【波うららかにめおと日和】第9話ネタバレ感想“子供を産みたい人ができた”って、こんなに泣けるんだ。——膝の上のキスと蛍の約束が教えてくれたこと

波うららかに、めおと日和
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「この人の子供が産みたい」って、言葉にした瞬間、それはもう恋じゃなくて、覚悟なんだと思った。

『波うららかに、めおと日和』第9話では、なつ美と瀧昌が“心の出産”を迎えるような、深くて静かな感情の交差点が描かれました。

甘くて恥ずかしいくらいの“イチャコラ”の裏に、時代と別れの気配が潜んでいて、最後の「蛍の約束」ではもう、涙が止まらなくなりました。

この記事を読むとわかること

  • なつ美の「子供を産みたい」に込められた覚悟
  • 瀧昌の不器用な愛と深見の友情の役割
  • 蛍と“髪”が象徴する夫婦の静かな約束

「この人の子供が産みたい」と思えた時、なつ美は“愛”を超えていた

「この人の子供が産みたいんです」——なつ美のこの一言は、甘い告白じゃない。

それは、人生ごと差し出すような、静かな覚悟の宣言だった。

しかもその言葉の裏には、“産むこと”の痛みや恐怖を、目の前で見て知ったうえでの選択があったからこそ、胸に刺さる。

出産の大変さを知った上で、それでも産みたいと言える強さ

なつ美は姉・あき奈の出産を間近で手伝い、その大変さと向き合っていた。

ただの傍観者ではない。

命を懸ける現場の匂いも、苦しみの声も、手に染みついた。

だからこそ、「大丈夫です」と笑って言えた言葉は、“根拠のない希望”じゃなく、“痛みごと引き受ける愛”だったと思う。

瀧昌の心配、「僕はきっと、なつ美さんを一人で……」という言葉も当然だ。

彼は自分の不在に負い目を感じている。

けれどなつ美はそれを分かってて、先に言う。

「私は一人でも大丈夫です」と。

これ、強がりじゃない。

この人と一緒にいられる未来のためなら、「寂しい」も「不安」も、愛で丸めて飲み込めるって知ってるから。

「不在」を前提とした愛のかたち——それでも一人で大丈夫な理由

瀧昌は海軍の人。いつまた船に呼ばれるか分からない。

愛されていても、一緒にいられるとは限らない時代

だからなつ美の「大丈夫」は、ひとつの“愛の耐久力”を証明している。

「どうしてそこまで」と問われたとき、彼女は泣きながら、でも笑いながら言う。

「瀧昌様の子供が産みたいんです。誰よりも大切な方なので」

これって、“この人に愛されたい”って感情じゃない。

“この人の命を未来に残したい”って祈りだ。

それってもう、恋を超えてると思う。

そしてこの後のやりとりがまた泣ける。

「なつ美さんに似た子のほうが可愛い」

ああ、そういう返しをくれる人だから、なつ美は惚れたんだって分かる。

“どっちに似ても愛せる”って、もう答えじゃん

「出産の時、私きっと叫んでしまうと思います」

「なんでこんな時もいないの!って」

そう言って笑うなつ美は、もうすでに母親だった。

「そのときは、いつでもいくらでも言ってください」と答える瀧昌。

このやりとりがどんなラブシーンよりも熱い。

泣けるのは、これが約束じゃなく、“相手の弱さごと愛するという宣言”だから。

そこに未来の保証なんてない。

だけど、「一緒に生きたい」という選択を、お互いがしてる

だから、こんなに泣けるんだ。

——恋じゃない。これはもう、生き方なんだ。

“膝の上のキス”が教えてくれた、2人が初めて触れた“安心”

愛してる人の膝の上って、あんなに温かくて、ほっとして、泣きたくなるくらい“安心”なんだ。

めおとびより第9話で描かれたなつ美の“膝の上のキス”は、恥ずかしいくらいのイチャイチャなのに、どうしてこんなに泣けるんだろう。

それはきっと、“好き”を超えて、“この人の側にいたい”という気持ちが、ようやくかたちになった瞬間だったから。

酔いに任せた大胆さではなく、心が求めた“距離のゼロ”

風呂上がりの晩酌。

サイダーで割った焼酎にほろ酔いになって、なつ美は「もっと近づきたい」と瀧昌に甘える。

たぶんそのとき、なつ美の頭の中には「今しかない」っていう、“時間の儚さ”があったと思う。

酔ったから、じゃない。

酔ってるふりをして、ほんとはずっと願ってた「一番近い場所」に行きたかっただけ。

だから、あのキスは大胆じゃなくて、純粋だった。

「隣にいるのにまだ遠い」って距離を、たったひとつの行動でゼロにする。

それが膝の上だったんだ。

なつ美はただ甘えたんじゃない。

自分から瀧昌に“触れに行った”ことで、もう待たない自分になろうとしてた。

待たされる愛から、つかみに行く愛へ。

たまに混じる“ため口”が嬉しいのは、心のドアが開いた証拠

瀧昌って、いつも丁寧で、言葉に重さがある。

でも第9話では、なつ美といるときにたまに“ため口”が混じる

この変化、すごくない?

言葉づかいって、心のドアの開き具合を表す鏡だと思う。

「わかりました」「言ってください」じゃなくて、「わかった」「言っていい」って口調が混じるのは、心がほぐれてる証拠

しかもそれが自然に出てくる瞬間って、だいたい心の中で「この人と一緒にいたい」って確信してるときなんだ。

膝の上のなつ美を見つめながら、優しく言葉を返す瀧昌。

その返しのひとつひとつが、“なつ美の甘え”を受け止める覚悟にも見えた。

言葉が足りないって、深見に言われてた瀧昌が、自分の本音を言えるようになってる。

なつ美が、自分の気持ちをはっきり伝えたから。

この関係は、どちらかだけじゃなくて“2人で育ててる”って感じが、すごく良い

ラブシーンって、ただのスキンシップじゃない。

触れたくなるほど信頼してること。

そして触れられるのを、嬉しいと感じること。

——それはつまり、「あなたとなら、安心できる」ってこと。

“膝の上のキス”は、そう言ってたと思う。

蛍=明日への約束。“ふたりの未来”がほしいと思った夜

恋のピークって、実はキスじゃない。

そのあと「一緒に蛍を見に行こう」っていう、明日の予定を立てた瞬間なんじゃないかって思った。

それってつまり、“明日もあなたがそばにいる”って信じてるってことだから。

第9話のなつ美と瀧昌は、まさにそんな夜を過ごしていた。

酔った勢いのキスのあとに、ふたりで蛍を探しに外へ出る。

お姫様抱っこで庭を歩きながら、「明日、ちゃんと見に行こう」って決める

それは、甘さよりも、願いだった。

お姫様抱っこは夢物語じゃなくて、「連れていきたい」の証

お姫様抱っこって、ちょっと照れくさい。

けれどそれがこのドラマでは、“現実の重さを背負ってでも守りたい”という意思表示になってる。

「歩けるよ」って言ってしまえば終わる瞬間を、あえて抱き上げる。

それは、「任せて」って言葉の代わりに、行動で気持ちを見せてるんだと思う。

なつ美も、少しだけ甘えてる。

けれどそれはわがままじゃない。

「今だけは私を全力で好きでいて」っていう、女性からの小さなお願いなんだよね。

庭で見つけた一匹の蛍。

そこにふたりは、未来を重ねた。

そしてその光が消えないうちに、ちゃんと“ふたりで見る”と約束する。

その約束が、どれだけ切ない伏線になるか、誰もが分かってたと思う。

「蛍の時期が終わる前に戻る」——だから涙が止まらない

翌朝、瀧昌に招集がかかる。

なつ美の不安な目、瀧昌の後ろめたいような、それでも前に進もうとする顔。

そんなふたりの間に交わされる言葉が、「すぐ戻るから。蛍の時期が終わる前に、きっと」

このセリフ、もう…だめだ。

“戻る”じゃなくて、“蛍の時期が終わる前に”っていうのが、時間と命のリミットを感じさせて、余計に切ない。

なつ美の返事は「はい」だったけど、その言い方がまたたまらない。

信じたいのに、不安が止まらない。

でも信じなきゃいけない。

その、感情の綱引きを内側で抱えたまま、「はい」って言ったんだと思う。

「髪、切ってないな」っていう瀧昌のセリフも地味にエモい。

なつ美は、切ってなかった。

それはつまり、“待つつもりでいる”っていう目に見える意思表示なんだ。

「行ってらっしゃい」じゃなくて、「蛍の時期が終わる前に」——

それが、ふたりが交わした最も静かで、最も重たい“未来の約束”だった。

そして、その蛍の光は、きっとふたりの心に今も灯ってる。

この一瞬があるから、どんな未来が来ても、ふたりはつながっていられる。

——そう、蛍は恋の終わりじゃなくて、希望という名の「明日」だった。

出航の朝、なつ美が見せた“覚悟の笑顔”と“髪”の意味

愛してるからこそ、笑って見送る。

涙を見せないのは、冷たいからじゃなくて、心が折れないように自分を支えているからなんだ。

第9話の終盤、瀧昌が招集を受けて艦へ向かう朝。

なつ美は、悲しみを押し込めて、ちゃんと“笑顔”で送り出す。

それは決して、強がりなんかじゃない。

むしろ、自分の弱さも未来の不安も、ぜんぶ知ってるうえで、それでも笑うことを選んだ人の顔だった。

切らなかった髪は、待ち続けるという意思表示

「髪、切ってないな」

この言葉は、まるでふたりだけの暗号みたいだった。

戦地へ向かう夫を見送る時代。

髪を切ることは、日常の変化を意味する。

けれど、なつ美は切らなかった。

変わらない日常=戻ってくる場所を守るために。

このセリフを、瀧昌が気づいてくれたこと。

そして、それを口に出したこと。

ふたりはもう、言葉を超えて気持ちがつながってるんだって実感させられた。

髪の毛なんて、ただのパーツ。

でも、「あえて切らない」っていう選択には、“待つこと”の全てが詰まってる

だからこのシーンは、静かで、淡々としてるのに、ずっと心に残る。

不安と期待がないまぜの「はい」——見送る者の美しさ

「すぐ戻る。蛍の時期が終わる前に」

そう言われて、なつ美は「はい」とだけ答える。

でも、この「はい」は、100通りの感情を飲み込んだ“ひと文字”だった。

信じたい。でも、怖い。

行かないでと言いたい。でも、それはわがままだ。

「行ってらっしゃい」と言えないかわりに、精一杯の「はい」だった。

その姿に、戦う者じゃなくて、“待つ者”の強さを見せつけられた。

ドラマではよく「戦う男」がかっこよく描かれる。

でも、私は思う。

“見送る人”の方が、ずっと強くて、美しいんじゃないかって。

だって、行く人は目標がある。

だけど、待つ人には“何もできない時間”がある。

そのなかで気持ちを整えて、前を向いて、日々を過ごすって、どれほどの覚悟だろう。

なつ美は、もうただの「新婚の奥さん」じゃない。

彼の帰りを信じて、家を守る“生きる基盤”そのものになってた。

この「はい」が、彼女の最大の愛情表現だった。

そしてその強さがあるから、きっと瀧昌も、命を守ろうとするんだと思う。

——どこかでつながっている。

それを信じられるから、ふたりは離れていても夫婦でいられる。

言葉が足りない男たちが、“友情”で交わした無言のバトン

この回の裏テーマ、それは「言葉にできない気持ちは、誰かが代弁してくれる」ということだった気がする。

瀧昌がなつ美と正面から向き合えたのも、実は深見の“ひとこと”があったから。

「いつも言葉が足りない」

たったこれだけのセリフなのに、瀧昌の胸にストンと落ちた。

戦友として、近くにいたからこそ分かる“無口な男の不器用さ”を、深見はちゃんと見てた。

本音を言えない男を、背中で押すもうひとりの男

たぶん瀧昌って、自分の気持ちを口にすることに慣れてない。

だからなつ美の覚悟を聞いても、すぐには答えられなかった。

そんな彼を変えたのが、深見のシンプルなダメ出し。

「言葉が足りない」って、けっこうキツい指摘だけど、深見の言い方には責める感じがなかった。

むしろ、「分かってるよ。でも、ちゃんと伝えたほうがいいよ」っていう、男同士のやさしい背中の押し方だった。

そのあと、瀧昌がまっすぐになつ美と向き合う展開につながる。

ここ、地味だけど泣けるポイント。

“仲間”って、こういうタイミングで気持ちを届けてくれる存在なんだ

恋愛ドラマのなかで、こういう友情の描写って案外レア。

けど戦争という非日常の中では、男同士のささやかな支え合いが、心のセーフティネットになる。

深見にとっても、それは他人事じゃなかったはず。

自分も大切な誰かと離れる可能性を知ってるから、瀧昌に「伝えるべきことは今、ちゃんと伝えとけよ」って言った。

そして、言葉にしないけど、それが“命のやりとりがある現場”にいる人間の、唯一の優しさなんだと思う。

瀧昌が変わった裏には、なつ美の覚悟だけじゃなくて、深見という“もう一人の支え”の存在がちゃんといた。

そういう目で見ると、あの艦の揺れるラストも、ただの緊張感だけじゃない。

「帰ってこいよ」って、男たちの間にだけ流れる言葉のないエールが、そこにあった気がする。

めおとびより第9話感想まとめ:恋じゃない。これは“生きる選択”の物語

「好きです」じゃなくて、「この人の子供が産みたい」

「一緒にいたい」じゃなくて、「いない時間を引き受ける覚悟がある」

この第9話は、“恋”という言葉じゃ収まりきらない感情が、たくさん詰まっていた。

キスもあったし、お姫様抱っこもあった。

でも、印象に残ったのは「はい」と笑って見送るなつ美の横顔だった。

その「はい」には、どんなプロポーズより重い意味があった。

瀧昌は、不器用な人だ。

でも、不器用だからこそ、言葉じゃなくて態度で見せる愛が、真っすぐ刺さる

なつ美のような“見送る強さ”に気づけたのも、深見の“友のまなざし”があったからだ。

“家族になる”って、何だろう。

一緒に暮らすこと?名字が同じになること?

たぶんそれだけじゃない。

「この人となら、命を預けてもいい」って思える相手を選ぶこと

だから、あのふたりはもう、恋人じゃない。

戦友であり、心友であり、運命共同体

たった一晩の、ひとつの会話と、ひとつのキス。

でもそこには、人生ごと愛し合う覚悟が滲んでいた。

——これは恋じゃない。

これは“生きる選択”の物語だった。

この記事のまとめ

  • なつ美が「この人の子供が産みたい」と決意
  • 戦地に向かう瀧昌を“覚悟の笑顔”で見送る
  • お姫様抱っこと蛍の約束が未来の象徴に
  • 酔いの中で初めて触れた“安心”の距離感
  • 深見のひと言が瀧昌の背中を押す展開に
  • 「髪を切らない」=待ち続ける意思表示
  • 「はい」に込められた100通りの感情
  • 戦地と家庭をつなぐ“言葉にできない愛”
  • 恋ではなく“生きる選択”としての夫婦愛

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