相棒 相棒13 第18話『苦い水』ネタバレ感想 雛子が飲み干した“初恋の毒”と、権力という甘美な苦味
「チョコレートの語源は“苦い水”――」。その一言に、このエピソードの全てが凝縮されている。『相棒season13 第18話「苦い水」』は、片山雛子という政治家の“始まり”を描く物語だ。彼女がなぜ権力という名の毒を愛するようになったのか。その裏には、一つのチョコレートと、一人の男への初恋があった。真野勝成脚本によるこの回は、雛子と饗庭丈弘――二人の“過去”と“現在”が静かに交錯する。優しさと裏切り、理性と情熱。その狭間に沈む“苦い水”を、右京はどんな表情で見つめたのか。この記事では、三つの視点――〈愛〉〈罪〉〈政治〉――から『苦い水』の構造と余韻を解きほぐしていく。
