【映画フロントライン ロケ地ガイド】実話に基づく“最前線”の現場はここだった|ダイヤモンド・プリンセスから全国の撮影地まで完全網羅!

フロントライン
記事内に広告が含まれています。

2025年6月公開の映画『フロントライン』は、新型コロナウイルスの初期対応を描いた壮絶な実話をもとに、小栗旬をはじめとする豪華キャストで映像化された話題作です。

舞台となったのは、あのダイヤモンド・プリンセス号──。未知のウイルスに立ち向かった“最前線=フロントライン”の緊迫感を支えた、実在するロケ地が今、多くの人々の関心を集めています。

本記事では、公式発表・目撃情報・フィルムコミッションなどをもとに判明した『フロントライン』の撮影場所を全て紹介します。あなたの記憶と交差する“現場”を、ぜひその目で確かめてください。

この記事を読むとわかること

  • 映画『フロントライン』のロケ地詳細と実在性
  • 各地の撮影場所に込められた物語の意味
  • ロケ地から読み解く“心の風景”という独自視点
  1. 『フロントライン』ロケ地の中心はダイヤモンド・プリンセス号だった
    1. 映画の核心を担う“舞台”として実物を使用
    2. 船内ツアーや寄港時に見学も可能?
  2. 横浜港 大さん橋:感染発覚の“起点”としてのリアルな再現
    1. 2020年2月、実際に停泊した現場で撮影
    2. アクセス方法と立ち入り可能なビュースポット
  3. 三の丸庁舎(茨城県水戸市):対策本部シーンの撮影場所
    1. 歴史的建築が緊迫のドラマを演出
    2. 過去にも数々のドラマや映画のロケ地に使用
  4. 群馬県:詳細不明ながらフィルムコミッション協力で注目
    1. 厚労省シーンや船内セットが撮影された可能性
    2. 今後の情報解禁に要注目
  5. オリオン通り(栃木県宇都宮市):小栗旬目撃情報から特定
    1. SNSでのロケ現場情報が決め手に
    2. アクセスも良好な商店街エリア
  6. 那須市:那須森のビール園が使用されたと予測
    1. 主演俳優の差し入れから“現場”が特定
    2. ビール園のロケーションが物語の転換点に?
  7. 千葉県の撮影地:リアリティある市民生活の背景に
    1. 園生ケ丘公園(千葉市稲毛区)での屋外シーン
    2. 白井市役所での行政対応シーンを再現
  8. スクリーンに映らない“風景”を、ロケ地が語っていた
    1. 「誰かの心が、ここで揺れた」そう感じる瞬間がある
    2. 「ここで何が撮られたか」より、「ここで何が起きたか」を想像してみる
  9. 映画『フロントライン』ロケ地めぐりまとめ|“あの瞬間”の空気を辿る
    1. 実話ベースだからこそ光るロケ地の重み
    2. 聖地巡礼はマナーを守って、安全に

『フロントライン』ロケ地の中心はダイヤモンド・プリンセス号だった

2020年2月、横浜港に停泊した1隻の豪華客船が、世界の目を日本に向けさせた。

それが「ダイヤモンド・プリンセス号」──映画『フロントライン』の中心舞台であり、“感染クラスター”という言葉が初めて我々の辞書に刻まれた象徴的な場所だ。

あの時、乗客乗員3700人以上を乗せた船が港に停まったまま、ニュースの画面越しに国民が息を呑んで見守った光景は、決して他人事ではなかった。

映画の核心を担う“舞台”として実物を使用

映画『フロントライン』は、この実際のダイヤモンド・プリンセス号をロケ地として使用している。

これはただの“再現”ではない。あの日、あの場所で、起きていた現実をまるごと記録として残すという意思の表れだ。

クルーズ船という特異な閉鎖空間。感染の恐怖、情報の錯綜、家族と隔てられる乗客たち──その密室で、いったい何があったのか。

スクリーンに映る船体の曲線や艦橋の奥行きは、ただの“背景”ではない。私たちが直面した混乱と葛藤の象徴だ。

この作品の監督・関根光才がなぜ、セットやCGに頼らず本物を選んだのか。その答えは明白だ。

「ここにしかなかった現実」を、観客に届けるため。

そしてその現実の空気を吸い込むだけで、あのとき船内にいた人々の命の重みが伝わってくる。

船内ツアーや寄港時に見学も可能?

ダイヤモンド・プリンセス号は現在も、横浜港発着で実際に運航している

ただ、映画を観て「船内を見てみたい」「あの場所に立ってみたい」と思っても、一般人が自由に内部に立ち入ることは基本的に不可能だ。

それでも、希望がないわけではない。出航前の見送りイベントや、横浜港大さん橋からの見学で、その巨大な船体を間近に感じることはできる。

「見上げると、まるで巨大な壁だった」──実際に港で見た人の声だ。

全長290メートル、乗客定員2,700人以上のこの船が、人間の無力と希望を同時に映し出した場所だったと思うと、胸が詰まる。

実際の航行スケジュールは、プリンセス・クルーズ公式サイトで確認可能。10日間の沖縄・台湾コースであれば、1人あたりおよそ12万円台からと意外と現実的な価格帯でもある。

映画を観てから、この船に乗って旅に出る──そんな「二度目の追体験」も、きっと忘れがたいものになるだろう。

『フロントライン』が教えてくれるのは、ただの医療ドラマではない。

“あの日、何が起きたのか”を自分の身体で感じるための、もう一つの方法が、ここにはある。

横浜港 大さん橋:感染発覚の“起点”としてのリアルな再現

2020年2月3日、冬の空気がまだ冷たい横浜の海に、静かにその船は入港した。

ダイヤモンド・プリンセス号──。

『フロントライン』の中でも、この横浜港・大さん橋国際客船ターミナルは、物語のはじまりを告げる最重要の舞台として登場する。

2020年2月、実際に停泊した現場で撮影

感染発覚の“現場”そのものであるこの港は、ただのロケーションではない

実際にクルーズ船が停泊していた場所であり、混乱、恐怖、葛藤の“交差点”だった。

『フロントライン』では、この横浜港の実景をベースに、多くの緊迫したカットが撮影された。

船体が横付けされるターミナル、DMATの出動シーン、報道陣の集結、そして防護服に身を包んだ医療スタッフのシルエット。

それらは演出ではない。あのとき、そこに確かにあった“空気”の再構築だ。

「フィクションの枠を越えてしまった映画」──試写を観た記者がそう語っていた。

それは、この港がまだ終わっていない記憶の中にあるからだ。

アクセス方法と立ち入り可能なビュースポット

このロケ地に、私たちも立つことはできる。

大さん橋国際客船ターミナルは、現在も一般に開放されており、屋上デッキからの絶景は圧巻だ。

みなとみらいの高層ビル群を背景に、遠くにはベイブリッジ、そして眼下には海──

もし、そこに巨大なクルーズ船が停泊していたら、想像してほしい。

あのとき、誰が、どこに、どんな思いで立っていたのか。

アクセスも良好で、みなとみらい線「日本大通り駅」から徒歩7分JR関内駅から徒歩15分と、都心からの観光にも便利。

聖地巡礼の第一歩として、これほどふさわしい場所はない。

夜になると、ライトアップされたデッキの木材がほんのり光をまとい、まるで別の時間軸へと誘われるような感覚に包まれる。

『フロントライン』は、記憶を再現するだけの作品ではない。

「見たことがある景色なのに、なぜこんなに胸が苦しいのか」

そんな問いを、観る者の心に残す。

その答えは、この港に立てばきっとわかる。

三の丸庁舎(茨城県水戸市):対策本部シーンの撮影場所

映画『フロントライン』の中でも、静かで重厚な緊張が漂う“指令室”のようなシーンがある。

幹部たちの顔に浮かぶのは、不安と焦燥。そして決断。

その舞台となったのが、茨城県水戸市にある「三の丸庁舎」だ。

歴史的建築が緊迫のドラマを演出

三の丸庁舎は、昭和5年(1930年)に建てられた近世ゴシック様式の建築である。

赤レンガに覆われた重厚な外観、アーチ型の玄関、そして分厚い木の扉──。

この建物が放つ静かな威圧感は、「災害対策本部」の空気感にぴたりとはまっている。

映画では、政府関係者やDMATの指揮官が集まり、あの船にどう立ち向かうのかをめぐって、切迫した議論が繰り広げられる。

そのセリフ一つひとつが、まるで私たちの心にも問いかけてくるようだった。

「誰を守るのか?」「どこまで踏み込むのか?」

それは、人命と責任の重さを背負った者たちだけに許された葛藤だった。

過去にも数々のドラマや映画のロケ地に使用

三の丸庁舎は、これまでもドラマや映画で多数使用されてきた名ロケ地だ。

  • 警察署や裁判所の外観として
  • 戦前を舞台にした時代背景の建物として

その重みのある外観と内部の荘厳な造りが、作品にリアリティを加える。

今回『フロントライン』で使用されたのは、水戸市三の丸1丁目にある旧県庁本庁舎で、映画の公式SNSや茨城の地域情報誌「いーじーぷれす」などでもロケ情報が公開された。

内部の撮影が行われたかどうかは明らかではないが、外観だけでも“何かが始まりそうな気配”を感じさせる場所であることは間違いない。

聖地巡礼として訪れるなら、JR水戸駅から徒歩12分ほど。

周囲は歴史的な水戸城跡エリアであり、散策がてらその時代を追体験するにはもってこいのロケーションだ。

そして、三の丸庁舎の前に立ったとき、私はふと考えた。

“もし自分があの対策本部にいたら、何を決断しただろう?”

この場所に立つことで、ただ観客だった自分が、当事者に変わる。

それが、映画『フロントライン』が本当に描きたかった「現実」なのかもしれない。

群馬県:詳細不明ながらフィルムコミッション協力で注目

映画『フロントライン』のロケ地情報の中でも、ひときわ謎めいているのが群馬県での撮影だ。

具体的な場所は公表されていない。だが、群馬フィルムコミッションの公式Xアカウントが「撮影協力」を発表している。

これはつまり、「何か」が、群馬で起きていたということ。

観客がまだ気づいていないその舞台裏に、映画が描く“最前線”のもう一つの断面が潜んでいる。

厚労省シーンや船内セットが撮影された可能性

この群馬での撮影が何を意味しているのか。

おそらく、厚生労働省の内観やDMAT本部、船内のセット撮影が行われた可能性が高い。

というのも、『フロントライン』ではセット撮影とロケ撮影を巧妙に使い分けているとされているからだ。

現地に立ち入れない制限区域や、再現が難しい施設内部を再現するには、建物の内装や機能性が求められる施設が必要になる。

群馬県内には、病院跡地、大学施設、行政関連施設など、映像制作向けに開放されているロケ地が複数存在する。

もしそのどこかで、DMATの作戦会議室や防疫チームの待機所などが撮られていたとしたら──

その「見えない現場」が映画に与えたリアリティの強さにも、頷ける。

また、群馬の自然光や空気感が活きるような描写があれば、それはセットではなく、実際の屋外ロケが組まれた証拠かもしれない。

今後の情報解禁に要注目

映画公開直後は、まだその全貌が明らかになっていない。

しかし、地元紙や映画関係者のインタビュー、制作スタッフの発信などから、次第に詳細が明らかになっていくはずだ。

『フロントライン』という作品の性質上、「この場面がどこで撮られたのか?」という疑問は、作品を深く理解する“鍵”にもなってくる

映画の一場面を見返したとき、「あ、この部屋、群馬じゃないか?」と気づく瞬間がくるかもしれない。

それは、ロケ地を追いかけることの醍醐味であり、映画という“記録と再現のアート”への敬意でもある。

私たちは、映画を観るときいつも“表面”だけを見がちだ。

だが『フロントライン』は、その裏にある空間の選定や演出の積み重ねまで、ちゃんと感じさせてくる。

群馬という「見えないロケ地」は、まさに“陰のフロントライン”だったのかもしれない。

オリオン通り(栃木県宇都宮市):小栗旬目撃情報から特定

人は思いがけない場所で、大きな物語とすれ違う。

栃木県宇都宮市の中心街「オリオン通り」。ここは、小栗旬の目撃情報から『フロントライン』のロケ地として特定された。

普段は買い物客や学生たちでにぎわうこのアーケード商店街が、あの日だけは違った。

SNSでのロケ現場情報が決め手に

「小栗旬がオリオン通りにいたらしい」

その言葉がX(旧Twitter)に流れたのは、2025年5月のことだった。

情報を発信したのは地元住民。添えられた写真には、撮影機材とスタッフ、そして防護服のような衣装を着た俳優の姿が写っていた。

そこにいたのが小栗旬である確率は、非常に高い。

2025年の彼の出演作は『フロントライン』ただひとつ。

つまり、このシーンは“都市の日常”の中に潜む感染の恐怖を描いた一場面である可能性が高い。

ショッピングセンターの入り口、商店街の一角、一般人のざわめき──

それは、2020年に私たちが経験したあの“静かな混乱”を、そのまま呼び戻す。

映画は、戦場だけでなく、日常の隙間にも戦っていた人がいたことを描いている。

アクセスも良好な商店街エリア

このオリオン通りは、宇都宮市の中心部に位置し、アクセスの良さとロケーションの多様性から、過去にも多くのドラマやCMに使われてきた。

  • 東武宇都宮駅から徒歩2分
  • JR宇都宮駅からバス・タクシーで5分、徒歩でも15分程度

アーケード付きの通りには、老舗喫茶店や映画館跡、雑貨屋などが立ち並び、どこか懐かしさを感じさせる

劇中で使用された具体的な店舗名などは公表されていないが、映画を観たあとに歩いてみると、「あれ、ここ…観た気がする」と、ふと感じる瞬間があるはずだ。

それは、物語がロケ地を記憶の中に焼き付ける力だ。

『フロントライン』が描いたのは、特別な人間だけの物語じゃない。

誰もが“あの日、あの場にいたかもしれない”という現実である。

だからこそ、オリオン通りのような「ありふれた日常」がロケ地になる意味は大きい。

そこに立ったとき、私たちは思い出す。

見えない恐怖と闘っていたのは、ヒーローではなく、私たち自身だったのだと。

那須市:那須森のビール園が使用されたと予測

映画の“裏側”には、時に物語以上のドラマが眠っている。

栃木県那須市──自然豊かな観光地でありながら、ひとつの施設が『フロントライン』の撮影地として注目を集めている。

その名も那須森のビール園

正式な発表はない。それでも、多くの証拠がここを“現場”だと指し示している。

主演俳優の差し入れから“現場”が特定

きっかけは、1枚のInstagram投稿だった。

那須森のビール園に撮影現場用のカフェカーが差し入れられたという情報が写真付きで拡散された。

その投稿には「⚪︎栗さんよりカフェカーの差し入れをいただいています!ありがとうございます!」という言葉が添えられていた。

名前こそ伏せられていたが、主演の小栗旬を示唆する内容は明らかだった。

そして、その時期──2025年春、彼が出演していたのは『フロントライン』ただ一作。

つまり、那須森のビール園が『フロントライン』のロケ地である確率は極めて高い

ビール園のロケーションが物語の転換点に?

那須森のビール園は、サッポロビール那須工場に隣接した施設で、豊かな森に囲まれた開放的な空間が魅力だ。

木造のホール、ガラス張りのロビー、そして広がる緑の景観。

ここでの撮影がどの場面に使われたのかは未確定ながら、船から解放された登場人物たちの一息つくシーンや、郊外の避難施設の描写などに用いられた可能性が高い。

『フロントライン』のストーリーは、緊迫と安堵の波を行き来する構成になっている。

その中で、自然の中に身を置いた瞬間の「人間らしさ」や「感情のゆらぎ」を描くには、まさにうってつけのロケーションだ。

また、那須はかつて療養地としても知られ、“癒し”と“戦いの余白”というテーマとも深く結びついている。

ファンが訪れるなら、那須ICから車で約10分。敷地内にはビールの試飲コーナーやレストランもあり、映画と関係なく訪れても楽しめる。

だが、ここが一度、命を懸けた人々の物語の舞台になったと知ったとき、その景色は少し違って見えるはずだ。

「戦っていた人にも、こういう風景が見えていたのだろうか」

その想像力こそが、映画の余韻を何倍にも広げてくれる。

そして、いつか正式なロケ地リストにこの場所の名が加えられた時、私たちはもう一度、こう思うのだ。

映画はスクリーンの中で終わらない

“この地で、人が想像し、演じ、そして感じたもの”は、確かにここに生きている。

千葉県の撮影地:リアリティある市民生活の背景に

『フロントライン』は、特別な人間たちの話ではない。

医師も、役人も、家族を抱えながら、普通の暮らしの中で非日常に巻き込まれていった

だからこそ、千葉県内で撮影された市街地や行政施設のシーンには、“私たちの日常”が色濃く映し出されている

園生ケ丘公園(千葉市稲毛区)での屋外シーン

秋になると黄金色に染まるイチョウの木々──。

園生ケ丘公園(そのうがおかこうえん)は、映画の中で市民の避難や移動、または感染判明直後の屋外描写に登場した可能性が高い。

公園自体は広すぎず、周囲を住宅街に囲まれた“ごく普通の生活圏”にある。

だが、その“普通さ”が、映画では恐怖が日常に侵食していく感覚を生々しく描くための舞台となった。

観光地ではない、生活のすぐそばにあるロケ地という事実が、

『フロントライン』が「これはあなたの物語だ」と語りかけてくる理由のひとつだ。

アクセスは、千葉都市モノレール2号線「スポーツセンター駅」から徒歩4分

聖地巡礼として訪れるには穏やかすぎる場所かもしれない。

だが、その“穏やかさ”が、あの時どれほど脆く崩れ去ったのかを想像すると、胸が締めつけられる。

白井市役所での行政対応シーンを再現

もうひとつの注目すべきロケ地が、白井市役所(千葉県白井市)だ。

千葉県フィルムコミッションが公式に発表しており、行政機能のリアルな再現に協力したことがわかる。

映画内では、厚生労働省の地方拠点、地方自治体の対策本部、あるいは感染者の一次搬送先の調整シーンとして使われた可能性がある。

白井市役所は、北総線「白井駅」から徒歩15分、バスでは「白井市役所入口」停留所で下車

建物自体は近代的でありながら、「日本の市役所らしさ」を忠実に体現している

この空間で交わされたセリフのひとつひとつが、映画の緊迫感を支えていた。

なぜなら、“誰が何を決め、誰が現場に向かうのか”というやり取りは、

人の命と直結していたからだ。

千葉県内のこれらのロケ地は、映画の物語を支える“土台”として配置されていた。

それは目立たない。華やかでもない。

だが、その“何気なさ”こそが、『フロントライン』が本当に伝えたかったことなのではないか。

感染症は特別な場所で起きたのではない。

どこにでもある道、公園、役所──。

そのすべてが、あのとき「最前線」だったのだ。

スクリーンに映らない“風景”を、ロケ地が語っていた

映画を観るとき、目に映るのは登場人物の表情やセリフばかり。

でも『フロントライン』という作品は、“どこでそれが語られたか”にこそ、物語のもう一つの本音が潜んでいた気がする。

たとえば、会議室の緊迫や防護服の無言の重み──

それを演じる役者の芝居以上に、ロケ地そのものが“感情の器”になっていた。

「誰かの心が、ここで揺れた」そう感じる瞬間がある

三の丸庁舎の古びた壁の前、誰かが怒鳴っていた。

園生ケ丘公園のベンチ、誰かが黙って空を見ていた。

そんなシーンは、本編にはなかったかもしれない。

でも、その場所に立ったとき、ふと胸がざわついたら、それはきっと“誰かの心の風景”がそこに残っていた証だ。

ロケ地巡礼って、そういう映らなかった感情と対話する旅だと思う。

「ここで何が撮られたか」より、「ここで何が起きたか」を想像してみる

ロケ地の情報は、SNSでもブログでも山ほど見つかる。

でも、それをただ写真で消費するのは、少しもったいない。

むしろ大事なのは、「この場所で、何を話し、何を決め、何を諦めたのか」を想像することだ。

誰かが命を守るために戦っていた。誰かが誰かを想いながら涙をこらえていた。

それがわかると、その場所の景色がほんの少し違って見えてくる。

そして気づくはず。

この映画の“フロントライン”って、特別な誰かのことじゃない

私たちの日常が、あのとき確かに最前線だったんだって。

映画『フロントライン』ロケ地めぐりまとめ|“あの瞬間”の空気を辿る

実話ベースだからこそ光るロケ地の重み

『フロントライン』はただのフィクションじゃない。

2020年にこの国で確かに起きていたこと、その記憶に蓋をせず、正面から向き合った“記録の映画”だ。

その舞台になったロケ地たちは、観光スポットでも観光資源でもない。

誰かが震え、誰かが踏み出し、誰かが倒れそうになりながら耐えていた現場

スクリーンに映ったその場所には、「ただの背景」以上の空気が込められていた。

それは、“あの瞬間、ここで確かに何かがあった”という静かな証明。

聖地巡礼はマナーを守って、安全に

もしこの記事を読んで、ロケ地を訪れたいと思ったなら、ぜひ足を運んでほしい。

だけどそのときは、どうかひとつだけ覚えておいてほしい。

その場所には今も、普通の暮らしがある

園生ケ丘公園では子どもが遊び、白井市役所では日常の行政が動き、三の丸庁舎の前では通勤中の人が足早に歩いている。

だからこそ、“観光地”じゃなく“記憶の場所”として訪れる姿勢が大切だと思う。

静かに立ってみる。目を閉じてみる。空を見上げてみる。

そうすれば、映画が描いた“最前線”がほんの少し、自分の中に入り込んでくるはずだ。

『フロントライン』が届けたのは、大げさなヒーロー譚じゃない。

誰かの“決断”と“祈り”が交差した場所の記憶だった。

その余韻を、どうぞ大切に辿ってほしい。

この記事のまとめ

  • 映画『フロントライン』の実在ロケ地を詳細に解説
  • ダイヤモンド・プリンセス号や横浜港など臨場感のある舞台が登場
  • 茨城・群馬・那須・千葉の各地で多彩なシーンが撮影
  • SNSや地域発信情報から未公開ロケ地も独自考察
  • 場所ごとに登場人物たちの“心の風景”を読み解く視点
  • ロケ地は“記憶の再生装置”としての意味を持つ
  • 聖地巡礼時のマナーと、日常との距離感にも言及
  • 実話ベースの作品だからこそ、ロケ地が語る重みがある

読んでいただきありがとうございます!
ブログランキングに参加中です。
よければ下のバナーをポチッと応援お願いします♪

PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ にほんブログ村 アニメブログ おすすめアニメへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました