかなり大きな損失だった。
歴代4人が全員生きているからこそ、もう一つややこしくなるのが現在の扱いだ。亀山が戻ってきたことで、「5代目相棒なのか?」という疑問も生まれている。
亀山薫は5代目相棒?2026年現在の相棒は誰?
ここも一度整理しておこう。
Season20で4代目・冠城亘が卒業。
その次のSeason21で亀山薫が戻ってきた。
なら亀山は「5代目相棒」なのか。
答えは違う。
テレビ朝日の公式でも、歴代相棒は亀山薫・神戸尊・甲斐享・冠城亘の4人として整理され、復帰後は「亀山薫時代 その2」という扱いになっている。
つまり、
- 初代:亀山薫
- 2代目:神戸尊
- 3代目:甲斐享
- 4代目:冠城亘
- 初代・亀山薫が復帰
という流れだ。
そして2026年現在も、右京の相棒は亀山薫。
2026年10月21日にスタート予定のSeason25でも、杉下右京×亀山薫コンビの続投が発表されている。
いろいろな男が右京の隣を通って、25年かけて初代へ戻ってきた。
でも、昔に戻ったわけじゃない。
右京も亀山も年齢を重ねたし、その間には神戸、享、冠城との時間があった。
同じ二人なのに、プレシーズンの二人とはもう違う。
そこが現在の右京×亀山の面白さだ。
では、右京にとって4人はそれぞれどんな存在だったのか。単に「初代・2代目」と順番だけで見るより、ここを考えると歴代相棒の違いがもっと面白くなる。
歴代相棒4人は右京にとってどんな存在だった?
誰が一番人気か。
誰が一番優秀か。
そういう比較も楽しい。
だが、歴代4人を並べてみると、もっと面白いことが見えてくる。
4人とも、杉下右京の違う部分を引き出している。
亀山薫|右京に足りない「人間臭さ」を埋めた
亀山は感情で動く。
だから論理で突き進む右京と何度もぶつかる。
だが、右京が事件を見ている横で、亀山は人間を見ていた。
この違いが二人を名コンビにした。
神戸尊|右京の「正義」に真正面からぶつかった
神戸は右京についていくだけの部下ではない。
自分で考え、自分の正義を持ち、必要なら右京にも異を唱えた。
右京の正義は本当に正しいのか。
その危うさを真正面から見せたのが神戸だった。
甲斐享|右京が救えなかった相棒
享は右京自身が選んだ。
だからダークナイトという結末が余計に痛い。
右京は事件を解決した。
だが、隣にいた享が一線を越えることは止められなかった。
刑事としては勝った。でも相棒としては勝ったと言えるのか。
あの最終回が今でもモヤモヤを残す理由は、そこにあると思う。
冠城亘|右京と対等に立った大人の相棒
冠城は、右京から何かを教わるだけの人間ではなかった。
自分のやり方を持ち、自分の人脈を持ち、右京にも簡単には飲み込まれない。
7シーズンかけて築かれたのは、師弟ではなく大人同士の信頼だった。
だから最後に右京が引き留めたことが、妙に響いた。
そして歴代相棒を振り返ると、それぞれの時代に「この相棒だから生まれた」と言いたくなる名作がある。
亀山時代の「バベルの塔」、神戸時代の「ピエロ」や「ボーダーライン」など、事件そのものだけでなく、右京と相棒の関係まで含めて忘れられない回は多い。
歴代相棒を知ってから名作を見返すと、「この事件だから面白い」だけではなく、「この相棒だったから、この右京が見られた」という違いにも気づく。
最後に、4人の在籍時期と卒業理由をもう一度まとめておこう。
相棒の歴代相棒・年数・やめた理由まとめ
杉下右京の歴代相棒は、亀山薫・神戸尊・甲斐享・冠城亘の4人だ。
そして現在は、初代相棒だった亀山が右京の隣へ帰ってきている。
もう一度まとめておこう。
| 相棒 | 俳優 | 登場シーズン | やめた理由 | 死亡 |
|---|---|---|---|---|
| 亀山薫 | 寺脇康文 | PS・S1~7、S21~ | サルウィン移住のため退職→後に復帰 | なし |
| 神戸尊 | 及川光博 | S7最終回~S10 | 警察庁長官官房付へ異動 | なし |
| 甲斐享 | 成宮寛貴 | S11~13 | ダークナイト事件で逮捕・懲戒免職 | なし |
| 冠城亘 | 反町隆史 | S14~20 | 公安調査庁へ移籍 | なし |
こうして4人を並べると、相棒交代は単なるキャスト変更ではなかったことがよく分かる。
亀山といる右京。
神戸といる右京。
享といる右京。
冠城といる右京。
全部同じ杉下右京なのに、全部少し違う。
たぶん、そこが『相棒』というタイトルの面白いところなのだ。
相棒とは、右京の横で「はい」と頷く助手ではない。
ぶつかり、反発し、時には右京自身の正義まで揺さぶる存在だった。
歴代相棒4人は、杉下右京という分かりにくい男を、それぞれ違う角度から見せてくれた鏡なのだと思う。
そして今、その右京の隣には再び亀山薫がいる。
一周回って元に戻ったように見えて、実は何も元には戻っていない。
25年以上の出会いと別れを全部背負ったうえで、二人はもう一度「相棒」をやっている。
だから今の右京×亀山は、昔を知っているほど面白いのだ。




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