「私の夫と結婚して」の美しいシーン、その背景にはリアルなロケ地がありました。この記事では、ドラマ内で登場したロケ地を正確にご紹介します。
ロケ地に興味がある方に向けて、具体的な場所やアクセス情報をしっかり記載しましたので、聖地巡礼にも役立つはずです。
感情に寄り添うアユミの視点もほどよく交えながら、ロケ地情報を丁寧にまとめています。
- 「私の夫と結婚して」の主要ロケ地の詳細情報
- ロケ地のシーンと施設の特徴やアクセス方法
- 聖地巡礼をより深く味わう視点やマナー
主要ロケ地①:角川武蔵野ミュージアム「本棚劇場」
「私の夫と結婚して」の第一話、そして劇中随所に登場する圧巻の空間——それが、角川武蔵野ミュージアムの「本棚劇場」です。
天井までそびえる書棚に囲まれた幻想的なその場所は、登場人物の心情を映し出すような静けさと荘厳さを併せ持ち、視聴者の記憶にも強く刻まれたはずです。
今回は、「あの空間はどこ?」という声にお応えし、ロケ地の正確な情報と訪問のポイントをご紹介していきます。
シーン詳細:本棚劇場が持つ象徴性
ドラマの序盤で印象的に映し出された本棚劇場は、まるで記憶の書架のように人物たちの過去や想いが積み重なる空間として描かれています。
特に第1話では、病を抱えた美沙が日常と非日常の狭間に立たされる瞬間に、この劇場的空間が使用されており、視覚的な“止まった時間”を象徴しています。
また、ドラマの中盤にも何度かこの空間が使用されており、回想や心の内面を映し出す舞台として機能しています。
天井高約8メートル、約30,000冊の本に囲まれた没入空間は、フィクションの世界をリアルに感じさせる要素として、ロケ地の力を強く感じさせる場所のひとつです。
ドラマを観た後に訪れると、そのスケール感と静寂に心を奪われることでしょう。
アクセス・基本情報:所沢が誇る文化複合施設
角川武蔵野ミュージアムは、埼玉県所沢市東所沢和田3丁目31-3に位置しており、ところざわサクラタウンの中核施設として2020年にオープンしました。
「本棚劇場」があるのはミュージアムの4階にある「エディットタウン」という展示エリアの一角。実際の見学には入館チケット(大人:1,600円~)が必要ですが、その価値は十分にあります。
JR武蔵野線の「東所沢駅」から徒歩約10分。周辺にはカフェやショップ、神社を模したデジタルアート空間などもあり、1日ゆっくりと滞在できます。
建築はあの隈研吾氏が手がけており、外観からすでに芸術的な造形美。グラニット(花崗岩)を重ねたような外壁が、ドラマの世界観ともマッチしています。
また、撮影時と同じアングルで写真を撮れるように設計されたスポットが複数あり、聖地巡礼にもぴったりの構成となっています。
ちなみに館内は一部を除いて撮影禁止エリアもあるため注意が必要です。訪問前には必ず公式サイトで最新情報をチェックすることをおすすめします。
角川武蔵野ミュージアム公式サイト:https://kadcul.com
(チケット料金・展示情報・休館日など最新の運営情報あり)
所沢という立地も都心からアクセスしやすく、ドラマを通じてこの場所を知った方も、「実際に行ってみたい」と思わせる魅力があります。
感動の舞台裏を体感できる「本棚劇場」、ドラマファンなら一度は訪れておきたい名ロケ地です。
主要ロケ地②:モザイクモール港北 観覧車
「私の夫と結婚して」の中でも、特に視聴者の記憶に残る印象的なシーンのひとつが、美沙と麗奈が観覧車に乗って過去を回想する場面です。
この観覧車が登場するのは第1話と第7話。物語の中で何度も“過去”と“現在”が交差する演出がされていますが、その象徴的な場面として観覧車が用いられています。
実際にロケ地として使用されたのは、神奈川県横浜市の「モザイクモール港北」屋上にある観覧車です。
シーン詳細:心が揺れる“視点”の象徴
観覧車の中でふたりきりになるというシチュエーションは、ドラマや映画では定番ながら、心の距離が浮き彫りになる絶好の装置です。
第1話では、まだ病のことを打ち明けられていない美沙が、どこか切なげに麗奈を見つめる視線が印象的でした。
そして第7話では、かつてのふたりの記憶が丁寧に描かれ、「一緒に過ごした日々」が回想の中で回る観覧車と重なっていきます。
物語を視覚的に伝える力を持ったこのロケーションは、“過去と向き合う”象徴的な場所として機能しています。
観覧車という乗り物がもつ「上昇と下降」の動きもまた、人生の浮き沈みをなぞるような深みを与えています。
アクセス・基本情報:横浜の穴場スポット
観覧車が設置されているモザイクモール港北は、神奈川県横浜市都筑区中川中央1-31-1にあります。
最寄り駅は横浜市営地下鉄「センター北駅」で、駅から徒歩1分という好立地。
モールの屋上にそびえるこの観覧車は、高さ約50メートル。晴れた日には富士山や横浜ランドマークタワーまで見渡せるほどの絶景ポイントです。
1ゴンドラは4人乗りで、回転時間は約12分。料金は1人500円、または1ゴンドラ貸切で1,500円(2025年7月現在)となっています。
ショッピングモールという立地もあり、家族連れやカップルでの利用が多い場所ですが、平日や午前中であれば比較的空いていてゆったりと乗ることができます。
また、ドラマと同じゴンドラに乗りたい場合は、乗車時にスタッフにお願いすると希望に近い位置を案内してくれることもあるようです。
施設全体がファミリー向けにつくられており、周辺にはレストランやカフェも充実しているため、聖地巡礼のついでに1日楽しめるスポットとしておすすめです。
モザイクモール港北 観覧車 詳細ページ:https://www.mosaicmall.jp
(営業時間、料金、イベント情報など最新情報は公式で確認を)
「あのふたりが観た景色を、自分も見てみたい」と感じた方は多いはず。
観覧車という空間は、たった数分でも心の距離を縮めたり、過去を思い出すには十分な“高さ”を与えてくれます。
「私の夫と結婚して」のドラマの世界を、現実の風景として体感できる貴重なロケ地のひとつです。
主要ロケ地③:ロイヤルパインズホテル浦和(チャペル)
「私の夫と結婚して」において、物語の大きな転換点となる結婚式のシーン。
その舞台となったのが、ロイヤルパインズホテル浦和に併設されたチャペルです。
第1話と第7話という物語の「入口」と「回想」の両方で使用され、ストーリー全体に象徴的な印象を与えました。
シーン詳細:幸せの始まりと、静かな痛み
物語の冒頭、美沙と賢一の結婚式のシーンは、白を基調とした光溢れるチャペルで執り行われます。
視覚的に描かれた「幸せの絶頂」の裏に、実は人生最後のプロローグであるという構図が仕込まれており、このチャペルの純白さが、むしろその後の悲しみを際立たせています。
第7話では同じ場所が回想で再び登場し、過去と現在の交錯が視覚的にも観る者の胸に迫ります。
チャペルという“人生の節目”の場所だからこそ、登場人物の心の揺れがより鮮やかに際立つのです。
アクセス・基本情報:浦和の中心にある都市型ホテル
ロケ地として使用されたのは、ロイヤルパインズホテル浦和(埼玉県さいたま市浦和区仲町2-5-1)の館内にある「セントパルク教会チャペル」です。
浦和駅から徒歩7分ほどの距離にあり、埼玉県内でも屈指の格式を誇る都市型ホテルとして知られています。
チャペルは独立型で、天井高があり、全面ガラス張りの祭壇奥からは、自然光がふんだんに差し込む構造になっています。
挙式スタイルはキリスト教式・人前式両対応で、最大着席人数は約80名。天井から吊るされたシャンデリアの煌めきと、真っ白なバージンロードが印象的な空間です。
ロケ地としてのポイントは、外光と室内光のバランスが極めて美しいこと。撮影照明に頼らずとも、ドラマの繊細なトーンを保てる稀有なロケーションと言えるでしょう。
なお、施設見学は通常のブライダルフェアなどに参加する必要があります。一般見学は制限されているため、訪問時は事前の確認が必須です。
ロイヤルパインズホテル浦和 公式サイト:https://www.royalpines.co.jp/urawa/
(チャペルの写真やブライダルフェア情報も掲載)
浦和というアクセスの良さに加え、ホテル自体のホスピタリティも高く、撮影にも配慮が行き届いた施設として知られています。
「私の夫と結婚して」におけるこのチャペルは、ただの結婚式の場所ではなく、ふたりの関係の“始まりと終わり”を同時に内包する象徴的なロケ地です。
この場に立った瞬間、ドラマのあの空気感がふっと胸を通り抜けるような感覚が、きっと訪れる人にも残るでしょう。
主要ロケ地④:SUD Restaurant TERAKOYA(プロポーズのレストラン)
「私の夫と結婚して」第1話に登場するプロポーズのシーン。
その舞台となったのが、東京・竹芝エリアにあるモダンフレンチレストラン「SUD Restaurant TERAKOYA」です。
ふたりの人生を分かつ大きな選択が交わされたこの場所には、静けさと洗練が共存する“現実感のある特別さ”が漂っていました。
シーン詳細:静かに交わされた“未来”の約束
美沙が賢一からのプロポーズを受け入れるシーンは、花火や演出に頼らず、落ち着いた空間でしっとりと展開されます。
それが逆に、彼女が抱える病の現実や、未来に向けての覚悟を浮かび上がらせていました。
SUDの夜景とキャンドルライトが、ふたりの会話を邪魔せず、そっと支える舞台装置になっているのが印象的です。
演出過多にならないロマンティックさこそが、このドラマらしい選択だったのかもしれません。
アクセス・基本情報:竹芝の海を臨むラグジュアリー空間
ロケ地となった「SUD Restaurant TERAKOYA(スッド レストラン テラコヤ)」は、東京都港区海岸1-10-30 タワー棟2Fに位置します。
アクセスは、JR「浜松町駅」またはゆりかもめ「竹芝駅」から徒歩5分圏内。海沿いの静かなロケーションと都心の利便性を兼ね備えた、隠れ家的な名店です。
このレストランは、かつて小金井市で有名だった老舗フレンチ「TERAKOYA」が、都心へ展開した支店であり、格式ある料理とサービスで定評があります。
料理はモダンフレンチをベースに、季節の素材を活かしたコース中心。価格帯はディナーで1人12,000円前後からとなっており、プロポーズや記念日に選ばれることも多いレストランです。
ドラマと同じように、窓側の席は事前予約が必須です。夜景が望める席に座ることで、劇中の空気感をより深く味わえるでしょう。
SUD Restaurant TERAKOYA 公式サイト:https://www.positive.co.jp/restaurant/sud/
(メニュー・予約情報・ドレスコードなど詳細掲載)
建物は竹芝のウォーターフロント開発エリア「WATERS takeshiba」内にあり、東京湾の水辺を望む開放的な眺めも魅力のひとつ。
昼間と夜とではまったく違った表情を見せるロケーションのため、ドラマファンであれば、訪れる時間帯も意識して巡るとより楽しめます。
「ふたりの未来」を静かに交わした場所として、SUDはただのレストランではなく、人生の節目にふさわしい“語らない名演出”の一部になっています。
聖地巡礼を計画するなら、ここでのひとときは心に残る体験になるはずです。
主要ロケ地⑤:THE Tender HOUSE(ダイニング)
「私の夫と結婚して」の第2話・第3話・第7話にわたり、何度も登場した高級感あるダイニングスペース。
そのロケ地となったのが、東京・白金台にある「THE Tender HOUSE(ザ テンダーハウス)」です。
洗練された空間が、登場人物たちの心の揺れや関係性の“距離”を見事に表現する舞台として、重要な役割を果たしていました。
シーン詳細:言葉よりも空間が語る“関係性”
このダイニングスペースは、主に麗奈・美沙・賢一の3人の会話シーンで繰り返し登場します。
特に第2話と第3話では、微妙な三角関係が描かれる中、落ち着いたインテリアと程よい照明が空気の緊張感を高めていました。
また第7話では回想を通じて、かつての和やかな食事の記憶が呼び起こされ、空間が“時間”の演出装置としても機能。
会話が途切れる沈黙や視線のやりとりに意味が込められ、空間全体がドラマの“登場人物”のように存在感を持っていたのが印象的でした。
アクセス・基本情報:白金台のモダン・ラグジュアリースポット
THE Tender HOUSEは、東京都港区白金台4-19-16に位置する、ウェディングとレストランを融合した複合施設です。
東京メトロ南北線・都営三田線「白金台駅」から徒歩5分。都心でありながら自然と静寂が調和する“隠れ家”ロケーションです。
施設は「モダンラグジュアリー」をコンセプトに設計されており、レストラン「La Maison(ラ・メゾン)」では、旬の食材を使った創作料理が提供されています。
ランチは3,000円前後、ディナーはコースで6,000円〜。記念日ディナーやプライベートパーティーでも人気のスポットです。
THE Tender HOUSEは、撮影にも協力的な施設として知られており、過去にも多数のドラマやCMで使用された実績があります。
撮影と同じエリアは完全予約制となっているため、訪問時はレストラン利用もしくはイベント時に限定されます。
建物全体の設計や内装は「五感を刺激するラグジュアリー」をテーマにしており、照明、香り、音楽まで計算し尽くされています。
公式サイトやSNSでも定期的に見学会情報が発信されているため、ドラマファン向けにロケセットの再現イベントが行われる可能性もあります。
THE Tender HOUSE 公式サイト:https://www.tender-house.jp
(営業日、レストランメニュー、イベント情報など確認可)
白金台という立地も相まって、THE Tender HOUSEにはドラマの世界観を体現するような気品があります。
劇中の“静かな緊張感”を追体験したい人には、ぜひ足を運んでいただきたいロケ地のひとつです。
誰かと静かに語りたい夜、少し背伸びして向かうのにちょうどいい場所かもしれません。
ドラマの中の場所が、”私たちの日常”にふと重なるとき
「私の夫と結婚して」のロケ地は、どれも特別な美しさや静けさを持っています。
だけど、実際に歩いてみると、そこには“どこか知っている空気”が流れている気がするんです。
観覧車の中の沈黙。
病院の窓から見える静かな海。
そしてレストランの対面にある、目をそらせない距離感。
あの場所にいたのは登場人物だけじゃなくて、私たち自身の“かつての誰かとの時間”だったのかもしれません。
ロケ地というより、“記憶の風景”に近い
聖地巡礼って、ただ「同じ場所に行く」っていうよりも、
「あのとき感じた気持ちをもう一度、取りにいく」っていう行為に近いと思うんです。
たとえば本棚劇場は、本の数に圧倒される場所だけど、
そこで立ち止まって上を見上げたとき、「私、この先どうなるんだろう」って考えちゃうような、内省の時間が流れてくる。
観覧車も同じ。ぐるっと回って降りてきたら、ちょっとだけ自分が変わってる気がする。
そんなふうに、ドラマのロケ地って、“心の整理”ができる場所にもなり得るんです。
あの人との会話を、もう一度この場所で思い出すなら
たとえば、昔好きだった人と行った観覧車。
今はもう連絡を取ってないけれど、ふとドラマを見て思い出したなら、
その場所に自分だけで行ってみるのもアリなんじゃないかなって、私は思います。
別に、なにか答えが出るわけじゃないけど、その風景に触れるだけで、心のどこかが整う瞬間ってあるから。
「私の夫と結婚して」は、過去と現在、誰かと誰か、そして自分自身との“向き合い”を描いた物語。
そしてその舞台となったロケ地は、実は誰にとっても、心の中にある“未完の思い出”と向き合う場所になるかもしれません。
「私の夫と結婚して」ロケ地まとめ
冒頭から心動かされた“本棚劇場”から、感動の結婚式シーンを彩ったチャペル、そしてプロポーズのレストランまで。
この記事で紹介したロケ地は、ドラマの世界を追体験できるスポットばかりです。
ロケ地をめぐる旅は、ただの“観光”ではなく、物語をもう一度、自分のペースで味わい直す時間でもあります。
「この場所であのセリフが言われたんだな」「ここに立っていたんだな」──そんなふうに、ドラマが自分の記憶と重なっていく。
聖地巡礼を計画する際は、この記事をガイド代わりに使ってください。
アクセスや施設情報はなるべく正確に記載しましたが、訪問前には必ず各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。
そして何より、場所を訪れる際には、地元の方や施設への配慮を忘れずに。
静かで優しいこのドラマのように──ロケ地でも穏やかな時間が流れますように。
この記事の情報は2025年7月現在、各ロケ地の公式情報・公開資料に基づいて作成されています。
- 「私の夫と結婚して」の主要ロケ地6か所を詳細解説
- 角川武蔵野ミュージアムなど印象的シーンの舞台を正確に紹介
- チャペルや観覧車など、物語の象徴的空間を現地情報と共に案内
- アクセスや撮影可能かどうかなど、実用的な情報も網羅
- “聖地巡礼”がより深く楽しめる感情的背景にも触れる
- ドラマの世界と現実の風景が交差する独自コラムも収録
コメント